観光・宿泊産業について調べるには(統計・名鑑・インターネット情報源等)
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科学技術・経済情報室 作成
ここで取り上げる観光・宿泊産業は日本標準産業分類の中分類75「宿泊業」、小分類791「旅行業」におおむね該当します。観光バス業についても一部取り上げます。
観光・宿泊産業について調べるための資料には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていないものは、版によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルを入力して検索してください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1. 統計資料、名鑑類、調査・レポート等
観光産業
『観光白書』(国土交通省 年刊)
観光の現状および観光に関する施策がまとめられています。国土交通省ホームページ内観光白書のページに最新版、バックナンバーが掲載されています。『旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究』(国土交通省総合政策局 年刊 【Z72-G437】)
観光庁が旅行・観光の概況の把握を目的に実施する調査の報告書です。観光庁ホームページ内旅行・観光消費動向調査のページに最新版、バックナンバーが掲載されています。『数字でみる観光』(日本観光振興協会編 年刊 【Z41-5126】)*
観光の現状を知るための基礎的な統計資料です。観光資源、観光施設、観光業を幅広く扱っています。温泉利用者数、ホテルの客室利用状況、旅行業者の旅行取扱実績、休日と労働時間の国際比較などの統計が掲載されています。『数字が語る旅行業』(日本旅行業協会広報室 年刊)*
旅行業界の規模や実態についての統計資料です。旅行業者数、旅行者数、旅行消費額、観光収入などの統計が掲載されています。巻末に観光関係機関・団体の名簿も掲載されています。日本旅行業協会ホームページ内「旅行データバンク」に最新版、バックナンバーが掲載されています。『旅行年報』(日本交通公社 年刊 【Z41-389】)*
観光産業、観光地、観光政策に関する統計をもとに一年間の旅行業界の動向を分析しています。巻末には統計が掲載されています。日本交通公社ホームページ内「出版」のページに最新版、バックナンバーが掲載されています。『観光ビジネス未来白書』(同友館 年刊)*
観光ビジネスの現状について、統計を用いて解説しています。旅行者数、国際旅行収支などの統計や観光行政の課題のほか、旅行、宿泊、土産物といった分野ごとの分析が掲載されています。『観光の実態と志向』(日本観光振興協会 隔年刊 【Z41-2629】)*
日本観光協会が実施する「国民の観光に関する動向調査」の結果をまとめています。宿泊観光に関する統計が掲載されています。『JTB海外旅行レポート』(JTB総合研究所 年刊 【Z5-575】)*
日本人の海外旅行に関する調査をまとめています。性・年齢層別、都道府県別、月別、空港別の海外旅行者数、旅行の目的、旅行日数と宿泊箇所数、旅行の手配時期、海外旅行経験回数などが掲載されています。『観光バス業者名簿. 全国版』(旅行出版社 年刊 【Z71-K744】)
全国の観光バス業者、食事施設、観光関連施設の名簿です。観光バス業者の貸切バス保有台数や観光関連施設の設備内容も掲載されています。『訪日旅行データハンドブック』(日本政府観光局 年刊)*
外国人の訪日旅行に関する統計が掲載されています。滞在日数、訪問地、消費額、来日前に期待していたことなどを調査しています。日本政府観光局(JNTO)ホームページ内「市場別情報・統計データ」のページに最新版が掲載されています。『JNTO訪日旅行誘致ハンドブック』(日本政府観光局 年刊)*
外国人旅行者を誘致するためのマーケティングに関する資料です。毎年異なる地域を対象とし、国ごとに最新トピックス、風土、経済・政治情勢、外国・訪日旅行市場の現況、流通構造について解説し、マーケティング手法を分析しています。
宿泊産業
『宿泊旅行統計調査報告』(国土交通省観光庁 年刊 【Z71-Y473】)
ホテル、旅館、簡易宿所を対象に国内の宿泊旅行の全国規模の実態を調査しています。観光庁ホームページ内宿泊旅行統計調査のページに最新統計、バックナンバーが掲載されています。『衛生行政報告例』(厚生労働省 年刊)
