系図を調べる
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人文総合情報室 作成
書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。
1. 参考文献
- 近藤安太郎 著『系図研究の基礎知識 : 家系にみる日本の歴史 第4巻 (総括)』(近藤出版社 1990 【GB43-E61】)
[備考] 系図書の歴史や系図調査の方法について解説しています。 - 丸山浩一 編『系図文献資料総覧』(増補改訂 緑蔭書房 1992 【GB1-E34】)
[備考] 基本史料や文献の紹介、都道府県別・所蔵機関別の系図文献の目録、家名ごとの参考文献を収録しています。 - 太田亮 著, 丹羽基二 編『家系系図の入門』(増補 東洋書院 1995 【GB43-H227】)
[備考] 「親族の調査」、「苗字の調査」、「系譜の沿革とその種類」、「偽系図の研究」などの項目があります。太田亮 著『家系系図の合理的研究法』(立命館大学出版部 1930 【610-8】)がもとになっています。 - 丹羽基二 著『姓氏・家系・家紋の調べ方』(新人物往来社 2001 【GB43-G246】)
[備考] 先祖と家系調査の実践知識を「一般家庭篇」、「商人篇」、「農民篇」、「職人・技術者篇」、「武士篇」、「特定業種篇」に分けて解説しています。 - 丹羽基二, 鈴木隆祐 著『自分のルーツを探す』(光文社 2006 【GB43-H161】)
[備考] 「グローバルなルーツ探し」などの項目があります。 - 市川香舟 著『ニッポン人の姓名』(秀和システム 2006 【GB43-H208】)
[備考] 戸籍謄本から順次古い時代に遡っていく方法の他に、苗字から一族の発祥地を類推して時代を下って調査する方法が紹介されています。 - 丸山学 著『「家系図」を作って先祖を1000年たどる技術』(同文舘出版 2009 【GB43-J95】)
[備考] 幕末まで・江戸時代・戦国時代など、先祖をたどる方法を時代ごとに分けて解説しています。 - 『わが家のルーツが解る家系図を作ろう! : 遺産相続&遺言書の基本ルールも解る!!』(枻出版社 2014 【GB43-L72】)
[備考] 図版を多く用いて、戸籍の種類や、戸籍以外の情報源について解説しています。 - 橋本雅幸 著『自分でつくれる200年家系図 : 江戸時代の先祖と出会う : 大きな字でよくわかる : いちばんやさしい家系図の本』(旬報社 2015 【GB43-L161】)
[備考] 戸籍調査を中心に解説しています。 - 丸山浩一 著『家系のしらべ方 : 探訪!わが家の歴史 : 先祖研究と系図』(金園社 2015 【GB43-L222】)
[備考] 「第6章 系図の見方とまとめ方」があります。 - 吉田富美子 著『自分でできるファミリーヒストリーを調べよう! : ご先祖の足跡と家族の物語を辿って作るノート』(二見書房 2022 【GB43-M50】)
[備考] ファミリーヒストリーの調査方法を、戸籍や旧土地台帳を用いて先祖を過去に遡る方法と、祖父母・父母へのヒアリングを通してより身近な人の人生を知る方法に分けて解説しています。
2. 国立国会図書館サーチで系図を探す
図書として刊行された系図を、国立国会図書館サーチで探すには、キーワード欄に家名などの手がかりを入力し、絞り込み条件を開いて資料種別の「図書」を選択し、項目追加をクリックして追加した件名欄に「系譜」を入力して検索します。
3. 当館所蔵のおもな系図集
以下は、当館所蔵の翻刻・刊行された系図集です。系図ではない資料(伝記など)も一部含みます。
原本が写本の場合でも、国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開されている場合は、デジタル画像へのリンクを記載しました。
以下のほかにも新しい版や刷を所蔵している場合があります(オンデマンド版など)。
3-1. 全般
- 黒板勝美, 國史大系編修會 編輯『尊卑分脉』全4冊+索引1冊(新装版 吉川弘文館 2001 【GB43-G300】)※翻刻
洞院公定『本朝尊卑分脈』全10冊(写 【ひ-91】)(国立国会図書館デジタルコレクション)※写本
[備考] 室町時代までの諸氏の系図を集成したものです。巻によっては個人の事績が記載されています。なお、『群書系図部集』第2巻「尊卑分脈脱漏」に遺漏分が収録されています。
