音楽産業に関する基礎的知識を得るための資料
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音楽・映像資料室 作成
ここでは音楽産業に関する基礎的な知識を得るための概説書などを紹介します。【 】内は当館請求記号です。版により請求記号の異なる資料は、最新版のみ記載しています。 最新の所蔵状況については、国立国会図書館サーチでご確認ください。
1. 音楽産業とは
ここで音楽産業とは、おおむねレコード制作業を中心に、音楽配信、CD等の音楽ソフトの販売業、コンサート事業等の周辺産業を含めた言葉として使います。
日本標準産業分類(平成25年10月改訂)の情報通信業・分類4121「レコード制作業」においては「主としてレコードの企画・制作を行う事業所をいう。」とされており、レコード会社、著作権の管理等を行う音楽出版会社などが該当します。なお、製造業・分類3296「オーディオディスクレコード製造業」はここでは扱いません。
2. 音楽産業に関する基礎的知識が得られる資料
2.1 業界概況
- 『Oriconエンタメ・マーケット白書』(オリコン・リサーチ【Z72-C126】)
当館所蔵:2009~
「マーケット動向詳細/音楽ソフト」に全体、月間、ジャンル別、メーカー別、販売チャネル別、エリア別のセールス動向およびマーケット動向トピック、「資料」に年間、週間ヒットランキングを掲載しています。2009年以前は下記の資料で業界動向やヒットチャート情報を参照することができます。 - 『オリコン年鑑』(オリコン・エンタテインメント【Z42-100】ほか)
当館所蔵:1980~2009年版 - 電通総研編『情報メディア白書 』(ダイヤモンド社 年刊【Z43-B60】)
当館所蔵:1994年版~
「音楽」の項で産業の構造、動向を解説し、日本・世界の市場規模、レコード、配信、映像、カラオケ、イベント、ユーザーに関するデータが収録されています。 - 『デジタルコンテンツ白書』(デジタルコンテンツ協会 年刊【Z43-B11】)
当館所蔵:2001~
前誌『マルチメディア白書』(マルチメディアコンテンツ振興協会年刊【Z43-B11】)
当館所蔵:1993~2000
音楽を含むデジタルコンテンツの市場・政策動向、ビジネス環境や海外動向を解説しています。 - 『日本のレコード産業 = The recording industry in Japan : statistics trends』(日本レコード協会 年刊【Z4-889】)
日本のレコード産業の概要について、レコード生産統計の基礎データや関連資料をまとめたアニュアルレポートが掲載されています。
日本レコード協会のウェブサイトでも閲覧できます。(1999年版以降)
日本のレコード産業(日本レコード協会) - 『ぴあライブ・エンタテインメント白書』(ぴあ総合研究所【Z71-M823】)
当館所蔵:2004~2009(2008までは『エンタテインメント白書』(ぴあ総合研究所 【Z71-M823】)
音楽公演ビジネスの動向を解説し、公演回数、動員数、平均単価、市場規模などのデータを収録しています。
後継の『ライブ・エンタテイメント白書』(当館未所蔵)の目次(2014年版~)と最新版サマリーを、ライブ・エンタテイメント白書(ライブ・エンタテインメント調査委員会)で確認・閲覧できます。
2.2 業界解説
音楽業界の構造、現況などの概要を解説しています。
- 藤沢宏光編『図解音楽業界ハンドブック. ver.1』(東洋経済新報社 2007【KD111-H144】)
- 三野明洋『よくわかる音楽業界』(改訂版 日本実業出版社 2007【KD111-H123】)
- 山口哲一『最新音楽業界の動向とカラクリがよくわかる本 : 業界人、就職、転職に役立つ情報満載』(秀和システム 2022【KD111-M44】)
2.3 歴史
- 『社団法人日本レコード協会50年史』(日本レコード協会 1993【KD6-E45】)
1877~1992年4月のレコード産業の歴史を収録しています。 - 『激動と挑戦の10年 : 日本レコード協会60周年記念誌』(日本レコード協会 2002【KD6-H11】)
1992~2002年の音楽ソフト産業、デジタル技術・著作権制度の状況やレコード・音楽産業年表を収録しています。 - 『2002年から2011年のレコード産業 : 日本レコード協会70周年記念誌』(日本レコード協会 2012【KD6-J81】)
- 『日本レコード協会80周年記念誌 : 2012年から2021年のレコード産業』(日本レコード協会 2022 【KD6-M42】)
日本レコード協会の60周年以降の記念誌は、日本レコード協会のウェブサイトでも閲覧できます。
記念誌(日本レコード協会)
[last access:2023.11.06]