イタリアの日本研究
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サービス企画課 作成
イタリアにおける日本研究について調べるための情報源をご紹介します。(【 】内は当館請求記号です。)
1. 概要
『世界の日本研究』(国際日本文化研究センター 2017.5 【Z8-3891】)
ボナヴェントゥーラ・ルペルティ「イタリアの日本研究──文化の多様性を生かす」が収録されています。この論文では、イタリアにおける日本研究の歴史と最近の動向がまとめられています。国際日本文化研究センターの「世界の日本研究」から全文を閲覧できます。『「ニッポン学」の現在 : Genjiからクール・ジャパンへ』(角川学芸出版 2008.5 【GB61-J9】)
ローザ・カーロリ「イタリアにおける日本研究の歴史・現状・課題」が収録されています。この論文では、19世紀中期以降の日伊交流、イタリアにおける日本研究の取り組み、現状と課題がまとめられています。『世界の日本語・日本学 : 教育・研究の現状と課題 : 東京外国語大学国際日本研究センター第1回国際シンポジウム報告集』(東京外国語大学国際日本研究センター 2010.8 【KF31-J135】)
東京外国語大学で2010年3月に行われた国際シンポジウムの報告書です。マティルデ・マストランジェロ「ローマ大学における日本語教育および日本研究の現状」、シルヴァーナ・デマイオ「ナポリ東洋大学―250年あまりの伝統と将来の展望―」などの論文を収録しています。東京外国語大学国際日本研究センターの「刊行物」から全文を閲覧できます。『世界における社会科学的日本研究の現状と展望』(東京大学社会科学研究所 2008.3 東京大学社会科学研究所研究シリーズ = ISS research series ; no. 29 【GB63-J10】)
Corrado Molteni, "The State of Social Science Research on Japan: The Case of the Italy"が収録されています。この論文では、イタリアにおける日本研究について、社会科学分野を中心に歴史・背景と現状が英文でまとめられています。AISTUGIA年次総会会議録
AISTUGIA(「3.研究者・研究機関」参照)の年次総会の会議録です。当館で所蔵する冊子体は、第33回(2009年)までは雑誌として整理されています。第34回(2010年)以降はタイトル等が毎回異なり、それぞれ別の請求記号が付けられています(【GB63-B240】など)。AISTUGIAの"Volumi"から全文を閲覧できます。- "Atti del Convegno di Studi Giappone"(Associazione italiana per gli studi giapponesi. Aistugia, 所蔵: 4 (1980)- 欠号あり 【Z62-A953】)
- "Nuove prospettive di ricerca sul Giappone"(a cura di Giorgio Amitrano e Silvana De Maio. Università degli Studi di Napoli "L'Orientale", 2012 【GB63-B240】)
- "Giappone, storie plurali"(a cura di Matteo Casari e Paola Scrolavezza. I libri di Emil, [2013] 【GB61-B95】)
- "Variazioni su temi di Fosco Maraini"(a cura di Andrea Maurizi, Bonaventura Ruperti. Aracne editrice int.le S.r.l., 2014 Collana di Studi Giapponesi. Ricerche ; 5 【GB63-B309】)
- "Riflessioni sul Giappone antico e moderno"(a cura di Matilde Mastrangelo, Luca Milasi, Stefano Romagnoli. Aracne editrice int.le S.r.l., 2014 Collana di Studi Giapponesi. Ricerche ; 3 【GB63-B310】)
- "Riflessioni sul Giappone antico e moderno Volume II"(a cura di Maria Chiara Migliore, Antonio Manieri, Stefano Romagnoli. Aracne editrice, 2016 Collana di Studi Giapponesi. Ricerche ; 7 【GB63-B361】)
- "Riflessioni sul Giappone antico e moderno Volume III"(a cura di Paolo Villani, Naomi Hayashi, Luca Capponcelli. Aracne editrice, 2018 Collana di Studi Giapponesi. Ricerche ; 8 【GB63-B363】)
- "Orizzonti giapponesi : ricerche, idee, prospettive I edizione"(a cura di Matteo Cestari, Gianluca Coci, Daniela Moro, Anna Specchio. Aracne editrice, 2018 Collana di studi giapponesi. Ricerche ; 9 【GB63-B373】
日本語教育 国・地域別情報 イタリア(2022年度)(国際交流基金)
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/area/country/2022/italy.html
イタリアにおける日本語教育機関調査の結果や日本語教育の実施状況、最新動向などをまとめています。
これらの資料以外にも、日本研究をテーマとする資料は数多くあります。当館の所蔵を調べる場合、国立国会図書館サーチを「日本研究」「日本学」などのキーワードで検索する以外に、分類「GB61(日本論)」「GB63(外国人による日本学)」を用いて検索する方法もあります。
2. 文献目録
『世界のみた日本 : 国立国会図書館所蔵日本関係翻訳図書目録』(国立国会図書館 1989.11 【GB1-E18】)
