貨幣について調べる
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科学技術・経済情報室 作成
この記事は2017年3月21日で更新を停止しました。
ここでは、貨幣について調べるための代表的な情報源を紹介します。
【 】内は当館請求記号です。記載がないものは、版によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルを入力して検索してください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1. 日本の貨幣について調べる
1-1. 写真や貨幣の名前から調べる
『日本貨幣カタログ』(日本貨幣商協同組合 年刊 【Z41-1845】)
日本の代表的な貨幣カタログです。名称、鋳造数と発行量、品位と量目、価格などがわかります。『日本通貨図鑑 : カラー版』(日本専門図書出版 2004 【D2-H154】)*
古代から現代までの日本の貨幣について詳細に紹介しています。おおむね原寸の70%縮小のカラー写真が掲載されています。通常の貨幣だけでなく、オリンピック記念硬貨などの記念硬貨類や、藩札のように限定された地域で流通した通貨も紹介されています。『日本貨幣収集事典』(原点社 2003 【DF6-H13】)*
主に古銭を収集する人のために、貨幣の歴史や特徴を解説しています。「皇朝銭」、「渡来銭時代の銭貨」、「江戸幣制以前の金銀貨」、「江戸期の金銀貨」、「幕府公鋳の銭貨」、「江戸期の地方貨」、「近代貨幣」、「現代貨幣」のテーマ別に、白黒写真や挿図を付して貨幣の特徴について解説しています。古銭の取引価格表も掲載されています。『日本紙幣収集事典』(原点社 2005 【DF6-H22】)*
『日本貨幣収集事典』の紙幣版です。「明治前期」、「明治後期」、「大正期」、「昭和前期」、「昭和後期」、「日本軍票」、「在外銀行券」の7部で構成されています。これまでに発行された日本の紙幣の特徴や現在価格などを紹介しています。
1-2. 貨幣の歴史を調べる
『図説日本貨幣史』(展望社 1991 【DF6-E26】)*
日本の貨幣の歴史を簡潔にまとめています。「貨幣の変遷」では、和銅開珎に始まる日本の貨幣の歴史を解説しています。「徳川幕府発行貨幣年表」では江戸時代に鋳造された貨幣の名称、鋳造期間、通用期間などが表形式で一覧できます。「図版の部」では古代から現代に至る貨幣製造を図や写真を用いて解説しています。『日本の通貨 : わが国の歴史を映す』(日本新聞連盟 1997 【DF6-G12】)*
写真や図版とともに日本の通貨の歴史を、古代から現代まで解説しています。『貨幣』(東京堂出版 1999 【DF6-G20】)
日本における貨幣の歴史を解説しています。貨幣全体の概要と歴史のほか、個別貨幣も扱っており、貨幣を銭貨、金貨、銀貨、地方金銀貨に分けて解説しています。『日本貨幣年表』(日本銀行金融研究所 1994 【DF6-E42】)
600年から1993年までの貨幣史年表資料です。
2. 世界の貨幣について調べる
2-1. 写真や貨幣の名前から調べる
『世界コイン図鑑 : カラー版』(日本専門図書出版 2002 【DF3-H3】)
古代から現代に至るまで、時代や国・地域のバランスに考慮して代表的なコインを選んで掲載しています。全ページがカラーで、コインの両面の写真や拡大写真などが掲載されています。巻末に、コインに描かれた人物で探すことのできる索引があります。『コインと紙幣の事典』(あすなろ書房 2006 【DF3-H31】)
古代から現代に至るまで、世界で使用された様々なコインと紙幣を紹介しています。カラーの写真や図を多く入れ、解説が簡潔に書かれています。コインや紙幣の紹介のほか、「硬貨のできるまで」や「紙幣のできるまで」、「小切手とカード」などのトピックも掲載されています。『世界紙幣図鑑 : カラー版』(日本専門図書出版 1999 【DF3-G13】)
世界174カ国で発行している904種類の紙幣を、原寸の2分の1に縮小したカラー写真で紹介しています。『世界の銀行券』(印刷局朝陽会 1987 【DF6-E2】)*
世界中で発行された紙幣について調べることができます。世界の銀行券の動向や印刷技術動向に関する概説のほか、国ごとの紙幣の特徴がカラー写真入りで紹介されています。『Standard Catalog of World Coins』(Krause Publications)
代表的なコインカタログです。未使用、極美品、美品、並品などのコインの状態ごとの市場取引価格を調べることができます。『Standard catalog of world paper money』(Krause Publications)
代表的な紙幣カタログです。世界90カ国以上の国の紙幣が対象です。紙幣の写真、発行年代、印刷に使用された色などが掲載されています。
2-2. 貨幣の歴史を調べる
『お札のはなし : その歴史、肖像と技術』(印刷朝陽会 2006 【DF3-H29】)
世界および日本の紙幣の歴史や特徴、紙幣に掲載される肖像人物、印刷・製造技術などをわかりやすく解説しています。『貨幣年表』(日本銀行金融研究局 1981 【D2-608】)* (国立国会図書館デジタルコレクション)
世界の貨幣の歴史を年表でまとめています。巻末には「米、金・銀・銭貨の相場推移」、「明治以降の日本の物価推移」、「暦対照表」が掲載されています。
3. 貨幣の事典
『世界貨幣大事典』(ジェミニ 1974 【D2-310】)(国立国会図書館デジタルコレクション)
世界のコイン収集、研究に必要な専門用語、主要諸国の貨幣制度、貨幣単位、銘文などを解説しています。項目はアルファベット順に排列され、カタカナの読み方が付されています。コイン名や人物名の項目には関連するコインの写真が掲載されています。『古銭語事典 改訂増補』(国書刊行会 1997 【D2-G76】)*
古銭に関する事典です。用語は五十音順に排列され、その語に関連する図も掲載されています。『Coins and currency : an historical encyclopedia』(McFarland & Co. 2003 【D2-B28】)
世界の貨幣に関する事典です。各国の通貨に関する項目や貨幣に深く関わった人物についての項目が掲載されています。
4. 国立国会図書館サーチで検索するには
国立国会図書館の蔵書は国立国会図書館サーチで検索することができます。「貨幣」、「紙幣」などのキーワードのほか、「辞書」や「歴史」のような形式を表すキーワードで絞り込むこともできます。ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
これらの分類記号に、必要に応じてキーワードを追加します。分類記号は詳細検索で「NDLC」の欄に入力して検索してください。
図書
- 貨幣・通貨(世界) DF3
- 貨幣・通貨(日本) DF6
件名
貨幣について検索するための代表的な普通件名には、「貨幣」、「硬貨」、「紙幣」、「古銭」、「金貨」、「銀貨」、「銀行券」などがあります。そのほか、辞書・事典類を表す「辞書」や、「年表」、「歴史」などの件名が有用です。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し「DF1」または「DF3」で検索をすると、貨幣に関するそのほかの普通件名も探すことができます。
5. インターネット情報源
造幣局
「貨幣を知る」のページ内「貨幣に関するデータ」に、戦後の貨幣の種類別年間製造枚数や記念貨幣一覧などが掲載されています。貨幣博物館
貨幣史年表や日本の貨幣の歴史、これまでに製造された貨幣の一覧などが掲載されています。国立印刷局
紙幣の歴史や紙幣の印刷工程などを解説しています。
このほか、以下のようなインターネット情報源があります。