[索引] 法名、称号、謚号、道号 - 『系図纂要』全30冊+別冊3冊(新版 名著出版 1990-1999 【GB12-E36】ほか)
[備考] 『本朝尊卑分脈』や水戸藩が諸国から収集・編纂した系図集である『諸家系図纂』などを再構成したもので、1857(安政4)年までの皇室・公家・武家・釈家(仏門)など60姓777家を収録しています。子女の名前も含みます。
[索引] 姓氏、没年一覧、名諱、法号・称号 - 塙保己一 編纂, 太田藤四郎 補『群書系図部集』全7冊(続群書類従完成会 1985 【GB43-289】)
[備考] 『群書類従』・『続群書類従』の系譜部をまとめたもので、天皇・公家・武家など約400点の系図のほか、中世以降に興起した地方の豪族の系図も収録しています。『諸家系図纂』の大部分、諸家伝来の系図も含みます。
[索引] 収載姓氏一覧(各巻巻末) - 『系図綜覧』全2冊(国書刊行会 1915 【288.2-Ko548k】)
[備考] 大正天皇までの皇室、江戸初期までの公家・武家・社家などの系図を収録しています。『諸家系図纂』のうち『群書系図部集』に収録されなかった系図を含みます。
[索引] なし - 今井尭 [ほか]編『日本史総覧』(新人物往来社 1983-1986 【GB8-122】)
1 (考古・古代 1):皇室
3 (中世 2):仏教宗派、浄土真宗、武家
4 (近世 1):琉球王統
5 (近世 2):徳川将軍、大名、豪商、能楽・狂言諸流派、歌舞伎俳優、俳諧・連歌、歌道、香道、花道、茶道、囲碁、将棋、神道、国学、心学、洋学、工芸、美術
補巻 (中世 3.近世 3):親王、公家、儒学、武術
[索引] なし - 日置昌一 著『日本系譜総覧』(名著刊行会 1973 【GB12-6】)
日置昌一 編『日本系譜綜覧』(改造社 1936 【288.2-H464n】)(国立国会図書館デジタルコレクション)
日置昌一 著『日本系譜綜覧』(改造社 1936 【R288.2-H62ウ】)(国立国会図書館デジタルコレクション)
[備考] 皇室、諸家の系譜のほか、宗教、学問、文化、武芸、芸能分野の諸流派系図を収録しています。【GB12-6】は【288.2-H464n】、【R288.2-H62ウ】の複製版です。
[索引] なし
3-2. 皇室・公家
- 洞院満季 編『本朝皇胤紹運録』(写 【850-31】)(国立国会図書館デジタルコレクション)※写本
[備考] 神代からの皇室系図を収録しています。『群書系図部集』第1巻に、1929年分までを増補した翻刻が収録されています。
[索引] なし - 近藤敏喬 編『古代豪族系図集覧』(東京堂出版 1993 【GB43-E247】)
[備考] おもに古代の公家(豪族)の氏族と、近現代までの皇室・主要社家の系図を収録しています。
[索引] 氏姓、家名、名字、社家名 - 正宗敦夫 編纂・校訂『諸家伝』全2冊(自治日報社 1968 【GB43-9】)
正宗敦夫 編纂校訂『諸家伝』全4冊(日本古典全集刊行会 1939-1940 【281-Sh96ウ】)
[備考] 系図ではなく、古代から江戸初期までの189家の堂上家(五位以上の昇殿資格のある貴族)について、生没、叙任、仕官などを記載した歴代譜です。
[索引] 家名、二字名、系図(【GB43-9】のみ) - 三上景文 著, 正宗敦夫 編・校訂『地下家伝』全3冊(自治日報社 1968 【GB43-1】)
[三上景文 著], 正宗敦夫 校・編『地下家伝』全5冊+索引1冊(日本古典全集刊行会 1937-1938 【738-121】)
[備考] 系図ではなく、古代から1852(嘉永5)年までの六位以下の官人(蔵人を除く)、昇殿資格のない四位・五位の官人などの下級貴族について、生没、叙任、仕官などを記載した歴代譜です。内容は芳賀矢一編『日本人名辞典』(大倉書店 大正3 【R281.03-H12ウ】)とあわせて国文学研究資料館学術情報リポジトリに研究データとして保存されています。
[索引] 名前、氏姓 - 近藤敏喬 著『宮廷公家系図集覧』(東京堂出版 1994 【GB43-E288】)
[備考] 堂上家の系図のほか、昇殿資格のない四位・五位の官人などの下級貴族の系図も収録しています。『本朝尊卑分脈』、『系図纂要』、『諸家伝』、『地下家伝』を典拠にしています。
[索引] 氏姓、家名、名字
3-3. 大名・旗本
- 太田資宗 [ほか編], 斎木一馬 [ほか]校訂『寛永諸家系図伝』全15冊+索引2冊(続群書類従完成会 1980-1997 【GB43-146】)
