戦前の日本の音楽家を調べる

戦前の日本の音楽家を調べるための参考資料をご紹介します。各資料の解題に掲載人数が記載してあるものは、特に断りのない限り、戦後の音楽家の人数を含みます。

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1. 音楽事典等

  • 平凡社 編『音楽事典』(平凡社 1959-1960 【760.33-O6812-H】)(国立国会図書館デジタルコレクション)
    作曲家、演奏家、指揮者などの生没年月日、生没地、経歴などが掲載されています。第5巻に、「人名索引」があります。
  • 音楽大事典』(平凡社 1981-1983 【KD2-101】)
    作曲家、演奏家、指揮者などの生没年月日、生没地、経歴などが掲載されています。第6巻に、「和文索引」および「欧文索引」があります。
  • 日本音楽大事典』(平凡社 1989 【KD2-E16】)
    587~776頁の「人名編」の項に、作曲家、演奏家、研究者などの生没年、経歴などが掲載されています。巻末に「総索引」があります。
  • 邦楽百科辞典 : 雅楽から民謡まで』(音楽之友社 1984 【KD2-128】)
    作曲家、演奏家、研究者などの生没年、経歴などが掲載されています。
  • 雅楽事典』(音楽之友社 1989 【KD2-E14】)
    241~279頁の「人名・家系名」の項に、演奏家などの生没年、経歴などが掲載されています。
  • 安斎竹夫『浪曲事典』(日本情報センター 1975 【KD836-2】)
    137~152頁の「人物小伝」の項に、戦前に活躍した人物を中心とする浪曲師約100人の略歴が掲載されています。
  • 上笙一郎 編『日本童謡事典』(東京堂出版 2005 【KG2-J1】)
    作曲家48人、作詞家53人の生没年、経歴、作品名、著作、参考文献などが掲載されています。巻頭に「分類項目一覧」(「わらべ唄」「唱歌」「人名」などの項目別索引)があります。

