農薬について調べる
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科学技術・経済情報室 作成
農薬について調べるための資料には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていないものは、版、巻によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルによる検索を行ってください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1.農薬全般について調べる
- 『農薬概説』(日本植物防疫協会 年刊)(目次例: 2019)
農薬に関連する行政情報、法令解説、農薬の使用法や安全・適正使用、防除対象となる病害虫・雑草に関する情報を網羅した解説書です。巻末には資料として年次別農薬登録番号、有効成分の登録年次一覧、作用機構分類などを掲載しています。 - 『農薬要覧』(日本植物防疫協会 年刊 【Z43-318】)
農薬の生産・出荷、輸出入、流通・消費などの統計や、登録農薬の一覧、新農薬の解説、病害虫の発生面積・防除面積、関係先名簿などを掲載した資料集です。巻末に登録農薬索引があります。
2.農薬の成分について調べる
- 『クミアイ農薬総覧』(全国農村教育協会 隔年刊)(目次例:2020)
JA全農取扱品目を中心に、適用内容とその使用方法、特性、注意事項などを簡潔にまとめています。「参考資料」には、有効成分特性一覧表や農薬混用事例集などが掲載され、巻末に索引があります。付属のCD-ROMでは、作物名や病害虫名などから登録農薬を検索できます。 - 『農薬適用一覧表』(日本植物防疫協会 年刊 【Z43-695】)
作物別に適用のある農薬のほか、空中散布や常温煙霧に適用のある病害虫防除剤を一覧表にまとめています。巻末に作物別索引があります。 - 『農薬安全適正使用ガイドブック』(全国農薬共同組合 年刊)(目次例: 2022)
登録農薬について、部門ごとに薬剤の種類名を五十音順に排列し、注意事項などを紹介しています。登録農薬索引(50音別、アルファベット順、算用数字順)があります。 - 『農薬ハンドブック』(日本植物防疫協会 不定期刊 【Z43-2612】)(目次例: 2016年版)
国内で登録されている農薬原体成分(薬剤)について、用途別・化学構造別に区分し、開発の経緯、名称(一般名、代表的商品名、化学名、成分名など)、物理化学性、作用特性、主な製剤・用途、成分特性に係る留意点、安全性を掲載しています。巻末に索引があります。 - 『生物農薬・フェロモンガイドブック. 2014』(日本植物防疫協会 2014.6 【RB87-L20】)*
生物農薬とは、農薬としての使用を目的として、微生物や昆虫などを生きた状態で製品化したものです。製品ごとに特性、使用法、使用上の注意事項などを掲載しています。昆虫(害虫)が生産する性フェロモンを人工的に合成し製剤化した合成性フェロモン剤も記載しています。 - 『農薬作用機構分類一覧』(日本植物防疫協会 2013.9 【RB2-L21】)
世界農薬工業連盟(Crop Life International:CLI)が公表した農薬有効成分の作用機構分類表に従って作成された、製品別作用機構分類一覧と作用機構分類別製品一覧をまとめた資料です。掲載対象は、平成25(2013)年8月1日時点の国内登録農薬です。 - 『農薬・防除便覧』(農山漁村文化協会 2012.10 【RB2 -J122】)
「農薬解説」、「作物別防除法」の2部構成で、平成23(2011)年11月2日時点の登録農薬を収録しています。農薬名索引や農薬取扱会社一覧があります。また、付録として農薬登録における適用作物名、農薬混用事例集、天敵に対する農薬の影響目安などを掲載しています。 - 『Shibuya Index』(Shibuya Index Research Group 【Z63-C122】)
化学名、一般名、名称決定機関、商品名、会社名、日本での登録の取得・失効の農薬年度などのほか、単剤の構造式、混合剤における単剤の組合せを一覧表形式でまとめています。EUやアメリカなどの海外における農薬の登録状況が記載されているものもあります。巻末に索引(コードNo.、英語、日本語)もあります。付属のCD-ROMには冊子と同内容のデータが収録されており、化学名 ・一般名・商品名で検索できます。 - "The pesticide manual : a world compendium"(Nineteenth edition BCPC [2021] 【RB2-D12】)
農薬の化学名、CAS番号、構造式、物理化学的性質、用途、主な商品名・メーカー、毒性などを掲載しています。また、製造・市販されなくなった農薬の一覧、農薬メーカーの一覧、略語・コード集なども掲載しています。巻末には索引(CAS番号・分子式・一般名・化合物)があります。
3. 国立国会図書館サーチで検索するには
ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBALにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。
国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
以下のような分類記号に、キーワードとして「農薬」、「生物的防除」、「害虫」などを掛け合わせて検索します。
- 病害虫等とその防除 RB74
- 農薬 RB87
件名
「農薬」、「殺虫剤」などが普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「RB74」や「RB87」などで検索すると、農薬に関連するほかの普通件名を探すことができます。
4.インターネット情報
- 農薬コーナー(農林水産省)
農薬取締法などの農薬に関する規制とその解説、農薬の基礎知識、農薬の使用に伴う事故及び被害の発生状況などの情報を公開しています。また、国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況調査の結果を公表しています。 - 農薬登録情報提供システム(農林水産省)
農薬の名称、作物名、登録年月日、有効期限、農薬登録者名などから農薬登録情報を検索できます。 - 農林水産消費安全技術センター(FAMIC)
食品の安全性確保のために行った検査・分析に関する情報を提供しています。「登録・失効農薬情報」では、登録有効成分一覧、失効有効成分一覧、失効農薬一覧を公開しています。 - 農薬インデックス(インデックス情報センター)
有限会社インデックス情報センターが提供する農薬情報サイトです。「農薬の検索」では、作物名や病害虫 ・雑草名から農薬を検索でき、使用方法、取扱メーカーなどを調べることができます。また、農薬メーカー一覧、防除所・試験研究機関一覧などの情報も提供しています。 - WEB農薬一覧(日本農薬株式会社)
日本農薬株式会社が提供する農薬情報サイトです。適用作物、キーワードから農薬を検索でき、登録情報、有効成分、チラシ、技術資料などを閲覧できます。 - 残留農薬基準値検索システム(日本食品化学研究振興財団)
食品に残留する農薬、動物用医薬品および飼料添加物の限度量を、農薬等の種類または食品の分類から、それぞれ調べることができます。