科学技術史について調べる
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科学技術・経済情報室 作成
科学技術史について調べるための資料には以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていない資料は、版、巻によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルによる検索を行ってください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1. 日本の科学技術史について調べる
- 『「通史」日本の科学技術』(学陽書房 1995.6-1999.3 【M33-G14】)*
戦後日本の科学技術の発展に寄与した政策・事業などを解説している全7冊(本巻:6冊、別巻:1冊)の資料です。
第1巻から第5巻では、昭和20(1945)年から平成7(1995)年までの出来事を記述しています。別巻は総索引、事項・人名(和文・英文)各索引と年表から構成されています。年表には、昭和20(1945)年8月14日から平成9(1997)年末までにおける日本の科学技術史を1年ごとに見開きでまとめています。 - 『「新通史」日本の科学技術 : 世紀転換期の社会史1995年~2011年』(原書房 2011.9-2012.3)*
『「通史」日本の科学技術』(学陽書房 1995.6-1999.3 【M33-G14】)の続編として刊行された全5冊(本巻:4冊、別巻:1冊)の資料です。
第1巻から第4巻では、平成7(1995)年から平成23(2011)年までの出来事をテーマ別に解説しています。別巻は総説、年表、総索引から構成されています。年表では、昭和20(1945)年8月14日から平成23(2011)年末までにおける日本の科学技術史を1年ごとに見開きでまとめています。 - 『日本産業技術史事典』(思文閣出版 2007.7 【M2-H119】)*
おもに1980年代以前の日本の産業技術史について解説している資料です。時代別(「明治維新から1980年代」と「1980年代以降」の二つに時代を区分)に産業技術史を概説しています。また、明治維新から1980年代までについては、テーマ別(産銅業、耐久消費財、研究開発機関など)に分けて、各種製品・発明(煉瓦、漬物、上水道など)や学会・研究開発機関の歴史などを記述しています。
2. 世界の科学技術史について調べる
- 『科学史事典』(丸善出版 2021.5 【M2-M10】)*
科学史の全分野を網羅した事典です。学説史・科学論、社会の中の科学の観点から、各テーマについて2頁から4頁程度で論点などを記述し、関連事項と掲載ページも併記しています。巻末に事項索引、人名索引があります。 - 『Maruzen科学年表 : 知の5000年史』(丸善 1993.3 【M2-E117】)*
紀元前240万年から1992年までの科学史を年表にまとめた資料です。科学技術に関する発見、発明などについて、人類学・考古学、天文・宇宙、生物学、医学、物理学などに分類し、同時期の出来事を並列表記しています。巻末に事項索引、人名索引、人名対照表があります。 - 『現代科学史大百科事典』(朝倉書店 2014.5 【M2-L16】)*
科学に関する様々な事項、人物、機関などを五十音順に排列し、解説している資料です。また、ノーベル賞の物理学賞、化学賞、生理学・医学賞について、2013年までの受賞者一覧も掲載しています。 - 『科学技術史事典 : トピックス原始時代-2013』(日外アソシエーツ 2014.2 【M2-L12】)*
原始時代から2013年までの人類史全般にわたる科学技術に関する出来事をまとめた資料です。巻末には、国名索引、事項名索引があります。 - 『世界を変えた書物 : 解題・年表 : The dawn of science and technology : 工学の曙』(増補改訂版 金沢工業大学ライブラリーセンター 1999.3 【M1-G24】)*
1450年代から1980年代までに出版された科学技術上主要な業績を残した文献の解題を掲載している資料です。例えば、コペルニクスやニュートンの著書の解題があります。また、刊行年順に文献を排列した年表も掲載しています。巻末に著者索引があります。 - "Encyclopaedia of the history of science, technology, and medicine in non-western cultures"(Third edition. Springer Science+Business Media [2016] 【M2-B108】)
アメリカ・ヨーロッパ以外の地域における科学技術、医学に関する事項(人名を含む)をアルファベット順に排列し、技術製品・発明・発見などの歴史(経歴)について記述している全5冊の資料です。第5巻の巻末にアルファベット順の総索引があります。 - "The History of science in the United States : an encyclopedia"(Garland 2001 【M2-A159】)
アメリカの科学史に関する事項(団体名、組織名、大学名、人名を含む)をアルファベット順に排列し、発明・発見の歴史や人物の功績などについて記述している資料です。巻末にアルファベット順の索引があります。
3. 国立国会図書館サーチで検索するには
その他の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBALにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。
国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
以下のような分類記号に、キーワードとして「科学技術史」などを掛け合わせて検索します。
- 科学技術史 M31
- 科学技術事情 M41
件名
「科学者」、「技術進歩」、「科学技術研究」などが普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「M31」や「M41」などで検索すると、科学技術史に関連するほかの普通件名を探すことができます。
4. インターネット情報源
- 産業技術史資料情報センター(国立科学博物館)
「産業技術史資料データベース」では、産業技術の発展などを示す資料の所在を調べることができます。資料所在地、調査機関団体、製作(製造)年、技術分野などから検索できます。一部の資料については現物の写真が掲載されています。
「かはく技術史大系(技術の系統化調査報告書) 分野別全文PDF」では、日本の主要産業技術の歴史をまとめた「技術の系統化調査報告」の全文を閲覧できます。 - IsisCB Explore
オクラホマ大学が提供するデータベースです。科学史に関する文献の書誌的事項を調べることができます。また、一部の文献については抄録まで見ることができます。