韓国および北朝鮮建国以降の映画について調べるためのツールを紹介します。特に注記のない限り、情報源の本文は朝鮮語です。（【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていないものは、版によって請求記号が異なります。タイトル部分をクリックしてください。ウェブサイトの最終アクセス日は2020年11月19日です。）

1.韓国

1-1.事典類

• 『韓国スターパーフェクト名鑑』（コスミック出版　年刊）
  日本語資料。俳優のカラー写真、生年月日、デビュー作、おもな出演作品を掲載しています。排列は、日本語読みの五十音順です。
• 『한국영화감독사전（韓国映画監督事典）』（국학자료원　2004　【KD9-K4】）
  1919年から2000年の間に活動した映画監督608名について、顔写真、生年、出身地、学歴、デビュー作、主要作、経歴等を記述しています。排列は映画監督名のハングル字母順です。巻末に各監督のデビュー作を年代順に配列したリストを掲載しています。
• 『Korean film database book : 외국어표기 표준화를 위한 한국영화/감독/배우 DB（Korean film database book : 外国語表記標準化のための韓国映画/監督/俳優DB）』（영화진흥위원회　2006-　【KD671-K15】）
  1995-2008年版は、この間に製作された主要な長編韓国映画のタイトル、監督、主演俳優について、英語表記およびハングル・漢字表記を記載しています。制作会社および配給会社のダイレクトリーも掲載されています。
• 『영화영상용어사전 = Movie & entertainment glossarial dictionary for image generation（映画映像用語辞典）』（다인미디어　2001　【K2-K4】）
  映画関連報道記事で使われる用語について解説しています。また、主要な映画製作国の映画に関する歴史・動向、主要映画祭受賞作品・受賞者リスト等を収録し ています。2,000以上の項目をハングル字母順に排列しています。巻末に「国内映画・放送＆映画関連団体住所録」を掲載しています。

1-2.映画界の動向・ニュース

• 『韓國映畵年鑑』（映畵振興公社　年刊　【Z42-AK16】）
  関連統計を掲載しています。
• NAVER 영화（NAVER映画）
• DAUM 영화（DAUM映画）
  上記2サイトは、韓国の代表的なポータルサイトの映画特集ページです。公開中の映画の情報などを提供しています。
• シネマコリア
  日本語。韓国映画の情報発信、上映、配給を実施する非営利団体シネマコリアが運営するサイトです。リンク集や作品のレビューも提供しています。
• 『씨네21（シネ21）』（한겨레신문사　月刊　【Z11-AK55】）
  週刊の映画情報誌です。씨네21【シネ21】では、映画や関連イベント情報、レビューを提供しています。

1-3.映画産業

• 『콘텐츠 산업백서 : 연차보고서（コンテンツ産業白書：年次報告書）』（문화체육관광부 : 한국콘텐츠진흥원　年刊　【Z41-AK316】）
  映画産業の動向、政策、展望についての記載があります。

1-4.映画史・作品解説

• 韓国映像資料院 編, 桑畑優香 訳『韓国映画100選 = The 100 Best Korean Movies』（クオン　2019　【KD671-M14】）
  1919年から2014年までに公開された映画の中から、韓国映像資料院が選定した101作品について、評論家や研究者による解説を収録しています。
• 『韓国映画史：開化期から開花期まで』（キネマ旬報社　2010　【KD671-J33】）
  2006年に韓国で出版された『한국영화사 : 開化期에서 開花期까지』（커뮤니케이션북스　2006　【KD671-K13】）の日本語版。1897年から現在までを年代ごとに10区分し、映画だけでなく時代背景にも言及しています。「韓国映画政策史」「韓国映画産業の構造の変化」などのコラムも収録しています。参考文献、日本語索引、年表があります。
• 『포스터로 읽는 우리 영화 삼십 년 :한국영화포스터 사전 1950-1980（ポスターで読む我々の映画三十年 : 韓国映画ポスター事典 1950-1980）』（悅話堂　2007　【KD671-K18】）
  年代順に約2,000点の映画ポスターの写真、タイトル、監督、脚本、出演者等を掲載しています。巻末に映画、映画関係者、映画史関連事項のハングル字母順索引を収録しています。
• 『죽기 전에 꼭 봐야 할 한국영화 1001（死ぬ前に必ず見なければならない韓国映画1001）』（마로니에북스　2011　【KD9-K9】
  1910年代から2006年12月までに公開された映画と2007年各種受賞作品の中から、映画雑誌、映画関係の専門家の推薦、興行順位等を参考に1,001作を選択しています。1910年代「의리적 구토（義理的仇討）」から2007年「추격자（追撃者）」まで年代順に排列し、それぞれタイトル、英語タイトル、監督、出演者、説明文等を掲載しています。当時のポスターやスチール写真も多数掲載しています。巻末に作品名のハングル字母順索引があります。

