科学技術分野で使用される記号について調べる

科学技術分野の記号の名称・用法などについては日本産業規格(JIS)が定められていることがありますが、ここでは、規格の有無に関わらず、自然科学で用いる記号について書かれている事典類などの参考図書を紹介します。単位については、単位について調べるをご参照ください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。

【 】内は当館請求記号です。

1. 事典類

  • 『記号・図記号ハンドブック』(新2版 日本理工出版会 2003.6 【M2-H17】)*
    記号・図記号に関するハンドブックです。JISに定められた数学記号、量記号、単位記号、国際単位系とその使い方、電子、電気、制御、情報処理などに関する記号・図記号とその記法・用法が詳細に記述されています。巻末に索引があります。
  • 『図記号・製図マニュアル』(日本理工出版会 1997.4 【M2-G37】)*
    理工学分野で使用される記号・図記号とその表示、記法、用法などをJISに基づいて活用しやすくまとめた資料です。量、単位、国際単位系、計算機システム構成図、流れ図、電気、配線、機器類などに関する図記号に分類し、表にまとめています。
  • 『記号の事典』(三省堂 1985.12 【UR1-104】)*
    さまざまな分野で使用される記号を分野別にまとめた事典です。数量、科学・技術、作業・動作、空間・時間などの記号も掲載されています。巻末に索引(文字記号・図記号・手指記号)があります。
  • 『物理化学で用いられる量・単位・記号』(第3版 講談社 2009.4 【PA41-J18】)*
    『Quantities, Units and Symbols in Physical Chemistry 3rd ed.』【PA41-B4】(通称Green Book)の翻訳です。IUPAC(International Union of Pure and Applied Chemistry:国際純正・応用化学連合)が提案する化学分野の国際標準的な記号の使用法がまとめられています。巻末に事項索引と記号索引があります。なお、IUPACのホームページに英語版の全文Leave the NDL website. が掲載されています。
  • 『化学で使う量の単位と記号』(丸善 2002.9 【PA41-H1】)*
    前出の『Quantities, Units and Symbols in Physical Chemistry』の要点をまとめた『Abbreviated List of Quantities, Units and Symbols in Physical Chemistry』(1987年刊)の翻訳版を大幅に増補改訂した資料です。巻末に和文索引と単位・記号索引があります。
  • 『Quantities, Symbols, Units, and Abbreviations in the Life Sciences』(Humana Press c1999 【RA2-A141】)
    ICSU(International Council of Scientific Unions:国際科学会議(当時。現在はISC(International Science Council:国際学術会議))が把握している、自然科学研究において利用されている記号を紹介した資料です。生物科学が中心ですが、数学から心理学まで自然科学の分野ごとに記号とその名称が記述されています。
  • 『McGraw-Hill Dictionary of Scientific and Technical Terms』(6th ed. McGraw-Hill c2003 【M2-B1】)
    科学全般について広く書かれている総合的な辞書です。巻末の付録に数学記号、量記号・単位記号、化学記号の一覧が掲載されています。
  • 『Elsevier's Dictionary of Abbreviations, Acronyms, Synonyms and Symbols used in Medicine』(2nd, enl. ed. Elsevier 2004 【SC2-B44】)
    医学に関する略語と記号が掲載されています。各項目はアルファベット順に排列され、項目ごとに正式名称が記されています。

2. 規格

3. 国立国会図書館サーチで検索するには

ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBALLeave the NDL website. にて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。

国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。

ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。

分類

以下のような分類記号に、「記号」、「略号」などのキーワードを掛け合わせて検索します。

  • 科学技術一般(辞典・便覧類) M2
  • 標準化・規格 M361

件名

「記号」、「記号(数学)」、「記号--規格」、「記号--辞書」などが普通件名として挙げられます。

4. インターネット情報源

[化学記号]

[天気記号]

[天文記号]

[頭字語]

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