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Bibliographic Record
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- Material Type
- 文書・図像類
- Title
- Title Transcription
- シナノキショウロク
- Author/Editor
- 井出道貞 : イデミチサダ
- Publication Date
- 1887
- Publication Date (W3CDTF)
- 1887
- Extent
- 525.5/17.7
- Text Language Code
- jpn
- Target Audience
- 一般
- Note (General)
- タイトル注記 : 原題簽存(左肩単辺)。見返題・内題同。水色表紙、布目(型押)。四周単辺12行。○本書刊行後に増補されたと思われる巻末「井出道貞翁の小伝」によれば、著者井出道貞は信濃国南佐久郡臼田の人。守豊の男。家は世々同郡下諏訪の神官。傍ら村童に教授する。山河を跋渉、社寺の旧記、畸人の事蹟、禽獣草木の異品を実見し、十数年をかけて本書を著す。妻木内氏。男茂高は円山派の画を能したが父に先立ち、その遺子で6歳の通を養育する。通15歳の天保13年正月22日没86歳。下諏訪に葬る。本書は孫の通が校訂、書中の書画も清書して上梓したもの。同文中に「此の国の地誌に関せる書地名考信府統記木曽考増補吉蘇志略等あれども皆或は蕪雑にながれ或は杜撰に陥り見るべきもの殆稀なり唯この書と瀬下敬忠の千曲の真砂とあるのみさて此の書は彼の書に委しきはおほかた略してなか++に異趣あり」と評価あり。○巻1:「湯舟沢」条に兼好の伝説。三留野(みとの)の駅の林某の所持する「兼好自筆の徒然草を一段書たる」ものあり、冒頭3行の模写あり(「あた□野のつゆ□ゆる時/なく鳥部山の煙立さらて/のみすみはつるならひならは」)。「野槌」条にツチノコの図あり。「木曽踊」の条に唱歌と踊の絵あり。巻2:「物草太郎」条、松本の西南一里余の新村に物草太郎の住居跡あり。巻3:「獅子踊」条に唱歌と踊の絵あり。巻4:「山吹畸人」寛政頃山吹の里、豊浦玄貞という医師、寡欲の畸人、薬料は手に取らず傍らの棚に置かせ、掛請の商人には棚を指し「取へき程持ゆくべし」と言う。一夜盗賊が壁を毀ち財貨を盗むが、穴を繕わず、曰く「彼盗人たからつきて又来らん時便あしかりなん」。「春田打」条、育良庄降松の郷嶋田の里笠村に住む「笠の者」、正二三月と「春田打」ということを謡い舞い郡中を巡り米銭を乞う。唱歌と絵あり。巻5:「円尽卓袱」条、龍田山耕雲寺に二代高尾の衣服を卓袱(うちしき)にしたものあり、丸に平仮名尽し。「雨宮猊踊」条、雨宮山王神事の獅子踊の唱歌と踊の絵あり。「医穴熊」条、八幡の里、原田見智という医師、得た金は総て書籍に費やし極貧生活、土庫に書を籠め置き、自分もその中に籠り、穴熊と綽名。「此人に付添居る妻子の心こそ想像(おもひやら)れたり」。カテゴリ名 : 無し資料の種別 : 地理 日本地誌資料の分類 : 和装活版書-地理 日本地誌 地方誌 東山道公開範囲 : デジタルコンテンツなし