台湾の地図(日本統治期)

ここでは、1895年から1945年の日本統治期に作成された台湾の地図について紹介します。1946年以降の台湾の地図については「台湾の地図(地図帳)」をご参照ください。【 】内は当館請求記号です。

1. 地形図

1-1 冊子体の地図

1-2 一枚もの地図

当館ではいわゆる「外邦図」と呼ばれる一枚ものの地形図を所蔵しています。
「外邦図」とは陸地測量部(現在の国土地理院に該当)や日本の関係機関が、満州や中国、アジア、太平洋地域等を対象地域とした地図や測量につけた言葉です。台湾、朝鮮、樺太のいわゆる外地とよばれた地域についても多数の地図が作成されてました。現在ではそれら旧外地の地図も含めて「外邦図」と呼ばれることが多いです。
東京本館地図室で閲覧可能です。

当館が所蔵する図幅、発行年、請求記号などについては以下の目録をお調べください。

その他、「百万分1東亜輿地図」、「50万分1輿地図」にも台湾の地図が含まれています。『国立国会図書館所蔵地図目録外国地図の部1』【G62-21】で検索可能です。

1-3 参考文献

外邦図など台湾の地形図の歴史については以下の資料があります。

2. 地質図

当館では台湾総督府殖産局が作成した地質図を所蔵しています。
この資料は一枚もの地図で東京本館地図室で閲覧可能です。
当館が所蔵する図幅、発行年、請求記号などについては以下の目録をお調べください。

3. 都市地図

  • 『近代中国都市地図集成』(柏書房、1986年 【YP7-130】 東京本館地図室開架、関西館アジア情報室開架)
    台北(1927年 縮尺1:13000)
  • 『中国商工地図集成』(柏書房、1992年 【YP7-158】 東京本館地図室開架、関西館アジア情報室開架)
    「大日本職業別明細図」(詳細については「大日本職業別明細図」をご参照ください)という日本人が多く居住した地域について作成された都市案内図の復刻版です。各地図には職業別の索引が付されています。
    台北市(1936)、台中市(1935)、嘉義・斗六街・朴子街・虎尾街(1936)、台南(1936)、高雄・楠梓庄(1936)、屏東街・旗山街・鳳山街・潮州街・東港街・恒春街・枋寮庄(1936)(縮尺不明)を収録しています。
  • 『近代アジア・アフリカ都市地図集成』(柏書房、1996年 【YP7-167】 東京本館地図室開架、関西館アジア情報室開架)
    台湾総督府交通局鉄道部編纂『台湾鉄道旅行案内』(1932)の高雄(1932 縮尺1:10000)と台北(1932 縮尺1:10000)の地図が収録されています。

4. 交通路線図

  • 『中国商工地図集成』(柏書房、1992年 【YP7-158】 東京本館地図室開架、関西館アジア情報室開架)
    台湾総督府交通局鉄道部編纂『台湾鉄道旅行案内』(1942年2月発行)所収の「台湾視察案内図」がp.24に掲載されています。また、各都市の地図にも「交通略図」として掲載されているものがあります。

5. その他

  • 臺灣百年歷史地圖外部サイト(中央研究院地理資訊科學研究專題中心)
    台湾全体および台北、台中、台南、高雄、基隆、淡水、新北、彰化、嘉義各都市の1895年から現代までの様々な地図を閲覧できます。現在の地図の上に過去の地図を重ねて表示・比較する機能もあります。『日治時代二萬五千分之一臺灣地形圖』や都市地図、米軍が撮影した航空写真などを収録しています。収録している地図の種類は地域により異なります。
  • 国立国会図書館デジタルコレクション
    電子化された当館所蔵明治期刊行図書に掲載されている地図を見ることができます。