2. 人名事典

  • 日外アソシエーツ株式会社 編集『人物レファレンス事典 音楽篇』(日外アソシエーツ 2013 【GB12-L3】)
    邦楽、クラシック、ポピュラー音楽の分野における、古代から現代までの日本の音楽家12,312人の、生没年、別名、活動時期、職業、肩書、業績、当該人物が掲載されている事典名などが掲載されています。
  • 新音楽辞典 人名』(音楽之友社 1982 【KD2-62】)
    邦楽、洋楽の双方にわたる音楽関係者の生没年、生没地、経歴、主要作品名などが掲載されています。日本人の収録人数は約400人です。
  • 日外アソシエーツ株式会社 編『音楽家人名事典』(新訂第3版 日外アソシエーツ 2001 【KD2-G58】)
    作曲家、演奏家、指揮者、研究者など4,323人の、職業、肩書、専攻分野、生没年月日、出生地、本名、旧姓名、学歴、資格、業績、受賞歴、経歴、師弟関係、所属団体などが掲載されています。巻頭に「専門分野別人名目次」、巻末に「人名索引」があります。
  • 倉田喜弘 監修・解説, 林淑姫 編集・解題『昭和前期音楽家総覧 : 現代音楽大観』(ゆまに書房 2008 【KD151-J5~J7】)
    1927年刊行の『現代音楽大観』(【576-10】(国立国会図書館デジタルコレクション))を復刻し、1929年刊行の同書「増補版」の増補部分を付載した資料です。邦楽、洋楽の演奏家、実演家などの芸名、雅号、生年月日、出生地、師匠名、経歴、主要作品名、所属団体、流派などが掲載されています。下巻の巻末に「掲載人物五十音順総索引」があります。
  • 日外アソシエーツ株式会社 編『ポピュラー音楽人名事典』(日外アソシエーツ 1994 【KD2-E48】)
    ポピュラー音楽の作曲家、演奏家、歌手、評論家など4,153人の職業、肩書、専門分野、生没年月日、出生地、本名、旧姓名、別名、学歴、受賞歴、経歴、所属団体などが掲載されています。巻頭に「人名目次」があります。
  • 中河原理 監修, フェニックス企画 編『クラシック作曲家辞典』(東京堂 1992 【KD2-H24】)
    クラシック音楽の作曲家約360人(うち日本人は約50人)の経歴が掲載されています。
  • 細川周平, 片山杜秀 監修, 日外アソシエーツ株式会社 編『日本の作曲家 : 近現代音楽人名事典』(日外アソシエーツ 2008 【KD2-J14】)
    幅広い分野の作曲家、編曲家1,247人の、職業、肩書、生没年月日、出生地、本名、旧姓名、別名、グループ名、師匠名、学歴、所属団体、受賞歴、経歴、参考文献などが掲載されています。巻末に「生年順人名一覧」「人名索引」「グループ名索引」「事項名索引」があります。
  • 演奏家大事典』(音楽鑑賞教育振興会 1982 【KD2-117】)
    19世紀前半から1960年代生まれの20世紀に活躍した演奏家10,840人(うち日本人は1,120人)の、生没年月日、生没年、経歴などが掲載されています。
  • 日外アソシエーツ株式会社 編集『日本の演奏家 : クラシック音楽の1400人』(日外アソシエーツ 2012 【KD9-J43】)
    声楽・鍵盤楽器・弦楽器・管楽器・打楽器・指揮の各部門で活躍する日本の音楽家1,401人(うち1,267人は刊行時点での存命者、134人は明治以降に活躍した故人)の、職業、肩書、生没年月日、出生地、本名、旧姓名、別名、ユニット名、学歴、師匠名、受賞歴、所属団体、経歴などが掲載されています。巻末に、声楽・鍵盤楽器などのジャンルごとに分かれた「部門別索引」があります。
  • 日外アソシエーツ編集部 編『新撰芸能人物事典 : 明治~平成』(日外アソシエーツ 2010 【KD9-J20】)
    明治から平成期に活躍した役者、芸人、歌手、タレント、演奏家などのうち、2010年9月時点での故人約5,400人の、職業、肩書、専門分野、生没年月日、出生地、本名、旧姓名、別名、屋号、学歴、経歴、所属団体、叙勲、受賞歴、参考文献などが掲載されています。巻末に「別名・グループ名索引」があります。
  • 倉田喜弘, 藤波隆之 編『日本芸能人名事典』(三省堂 1995 【KD2-E59】)
    古典芸能から現代のタレントまで、舞台芸能、唱歌・童謡、音楽教育、舞台美術などに携わった芸能関係者(作曲家、演奏家などを含む)約7,500人の、生没年、出身地、経歴などが掲載されています。
  • 森本敏克 編著『SPレコードのアーティスト』(六甲出版 1997 【KD9-H10】)
    SPレコード期に活躍した、歌謡曲・童謡・唱歌などの分野の作曲家、作詞家、歌手の生没年月日、出生地、学歴、叙勲、本名、旧姓名、デビュー盤、代表作品名などが掲載されています。
  • 琉球音楽人物事典』(山川出版 1983 【KD9-23】)
    明治から昭和20年代生まれの演奏家などの、肩書、経歴、受賞歴などが掲載されています。巻頭に「琉球音楽人物事典総目次」(五十音順の人名索引)があります。

