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さまざまな図書館の使い方

ここでは国内の図書館のおもな利用の仕方を紹介します。18歳以上の方を対象としています。

1.館種による図書館の違い

おもな館種ごとに図書館の特徴を紹介します。詳細については各図書館に必ずお問い合わせください。

1-1.公共図書館

市区町村立図書館・都道府県立図書館等です。
おもに地域住民の方が原則無料で利用できます。住民のニーズを踏まえた資料を収集し、地域にゆかりのある資料を多く所蔵しています。その地域に居住しているか、勤務していれば、資料を借りることもできます。複写(原則有料)については各図書館にご相談ください。
都道府県立図書館は、図書館資料のデータベースの整備や資料の貸出等を通じて、市区町村立図書館を支援しています。都道府県立図書館のサービスは、多くの場合市区町村立図書館を通じても利用することができます。蔵書数や使用できるデータベースの数は図書館によって違いがありますので、それぞれの館のウェブサイトを確認し、目的に合わせて適切な図書館を選んでください。

1-2.国立図書館

日本では、国立図書館として、国立国会図書館があります。納本制度や購入、寄贈により、国内で発行された出版物を収集しています。また、海外の出版物についても購入や、国際交換(政府出版物等の交換)等により収集しています。しかし、国内のすべての資料を所蔵しているわけではありません。
来館しての書庫内資料の利用や、個人向けデジタル化資料送信サービスには利用者登録(本登録)が必要です。ほとんどの資料が書庫に保存されているため、書架を通覧して探すことはできません。
東京本館関西館国際子ども図書館の三つの施設があります。
また、各府省庁及び最高裁判所に支部図書館が設置され、それぞれ専門分野の資料を所蔵しています。一般の方に公開している図書館もあります。支部図書館を利用したい場合は、事前に必ず各図書館に利用可否を確認してください。

1-3.大学図書館

大学に付属する図書館です。教員の研究や学生の教育に合わせた資料が多く所蔵されています。学生で調査研究に必要な資料を探している方は、まず所属する機関の図書館を探すことをおすすめします。
大学図書館は外部非公開の場合や、事前に利用のための申請手続きが必要である場合があります。大学所属以外の方が利用したい場合は、事前に必ず各図書館に利用可否を確認してください。

1-4.専門図書館

企業や研究所などに付属する図書館です。専門性の高い資料を多く所蔵しています。外部非公開の場合や、事前に利用のための申請手続きが必要である場合が多く、また利用が有料である場合もあります。外部の方が利用したい場合は、事前に必ず各図書館に利用可否を確認してください。
会員機関(専門図書館協議会)Leave the NDL website. に専門図書館のリストが掲載されています(掲載は許諾があった図書館のみであり、大学図書館も含まれます)

2.資料の探し方

2-1.利用したい資料が決まっている場合

まずお近くの市区町村立図書館や、大学図書館や専門図書館など所属機関の図書館を探してください。お近くの図書館にない場合でも、都道府県立図書館や国立国会図書館から本や複写物をお近くの図書館に取寄せできるサービスがありますので、各図書館にご相談ください。

国立国会図書館以外の所蔵を探す際に、利用できるおもな検索ツールをご紹介します。そのほか、多くの図書館では、OPAC(オンラインの蔵書目録)でその図書館の蔵書検索が可能です。

  • 国立国会図書館サーチ
    国立国会図書館で所蔵している資料のほか、都道府県立図書館、政令指定都市立図書館等の図書を探すことができます。
  • 都道府県立図書館の横断検索
    各都道府県立図書館では、地域の市町村立図書館で所蔵している資料を、まとめて検索できるシステムを提供しています。
  • 都道府県立図書館OPAC・相互貸借情報一覧
    都道府県立図書館・政令指定都市立中央図書館のOPACと県域の総合目録・横断検索のリストです。
  • Cinii BooksLeave the NDL website. (国立情報学研究所)
    大学図書館等で所蔵されている図書・雑誌を検索できます。
  • WorldcatLeave the NDL website. (OCLC:Online Computer Library Center)
    世界各国の図書館における、資料の所蔵状況を調べることができます。
  • カーリルLeave the NDL website. (株式会社カーリル)
    全国の図書館の蔵書情報と貸出状況を検索できます。

2-2. 利用したい資料が決まっていない場合

利用したい資料が決まっていない場合は、公共図書館や大学図書館で書架を通覧するほか、2-1. 利用したい資料が決まっている場合で挙げたデータベースをキーワードで検索する方法が有効です。
書評を参考に探すこともできます。「書評を探す」もご参照ください。

また多くの図書館が日々の業務の中で蓄積した、調べものに役立つ情報をインターネットで提供しており、それを使ってテーマごとの調べ方を知ることも有益です。
国立国会図書館では以下のようなサービスを提供しています。

  • 公共図書館パスファインダーリンク集
    全国の都道府県立、政令指定都市立図書館がWeb上に公開しているパスファインダー(特定のテーマに関する文献、情報の探し方・調べ方の案内)を集めたものです。
  • レファレンス協同データベース
    国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築する調べ物のための検索サービスです。参加館の質問・回答サービスの事例、調べ方、コレクション情報など調査に役立つ情報を公開しています。

調べ方がわからない場合、資料が見つからない時は、図書館の職員に相談して、探し方や利用できる資料、ウェブサイト等を調べてもらうことができます。
市区町村立図書館や大学図書館で解決できない場合、都道府県立図書館や国立国会図書館と連携する仕組みがありますので、まずお近くの図書館にご相談していただくことをおすすめします。
国立国会図書館には、図書館を通じてお申込みいただくことになります。詳細はレファレンス・資料案内をご参照ください。