都道府県別、指定都市・中核市別のホテル・旅館・簡易宿所の施設数や営業許可・廃止件数などが掲載されています。 厚生労働省ホームページ内衛生行政報告例のページに最新版およびバックナンバーへのリンクが掲載されています。『○○ : ○○年旅館の経営指針』(リョケン 年刊)
旅館運営のポイントを整理して解説している資料です。宿泊産業の動向、消費者ニーズ、旅館やレジャー施設の利用動向が掲載されています。本タイトルは毎年異なりますが、『旅館の経営指針』という副書名には変更がありません。
このほか、観光・宿泊産業について調べるための資料は、以下のようなものがあります。
- 『レジャー白書』(日本生産性本部 年刊 【Z41-2626】)*
- 『ロングステイ調査統計』(ロングステイ財団 年刊 【Z71-N743】)*
- 『データブック教育旅行年報』(日本修学旅行協会 年刊 【Z72-C474】)*
- 『旅行業者名簿』(旅行出版社 年刊 【Z71-K745】)*
- 『全国主要ホテル経営実態調』(日本ホテル協会 年刊 【Z3-3214】)
- 『ホテルデータブック』(週刊ホテルレストラン編集部 編著 年刊 【Z72-N511】)*
- 『アニメツーリズム白書』(アニメツーリズム協会 年刊 【Z72-S51】)*
- 『最新ホテル業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム 6年に1回刊)
- 『ホテル・宿泊施設計画総覧. 2024年版』(産業タイムズ社 2024 【DH475-R73】)
- 『インバウンド概論 改訂第5版』(JTB総合研究所 2020 【DK261-M336】)*
- 『観光の事典』(朝倉書店 2019 【D2-M16】)
- 『観光・まちづくりレファレンスブック』(日外アソシエーツ 2019 【D1-M3】)*
- 『インバウンド調査報告書 = Inbound Marketing Report 2020』(インプレス 2019 【YU7-M892】)*
2. 専門雑誌・新聞
『資料名』(書誌情報)の後ろに**が付いている資料は、雑誌記事索引の採録誌です。国立国会図書館サーチで目次を検索できる場合があります。
『Travel journal』(トラベルジャーナル 週刊 【Z5-15】)**
旅行業界の専門誌です。ツーリズム産業の最新ニュース、マーケティング情報、経営戦略に関する記事が掲載されています。トラベルジャーナルオンラインでは、「統計・資料」で、主要空港の利用実績やホテルの客室利用率などに関するデータを見ることができます。 『Travel journal』公式ページ『Hoteres』(オータパブリケイションズ 週刊 【Z4-176】)
ホテル・レストラン業界の専門誌です。半期に一度「全国ホテルオープン情報」が特集されています。HOTERES Onlineの「データ」から、調査データの掲載号を確認することができます。 『Hoteres』公式ページ『ホテル旅館』(柴田書店 隔月刊 【Z5-83】)**
ホテル・旅館業界の専門誌です。各号ごとの特集、今月のホテルニュース、海外注目ホテル動向が掲載されています。 『ホテル旅館』公式ページ『旅行業者月報』(旅行出版社 月刊 【Z71-T999】)
主要大手旅行業者の動向のほか、旅行業者の新規登録、営業所開設、事務所移転、登録抹消、営業所閉鎖などの情報が掲載されています。『国際観光情報』(国際観光サービスセンター 月刊 【Z71-N225】)**
国際観光に関する論文や寄稿文が掲載される専門誌です。トピックス、JNTO(国際観光振興機構)報道資料、JNTO海外事務所報告が掲載されています。月ごとの訪日外客数・出国日本人数の統計も掲載されています。『旅行新聞』(旅行新聞新社 月刊 【Z86-118】)
旅行業界の動向、最新ニュースを扱う専門紙です。旅行業営業概況や空港の利用状況などの調査データが記載されています。『トラベルニュースat』(トラベルニュース社 月2回刊 【Z85-1482】)
観光・旅行業界の動向、最新ニュースを扱う専門紙です。各種統計や施設紹介も掲載されています。トラベルニュース社のホームページで、バックナンバーの見出しを閲覧できます。『観光経済新聞』(観光経済新聞社 週刊 【Z85-355】)
観光経済新聞社のホームページでも、ニュース記事を閲覧できます。『Hotel review』(日本ホテル協会 季刊 【Z5-24】)
冊子体の刊行は終了しました。最新版はHotel reviewのホームページで公開されています。
このほか、観光・宿泊産業について調べるための専門雑誌・新聞は、以下のようなものがあります。
- 『観光施設』(国際観光施設協会 季刊 【Z5-534】)** 『観光施設』公式ページ
