台湾の歴史上の人物を調べる

台湾の歴史上(1945年以前)の人物を調べるために役立つ主要な情報源をご紹介します(日本統治期に台湾に居住した日本人を含む)。特に記述の無いものは全て中国語です。【 】内は当館請求記号です。

1. 台湾の歴史上の人物全般

時代を限定せず、台湾の歴史上の人物を調べるには、以下のツールがあります。

  • 遠流台湾館 編著 ; 呉密察 監修 ; 横澤泰夫 日本語版編訳『台湾史小事典』(増補改訂版 中国書店 2010.9 【GB8-J7】)
    日本語資料です。人名を含む約600項目を収録しています。巻末に五十音順の項目索引があります。
  • 許雪姫總策畫『臺灣歷史辭典』(行政院文化建設委員會 2004.5 【GE8-C81】)
    人物を含む約4,600項目を収録しています。全2巻のうち、附録巻には「荷蘭時期臺灣長官(1624~1661)」(p.A078)、「清代福建臺灣巡撫」(p.A080)、「清代臺灣歷任知府」(pp.A088-A094)、「清代臺灣知縣」(pp.A117-A139)、「日治時期臺灣總督(1895~1945)」(p.A150)、「日治時期地方首長名錄(1895~1945)」(pp.A153-A158)などを収録するほか、巻末に筆画順の索引があります。
  • 臺灣記憶 : 人與事Leave the NDL website. (國家圖書館)
    「臺灣歷史人物小傳--明清暨日據時期」に、明清時代から1945年までの間に台湾で活動した人物約1,700名を収録しています。

文学関係の人物を調べるには、以下のツールがあります。

※上記サイトはともに國立台灣文學館「電子資源整合查詢系統」Leave the NDL website. により統合検索することができます。

2. 鄭氏政権~清代(1662-1895年)

鄭成功一族が統治した時代(1662-1683年)および清代(1683-1895年)の人物を調べるツールには以下のものがあります。

  • 人名權威資料查詢Leave the NDL website. (中央研究院歷史語言研究所)
    清代の人物約25,000名について、略伝、伝記の出典、官職歴などを収録しています。
  • 清代臺灣文官官職表查詢系統Leave the NDL website. (臺灣大學數位人文研究中心)
    「臺灣歷史數位圖書館研究工具集」を構成するデータベースの一つで、康熙23(1684)年から光緒21(1895)年までの間の台湾の巡撫、知府、知県などの文官の官職、人名を検索できます。また、一部の人物には略伝を付しています。

台湾の地方志に記載のある人名は、次のツールで調べることができます。

  • 蔡志展編著『清代臺灣三十三種地方志采訪冊紀略人名索引』(國立中央圖書館臺灣分館 2000.12 【GE12-C106】)
    『臺灣文獻叢刊』【222.4-Ka761t2ほか】所収の33種の地方志類および康熙『台湾府志』に収録された約77,300名を収録しています。
  • 漢籍電子文獻Leave the NDL website. (中央研究院歷史語言研究所)
    「臺灣文獻叢刊」を選択すると、「臺灣文獻叢刊」所収の歴史史料310種について、また「臺灣方志」からは、台湾の地方志(通志、府志、県志、採訪冊など)46種について、それぞれ全文テキスト検索が可能です。

3. 日本統治期(1895-1945年)

日本統治期(1895-1945年)の台湾人および台湾に居住した日本人を調べるには以下のツールがあります。

台湾総督府に属した人物の名前、経歴を調べるツールには以下のものがあります。

  • 臺灣總督府職員錄系統Leave the NDL website. (中央研究院台灣史研究所)
    「明治29(1896)年から昭和19(1944)年の間に刊行された台湾総督府の職員録(日本語)のデジタル画像を閲覧できます。また、収録人名、職官名などでの検索のほか、年ごとに各部局の構成員を一覧表示することもできます。
  • 『旧植民地人事総覧 台湾編』(日本図書センター 1997.2 【A112-G81】)
    日本語資料です。明治29(1896)年11月1日現在から昭和18(1943)年7月1日現在の『職員録』から、台湾部分のデータを抽出して収録したものです。年度毎に、総督以下、台湾総督府の人事が掲載されています。

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