当館が1989年6月末までに収集・整理した戦後刊行資料のうち、外国人著者による日本関係の日本語図書約2,600点の書誌事項を収録した資料目録です。収録書の大部分は翻訳図書です。排列は分野別で、巻末に「書名索引」「著者名索引」「原書名索引」を付しています。『「日本研究」図書目録 : 1985-2004 : 世界の中の日本』(日外アソシエーツ株式会社 2005.5 【GB1-H41】)
1985年から2004年までに日本国内で刊行された日本語図書のうち、外国人著者による日本関係図書約5,360点の書誌事項を収録した資料目録です。排列は分野別で、巻末に「著者名索引」「書名索引」を付しています。『文献目録日本論・日本人論の50年 : 1945~1995』(日外アソシエーツ 1996.12 【GB1-G20】)
1945年から1995年までに日本国内で刊行・発表された日本論・日本人論に関する図書、論文、雑誌記事の文献目録です。団体を含む5,200の編著者について、文献11,300点の書誌事項を収録しています。編著者名の五十音順に排列されており、巻末に「事項名索引」を付しています。『文献目録日本論・日本人論 : 1996~2006』(日外アソシエーツ 2007.6 【GB1-H60】)
前掲の目録の続編です。1996年から2006年までに刊行・発表された、団体を含む6,872の編著者による文献12,780点の書誌事項を収録しています。『事典外国人の見た日本』(日外アソシエーツ 1992.8 【GB1-E36】)
外国人の日本観をテーマとした総合事典です。「第1部 事典 外国人の見た日本」「第2部 概説 日本研究の歴史と現状」からなります。第1部では、1960年までに発表された外国人著者の日本関係文献のうち、日本語訳があるもの322点について解題を収録しています。巻末に「邦訳書名索引」「原書名索引」「著者名索引」を付しています。Pubblicazioni(AISTUGIA)
http://www.aistugia.it/1/pubblicazioni_2494390.html
AISTUGIAの会員が近年出版した資料のリストが年別に掲載されています。Spoglio riviste(AISTUGIA)
https://www.aistugia.it/index.php/pubblicazioni/spoglio-riviste
日本研究、アジア研究に関する主な雑誌名と概要が掲載されています。
3. 研究者・研究機関
AISTUGIA(Associazione Italiana per gli Studi Giapponesi, イタリア日本研究学会)
http://www.aistugia.it/
1973年に設立された、イタリアにおける日本研究学会です。年に1度総会が開催され、会議録が刊行されています。"Japanese studies in Europe v. 1 (Directory of Japan specialists)"(the Japan Foundation 2008 Japanese studies series ; 39 【GB63-B120】)
"Japanese studies in Europe v. 2 (Directory of Japanese studies institutions)"(the Japan Foundation 2008 Japanese studies series ; 39 【GB63-B121】)
"Japanese studies in Europe appendix (country reports/statistical analysis)"(the Japan Foundation 2008 Japanese studies series ; 39 【GB63-B122】)
2004年から2007年にヨーロッパ日本研究協会(EAJS)の協力を得て実施した調査の結果として、欧州の日本研究機関及び日本研究者のディレクトリー、各国状況、統計分析を収録した資料です。第1巻「日本研究者ディレクトリー」、第2巻「日本研究機関ディレクトリー」、補遺「国別リポート/統計分析」で構成されており、イタリアは、第1巻の78-96ページ、第2巻の67-80ページ、補遺の30-42ページに掲載されています。『ジャパンスタディ「日本研究」人物事典』(日外アソシエーツ 2008.3 【GB12-J4】)
日本研究の著作がある13世紀末から現代までの外国人1,703名の氏名、経歴、著作情報を収録した人名辞典です。著作が日本国内で刊行された人物のみを収録対象としています。排列は五十音順で、巻末に「国別索引」「分野別索引」を付しています。『海外日本研究機関一覧』(国際日本文化研究センター 2006.3 【GB8-H60】)
海外における日本研究機関のディレクトリーです。50の国・地域における550の機関について、機関名、所在地、連絡先、ウェブサイトのURL、所属研究者の氏名などの情報を収録しています。日本研究機関および大学(ローマ日本文化会館)
http://www.jfroma.it/ja/biblioteca/universita-italiane/
イタリアにおける日本研究機関及び大学のウェブサイトへのリンク集です。
4. データベース
NIMOU(日本研究情報網)(国際日本文化研究センター)
https://sekai.nichibun.ac.jp/researcher
日本研究に携わる世界中の研究者と機関の一覧です。キーワード検索、国・地域別検索などを提供しています。日本文学翻訳作品データベース(国際交流基金)
https://jltrans-opac.jpf.go.jp/
外国語に翻訳された日本文学作品の書誌データベースです。収録は戦後以降の作品が中心です。翻訳言語、出版年、キーワードなどから検索することができます。海外日本語教育機関調査(国際交流基金)
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/
海外の日本語教育機関について、名称、住所、連絡先、学習者数、教師数などの情報を3年おきに調査した結果を報告書にまとめて公開しています。回答した機関の情報を地域別、キーワードなどから検索することができます。日本語教育事情調査(国際日本語教育)(東京外国語大学国際日本研究センター)
https://icjs.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E6%95%99%E8%82%B2%E4%BA%8B%E6%83%85%EF%BC%88%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E6%95%99%E8%82%B2%EF%BC%89
各国の高等教育機関における日本語教育情報を一覧できるウェブサイトです。東京外国語大学の協定校を中心に収録しています。機関名等の基本情報だけでなく、カリキュラムや使用テキストなども紹介しているのが特徴です。イタリアについては、「サピエンツァ」ローマ大学、ナポリ東洋大学の情報を収録しています。