- 『観光とまちづくり』(日本観光振興協会 季刊 【Z5-51】)** 『観光とまちづくり』公式ページ
- 『国際ホテル旅館』(国際ホテル旅館 月2回刊 【Z85-1469】)
3. 国立国会図書館サーチで検索するには
ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館サーチで検索することができます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。キーワードには「観光」、「旅行」、「旅館」などのほか、「市場」や「調査」、「報告」、「名簿」、「統計」のように形式を示すキーワードがあります。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
これらの分類記号に、必要に応じて「旅行」、「観光」、「ホテル」などのキーワードを追加して検索します。詳細検索で「NDLC」の欄に分類記号を入力して検索してください。
図書
- 観光事業 DK261
- 旅館,ホテル DK266
- サービス業(経営) DH475
雑誌
- 運輸 ZD33 観光を含みます。
件名
「観光事業」、「観光マーケティング」、「観光開発」、「外客」、「旅行業」、「旅客」、「宿泊施設」、「ホテル経営」、「旅館」などが代表的な普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索 ・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し図書の分類として紹介する「DK261」、「DK266」などで検索をすると、観光・宿泊産業に関するそのほかの 普通件名も探すことができます。
4. インターネット情報源
国土交通省
「白書・オープンデータ」のページ内「白書」に「観光白書」、「統計情報」に各種統計が掲載されています。「統計情報」のページ内「国土交通月例経済」に、月ごとの出国日本人数、訪日外客数、宿泊者数およびその外国人シェア、訪日外客数主要方面別、旅行業者取扱額、ブランド(企画商品)取扱人数・取扱額が掲載されています。観光庁
「観光統計・白書」のページに、観光・宿泊産業に関する統計が掲載されています。毎年の出入国者数、宿泊旅行統計、旅行業者取扱額、インバウンド消費動向、共通基準による観光入込客統計などがあります。日本政府観光局(JNTO)(正式名称: 国際観光振興機構)
「市場別情報・統計データ」のページに、訪日外客統計が掲載されています。そのほか、訪日旅行データハンドブックや、国際会議統計が掲載されています。「訪日インバウンド市場別情報」のページには、国・地域別の旅行動向などが掲載されています。- 日本の観光統計データ
日本の観光に関する統計データを検索・データ抽出できるサイトです。訪日外客数、出国日本人数などのデータが掲載されています。
- 日本の観光統計データ
日本交通公社
「観光調査・研究」のページに、旅行・観光産業の市場動向や訪日外国人観光客の調査研究が掲載されています。日本旅行業協会(JATA)
「旅行データバンク」のページに、「数字が語る旅行業」PDF版、「保存版 旅行統計」が掲載されています。「JATAについて」の「JATA会員リスト」のページで会員リストを検索することができます。全国旅行業協会(ANTA)
「正会員検索」のページで、旅行業者を検索することができます。日本旅館協会
「新着情報」内にある「統計調査」のページに、「営業状況等統計調査」が掲載されています。営業、経費・利益、資本、就業者の状況などが掲載されています。JTB総合研究所
「観光データベース」に、訪日外国人総数、日本人出国者総数を月次でまとめた統計が掲載されています。「白書・刊行物」には観光に関する研究レポートが掲載されています。JTB
「ニュースルーム」のページに、旅行に関する調査レポートが掲載されています。「ニュース一覧」から「条件で絞り込む」を選択し、情報カテゴリーを「調査・レポート」にして検索して下さい。「年末年始の旅行動向」、「ゴールデンウィークの旅行動向」、「夏休みの旅行動向」、「海外旅行保険事故データ」、「データで見る訪日インバウンド市場トレンド」などの調査が行われています。日本修学旅行協会
「教育旅行 調査・研究」のページに、「国内教育旅行」、「海外教育旅行」、「訪日教育旅行」に関する調査結果の概要が掲載されています。調査及び立法考査局刊行物(国立国会図書館)
「国土・建設・運輸」の分野に観光・宿泊産業に関連する当館作成刊行物が掲載されている場合があります。
このほか、観光・宿泊産業を調べるためのインターネット情報源として、以下のようなものがあります。