1-5.関連機関のウェブサイト

• 한국영상자료원（韓国映像資料院）
  映像コンテンツの収集整理、保存、映像史研究等を目的とする機関です。上映施設、韓国映画博物館、映像図書館、韓国映画データベース（KMDb）等を運営しています。ウェブサイトは英語版もあります。
• Korean Movie Database（KMDb）
  韓国映画のデータベースです。作品名、監督名、俳優名等で検索できるほか、興行成績や劇場数等の統計も閲覧できます。
• 영화진흥위원회（映画振興委員会）
  韓国の映画および映画産業全般の振興を目的に設立された機関です。ウェブサイトでは振興事業や映画に関する情報、統計を見ることができます。
• 한국콘텐츠진흥원（韓国コンテンツ振興院）
  文化産業発展のため設立された機関です。政策開発、人材育成、企画から商品化、海外進出等を支援しています。日本にも事務所を開設しており、日本語サイトもあります。

2.北朝鮮

2-1.概説・事典

• 『朝鮮民主主義人民共和国映画史 : 建国から現在までの全記録』（現代書館　2012　【KD671-J52】）
  日本語資料です。時代別の解説のほか、映画製作のシステム、指導者の関与についても記述されています。巻末に参考文献、年表、人名・作品索引を収録しています。
• 『조선영화 : 예술, 텔레비죤극, 기록, 과학, 아동 = Korean film : feature film, TV drama, documentary, science film, children's film（朝鮮映画 : 芸術、テレビドラマ、記録、科学、児童）』（조선영화수출입사　2012　【KD9-K11】）
  「芸術映画」「テレビドラマ」「記録映画」「科学映画」「児童映画（アニメ）」について、そのあらすじを朝鮮語と英語を併記して紹介しています。
• 김룡봉 집필『조선영화사（朝鮮映画史）』제2판 （사회과학출판사　2013　【KD671-K56】）
  北朝鮮発行資料です。1920年から1986年までの映画史の概説書です。1945年以降は北朝鮮における映画史の記述となっています。
• 『북한 영화사（北韓映画史）』（커뮤니케이션북스　2007　【KD671-K14】）
  韓国発行資料です。1945年以降を時代区分ごとに記述しています。1946年から2007年までの作品リストと映画史年表を収録しています。索引は映画名、人名、事項名のそれぞれハングル字母順です。
• 『북한영화인명사전』（北韓映画人名事典）（영화진흥위원회　2003　【KD9-K5】）
  韓国発行資料です。1945年から2003年までに北朝鮮の映画業界で活動した俳優、演出家、シナリオ作家、評論家等を対象としています。各項目には姓名、写真、生没年、職業、経歴、作品、参考文献等を掲載し、人名のハングル字母順に排列しています。巻末に北朝鮮映画関係の情報源を掲載しています。

2-2.動向・作品

• 『조선문학예술년감（朝鮮文学芸術年鑑）』（문학예술출판사　年刊【Z42-AK39】）
  映画、テレビドラマの解説と主要作品リストを掲載しています。
• 『조선영화문학선집（朝鮮映画文学選集）』（문학예술종합출판사　1994-）
  北朝鮮映画のシナリオ集です。第1巻には、北朝鮮最初の劇映画「내 고향（我が故郷）」などを収録しています。
• エルファテレビ
  日本語サイトです。総聯映画製作所が運営しています。芸術映画、記録映画、アニメ映画などがYouTubeで見られます。

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