3. 年鑑・一般書等

  • 近代日本音楽年鑑』(大空社 1997 【KD151-G2】)
    戦前に刊行された『音楽年鑑』を復刻した資料です。原資料は、【94-592】【395-31】【629-23】【特231-973】【特239-67】などで、その刊行年の範囲は、1908年、1921~1942年です。資料の内容は年代によって異なりますが、音楽関係人名簿、音楽関係団体名簿などが掲載されており、音楽関係者の経歴などを調べることができます。
  • 『音楽年鑑』(音楽之友社 年刊 【760.59-O681-O】【KD2-16】【Z42-33】)
    戦後に音楽之友社から刊行された資料です。刊行年の範囲は1948~2005年です。戦前に刊行された『音楽年鑑』と同様に、音楽関係者の経歴などを調べることができます。
  • 音楽之友社 編『日本の音楽人名鑑』(音楽之友社 1984 【KD9-24】)
    『音楽年鑑』を刊行する過程で蓄積された情報を基に編集された名鑑です。「作曲・指揮編」「管楽器・打楽器編」「弦楽器編」「ピアノ編」「声楽編」の全5巻からなります。計約4,000人が収録されており、専門分野、勤務先、関係団体、主宰団体、生年月日、最終学歴、コンクール入賞歴、著書、作曲名、叙勲、褒賞、師事した教師名などが掲載されています。
  • レコード世界社 編『レコード音楽技芸家銘鑑』(昭和15年版 レコード世界社 昭和15 【特233-192】)(国立国会図書館デジタルコレクション
    刊行時点で存命だった作曲家、演奏家その他の音楽関係者約2,500人の略歴が掲載されています。
  • 国立音楽大学附属図書館・現音ドキュメンツ作成グループ 編『ドキュメンタリー新興作曲家連盟戦前の作曲家たち : 1930~1940』(国立音楽大学附属図書館 [1999] Bibliography and index series 【KD191-G48】)
    360~380頁の「6 作曲家連盟員、関係外国人の略歴」の項に、生没年月日、入会日、会員種別、出身地、略歴、受賞歴、所属団体などが掲載されています。別冊に「人名索引」および「事項名索引」があります。
  • 富樫康『日本の作曲家』(音楽之友社 1956 【762.1-To373n】)
    35~350頁の「現代日本作曲家群像」の項に、純音楽的立場を取る作曲家63人が収録されており、経歴、作曲傾向の解説、作品表が掲載されています。また、351~367頁の「日本作曲家一覧」の項に、作曲家の生没年月日、出生地、学歴、師弟関係、作品名、著書、受賞歴などが掲載されています。
  • 日本の作曲20世紀』(音楽之友社 1999 Ontomo mook 【KD191-G53】)
    119~271頁の「第Ⅱ部 日本を代表する作曲家77人」の項に、作曲家77人の生没年月日、出没地、経歴、作品表などが掲載されています。また、293~306頁の「第Ⅳ部 作曲家名鑑」の項に、作曲家73人の生没年月日、生没地、経歴などが掲載されています。巻末に「索引」があります。
  • 東京芸術大学百年史編集委員会 編『東京芸術大学百年史』(音楽之友社ほか)
    「東京音楽学校篇」(【FB22-E37】【FB22-H367】) 「演奏会篇」(【FB22-E37】)「音楽学部篇」(【FB22-H541】)で、東京芸術大学(前身 東京音楽学校)に関係する音楽家について調べることができます。「東京音楽学校篇」「音楽学部篇」には別冊に、「演奏会篇」には各巻巻末に、人名索引があります。
  • 日本近代洋楽史研究会 編著『明治期日本人と音楽 : 日本近代音楽館「新聞記事にみる日本の洋楽」プロジェクトの調査に基づく』(国立音楽大学附属図書館 1995 【KD191-E70】)
    第1巻「東京日日新聞音楽関係記事集成」に、東京日日新聞に1872年4月から1912年7月の間に掲載された音楽関係記事約2200点が厳選収録されています。第2巻「東京日日新聞全音楽記事内容」に、「注解」および「人名索引」が収録されています。

4.文献目録・索引

  • 音楽文献目録委員会 編 『音楽文献目録』(音楽文献目録委員会 【KD1-11】ほか)
    1967年以降に国内で公にされた音楽関係書籍・論文の網羅的な目録です(1973~1992までのタイトルは『音楽文献要旨目録』(RILM国内委員会))。1巻(1973)~20巻(1992)の巻末の索引を統括・再編集した『音楽文献目録索引 1-20(1973-1992)』 (【KD1-H17】)があります。
    冊子版未収録及び2019年以降の文献は、音楽文献目録オンライン外部サイト(当館契約のデータベース:館内限定)に収録されています。
  • 日外アソシエーツ株式会社 編『音楽家研究文献目録 : クラシック・民族音楽』(日外アソシエーツ 2009 【KD1-J11】)
    内外の作曲家、演奏家、評論家など2,452人に関する伝記、日記、評論、作品リストなど関連文献21,915件が収録されています。収録対象は、1980年1月から2009年6月の間に国内で刊行された日本語の図書・雑誌・紀要類です。

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