MAGIC Diplomatic Summaries, 1942-1945
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憲政資料室 作成
- 資料群名(日本語)
- MAGIC 暗号解読要旨
- 請求記号
- MAG-1
- 資料形態
- マイクロフィルム
- 数量
- 16巻
- 主言語
- 英語
- 主な内容
- 日本の外務省と在外公館との間の暗号電報を傍受解読し、重要なものにつき内容を要旨にまとめて、陸軍省参謀本部第2部(G-2)名で配付した Magic Summary (1944年7月以降は"Magic" Diplomatic Summary)の1942年3月20日付(SRS549)から1945年11月3日付(SRS1837)まで。
- 旧蔵機関名
- War Department, Signal Intelligence Service (SIS)
- 歴史
- 米陸軍省通信情報局(SIS)のフリードマン(William F. Friedman)のチームは、1940年9月に日本の外務省が使用していた暗号機B型(米軍のコードネームは "PURPLE" )の模造に成功し、傍受した日本の外交暗号電報を解読することができるようになった。解読された電報は、陸軍省参謀本部陸軍情報部(G-2)の実働部門である陸軍情報局(Military Intelligence Service)の極東班長が精査し、重要と判断されたものは陸軍長官、参謀本部の総長、情報部長、作戦部長に回覧された。
しかし、真珠湾攻撃後、日本の外交電報のなかに攻撃の予兆があったことが明らかとなり、陸軍省では、解読した電報をただ回覧するのではなく、より深く分析・評価して活用する体制の整備が検討された。その結果陸軍情報局に Special Branch が設置され、解読された電報は、Special Branch において分析・研究・評価の上、要旨(Magic Summary)にまとめられることになった。この要旨は、ごく限られた少数の政府高官に届けられ、1943年夏以降は、特別保安将校(Special Security Officer)などにより前線の司令官にも届けられる仕組みが構築された。
なお、コードネーム "MAGIC" は、当初は解読した日本の外交暗号電報のことを指したが、もっと広義に外国の暗号を解読して得たあらゆる情報を指すようになった。 - 原所蔵機関
- 米国国立公文書館(RG457)
- 受入
- 当館では、1979年度に米国国立公文書館でマイクロフィルムへの複写を依頼して収集した。
- 検索手段
- 憲政資料室内備付冊子目録
- 関連資料
- 日本の最高機密外交通信の暗号解読要旨(憲政資料室所蔵 YE-25)
※本マイクロフィルムに収録されている期間以前の解読要旨も含んでいる。 - 関連文献
- 日本への自叙伝NHK取材班構成 大谷堅志郎訳 日本放送協会 1982 【GK484-12】
※Special Branch に在籍した後の駐日大使ライシャワー(Edwin O. Reischauer)の回想録。 - My Life Between Japan and America Harper & Row, c1986 【GK484-A14】
※上記ライシャワーの回想録とほぼ内容の同じ英語版。 - My Life Between Japan and America 1st Far East reprint ed. J. Weatherhill, 1986 【GK484-A7】
※上掲書のリプリント版。 - ライシャワー自伝徳岡孝夫 訳 文芸春秋 1987 【GK484-E1】
※上掲英語版の邦訳。
- 日本への自叙伝NHK取材班構成 大谷堅志郎訳 日本放送協会 1982 【GK484-12】