再生可能エネルギー・水素エネルギーについて調べる
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科学技術・経済情報室 作成
再生可能エネルギー(太陽熱・バイオマス・風力・地熱など)および水素エネルギーについて調べるための資料には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていないものは、版によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルを入力して検索してください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1. 再生可能エネルギー
1-1. 全般
- 『カーボンフリーエネルギー事典』(ガイアブックス 2013.4 【DL231-L74】)*
温室効果ガスの排出量を増加させないカーボンフリーのエネルギー源についての技術や課題をまとめた事典です。太陽エネルギー、風力、バイオマス、地熱、海洋エネルギーなどを取り上げています。 - 『図解でわかるカーボンニュートラル : 脱炭素を実現するクリーンエネルギーシステム』(エネルギー総合工学研究所編著 技術評論社 2021.9 【EG281-M229】)*
カーボンニュートラル実現に向けた、エネルギー供給やエネルギーキャリア、エネルギーシステムのあり方について述べた資料です。再生可能エネルギーや水素エネルギーについても触れています。 - 『電力・エネルギー産業を変革する50の技術』(オーム社 2021.2 【DL171-M14】)*
エネルギー分野の技術動向や市場情報に関する各事項について、4ページほどで簡便にとりまとめています。 - 『JISハンドブック 省・新エネルギー 2024-1』(日本規格協会編 2024.7 【M361-R93】)
太陽光発電、太陽電池、太陽熱利用、風力発電の分野のJIS規格をまとめたハンドブックです。冒頭に、JIS規格で定められる太陽光発電(C8960)や風力発電(C1400-0)に関する用語とその定義の一覧があります。 - "Handbook of clean energy systems"(John Wiley & Sons Ltd 2015 【DL231-B78】)
再生可能エネルギーを含むクリーンエネルギーについて、生産や変換、貯蔵などに関する情報を網羅的にまとめた全6巻の資料です。第1巻で再生可能エネルギーの情報を取り上げています。第6巻に主題索引があります。
1-2. 太陽熱
- 『新太陽エネルギー利用ハンドブック』(改訂 日本太陽エネルギー学会 2015.10 【NB93-L12】)*
太陽エネルギー利用のための技術について網羅的に扱った資料です。太陽エネルギーの原理や利用技術について詳細に解説しています。
1-3. バイオマス
- 『バイオマスの科学と技術 = Biomass Science and Biomass Technology : 未来を創るエネルギー』(コロナ社 2024.7 【M265-R4】)*
バイオマス分野で学術的な活動を進める上での基本的な知識をまとめた資料です。バイオマスの意義、基礎知識、発生と生産、前処理を含む変換、システム評価などを詳しく解説しています。 - 『バイオマスハンドブック』(第2版 オーム社 2009.12 【M2-J32】)
バイオマスとそのエネルギーについて総合的に扱ったハンドブックです。バイオマスの原料別に特徴、実用例、資源量のほか、変換技術や利用方法なども解説しています。巻末に索引があります。 - 『バイオマスプロセスハンドブック』(オーム社 2012.5 【M2-J71】)*
バイオマスに関する技術開発や導入検討に必要な専門知識をまとめた資料です。バイオマスの各操作プロセスの定義、原理、技術開発状況などを詳しく解説しています。
1-4. 風力
- 『風力エネルギーハンドブック』(第3版 森北出版 2025.3 【ND158-R15】)*
“Wind energy handbook”(3rd edition 2021 【ND158-D18】)の翻訳版です。風況から風車の設計・設置・電力系統まで、洋上風車を含め、風力発電の実用的な情報を網羅的に扱っています。 - 『風力発電導入のための電力系統工学』(オーム社 2013.11 【ND158-L36】)*
"Wind power in power systems"(Second edition Wiley 2012 【ND158-B46】)の翻訳版で、風力発電の技術的背景や技術基準、発電所の設計や送電などの技術について詳説した資料です。系統連系について重点的に解説しているほか、各国・地域の風力発電の事例や将来技術などを豊富に掲載しています。巻末に用語集や索引があります。 - 『わかりやすい風力発電』(オーム社 2013.1 【ND158-L6】)