[備考] 1643(寛永20)年成立の、江戸幕府が編纂した最初の系図集です。大名・旗本諸家約1,400家の系図を収録しています。
[索引] 家名、諱、称呼(幼名、通称、院号等)、官職、国名、女子名姻戚、家紋 - 堀田正敦 等編『寛政重修諸家譜』全22冊+索引4冊(新訂 続群書類従完成会 1964-1967 【288.21-Ka479-H】)※翻刻
堀田正敦 編『寛政重修諸家譜 1520巻』全339冊(写 【828-1】)(国立国会図書館デジタルコレクション)※写本
『寛政重脩諸家譜』全8冊(國民圖書 1922-1923 【63-238】)※翻刻
[備考] 戦国時代から1798(寛政10)年頃までの諸大名(徳川氏を除く)、幕臣(旗本・御目見以上の下士、医者など)約2,100家の系図を収録しています。『寛永諸家系図伝』に続く江戸幕府編纂による系図集で、約10万名を収録し、各家の由緒・事績・家紋のほか個々人の事績も記載しています。
[索引] 家名、諱、称呼(幼名、通称、院号等)、官職、国名 ※新訂のみ - 斎木一馬 [ほか]校訂『徳川諸家系譜』全4冊(続群書類従完成会 1970-1984 【GB43-12】)
[備考] 将軍家、御三家、御三卿など徳川氏本支流の系図集です。『柳営婦女伝系』(将軍の正室、側室などの女性の系図を収録)を含みます。
[索引] 家名、諱、称呼(称号、通称、院号、官職名) - 新井白石 著『新編藩翰譜』全5冊(新人物往来社 1977 【GB43-91】)
[備考] 1600(慶長5)年から1786(天明6)年までの万石以上の大名家337家の記録と系図集です。『藩翰譜』(1600年~1680年)、『続藩翰譜』(1680年~1786年)を再構成したものです。なお、『藩翰譜』については、写本・翻刻のデジタル化資料があります。
新井白石 編『藩翰譜 12巻』(写 【839-9】)(国立国会図書館デジタルコレクション)※写本
新井白石 著, 大槻如電 校『藩翰譜』全7冊(吉川半七 1894-1896 【4-278】)※翻刻
新井白石 著, 大槻如電 校『藩翰譜』全7冊(校刻(再版) 吉川半七 1952-1954 【4-278イ】)※翻刻
[索引] なし - 新田完三 編『内閣文庫蔵諸侯年表』(東京堂出版 1984 【GB12-58】)
[備考] 系図ではなく、『寛政重修諸家譜』などをもとにした、1871(明治4)年まで存続した大名家について、領所、石高、没年、官位叙任、改名などを記載した歴代譜です。排列は廃藩置県時の領所の五十音順です。
[索引] 人名(家名ごとの五十音順) - [田畑吉正 著], 斎木一馬, 岩沢愿彦 校訂『断家譜』全3冊(続群書類従完成会 1995 【GB43-G24】)
[備考] 1809(文化6)年成立の、慶長年間(1596年~1615年)以降の約200年間に廃絶した大名・御目見以上の約880家の系図集です。
[索引] 家名、諱、称呼(称号、通称、院号、官職名) - [堀田正敦] [ほか著], 林亮勝, 坂本正仁 校訂『干城録』全15冊(人間舎 1997-2003)
[備考] 系図ではなく、近世初期から1651(慶安4)年までの旗本約2,700名の伝記です。『寛政重修諸家譜』よりも詳しい部分が多く、出典が明示されています。
[索引] 日本人名情報索引(人文分野)で検索可
3-4. 主に明治以降の系図
- 霞会館華族家系大成編輯委員会 編『平成新修旧華族家系大成』全2冊(霞会館 1996 【GB43-G33】)
[備考] 1798(寛政10)年から1994年6月までの旧華族1,011家、皇族、旧皇族、旧王公族の系図を収録しています。
[索引] なし - 『現代財界家系譜』全5冊(現代名士家系譜刊行会 1968-1971 【288.21-G29】)
[備考] 現代の財界・政界・学界の著名人約1,320家系の系図と解説を収録しています。
[索引] 氏名 - 『財界家系譜大観』(現代名士家系譜刊行会 1971-1988 【GK13-183】)
[備考] 現代の財界・政界・学界の著名人の系図と解説を収録しています。
[索引] 氏名(第2版まで)、会社名(第2版以降) - 小谷野敦 著『日本の有名一族 : 近代エスタブリッシュメントの系図集』(幻冬舎 2007 【GB43-J7】)
[備考] 近世後期から現代までの政財界、文学界、学界、古典芸能における有名一族の系図を収録しています。
[索引] なし