幅広い読者を対象に、風力発電システムの仕組みや実例・課題などを、世界的動向も含めて平易に解説した資料です。風力発電の原理や歴史、系統連系などについて、図表を多く用いながら解説しています。
1-5. 地熱
- 『地熱エネルギーハンドブック = Geothermal Energy Handbook』(オーム社 2014.2 【YU7-L750】)*
地熱発電について総合的に扱った資料です。地熱発電の原理や各種プロセスなどの技術のほか、開発の歴史や経済性まで幅広い分野について詳しく解説しています。 - 『地熱エネルギー技術読本』(オーム社 2016.4 【ND158-L99】)*
『地熱エネルギーハンドブック』の姉妹編として、専門家以外の読者にも読みやすい内容にまとめた資料です。地熱発電技術の解説に重点を置いています。 - 『地熱発電の現状と動向』(火力原子力発電技術協会)(目次例:2022年)
各発電所の概況や、発電所ごとの年度別運転状況の推移など、国内の地熱発電の情報をまとめた資料です。国内の地熱エネルギーの研究開発動向や、地熱タービン・発電機の製造の状況についても掲載しています。付録として各国の発電設備の容量や地熱開発に関する年表などがあります。 - 『地熱エネルギーの疑問50』(成山堂書店 2022.10 【ND158-M72】)*
地熱エネルギーの概要や地熱発電の方法・コスト、国内外の開発状況、温泉や環境への影響、新たな技術開発、開発に関わる国の支援や規制など、地熱エネルギーに関する50の項目についてQ&A形式で解説した資料です。
2. 水素エネルギー
- 『水素の事典』(朝倉書店 2014.4 【M2-L14】)*
水素について、基本的な性質や製造・貯蔵・輸送技術などを体系的に解説した資料です。 - 『水素エネルギーの事典』(朝倉書店 2019.3 【M2-M2】)*
水素エネルギーについて、もたらされる便益、技術的課題などについて、歴史的背景、学術的基礎、要素技術の実際、安全確保の取り組み、世界の動きなどに分割して網羅的に解説しています。 - 『水素エネルギーが一番わかる : 「脱炭素」だけじゃない!未来を拓くマルチ燃料の基礎知識』(技術評論社 2024.2 【M265-R2】)*
水素エネルギーについてわかりやすく解説した資料です。水素の基本的な性質、燃焼エネルギー、電気エネルギー、核エネルギー、製造と貯蔵・輸送について解説しています。 - 『トコトンやさしい水素の本』(第2版 日刊工業新聞社 2017.11 【M265-L82】)*
水素とエネルギーについてわかりやすく解説した資料です。水素の基本的性質、生産、利用、安全性などを図表を用いながら簡潔に解説しています。なお、出版社のホームページで正誤表(PDF:38KB)を閲覧できます。
3. 国立国会図書館サーチで検索するには
その他の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。科学技術振興機構が提供するJ-GLOBALにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
以下のような分類記号に、キーワードとして「再生可能エネルギー」、「太陽熱」、「ソーラー」、「バイオマスエネルギー」、「風力」、「地熱」、「潮力」、「水素」などを掛け合わせて検索します。
- 工業動力・エネルギー M265
- 熱機関(太陽熱・地熱機関) NB93
- 電力工学(その他の発電) ND158
件名
「再生可能エネルギー」「太陽光発電」「バイオマスエネルギー」「風力発電」「潮汐発電」「水素エネルギー」などが普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「DL231」、「M265」、「NB93」などで検索すると、再生可能エネルギーに関連するほかの普通件名を探すことができます。
4. インターネット情報源
- なっとく!再生可能エネルギー(資源エネルギー庁)
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)のほか、再生可能エネルギーについて解説を掲載しています。 - 再生可能エネルギー協議会
再生可能エネルギーに関する国際会議を主催する団体のホームページです。再生可能エネルギーや日本のエネルギー政策の解説のほか、再生可能エネルギーに関する学会・研究機関のリンク集などを掲載しています。 - データベース/ツール
NEDO日射量データベース、風況マップ、地中熱ポテンシャルマップ、海洋エネルギーポテンシャルマップなど、再生エネルギー利用にあたって必要な各種データ/ツールがまとめられています。