ファッション・服飾について調べる(事典・用語集)
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科学技術・経済情報室 作成
この記事は2017年3月7日で更新を停止しました。
ファッションや服飾に関する代表的な事典、用語集には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていないものは、版によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルを入力して検索してください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1.全般
『FASHION : 世界服装全史』(東京堂出版 2016 【EF25-L209】)*
古代ギリシャから現代に至るまでの各時代の服飾や流行の髪型、ファッションスタイルなどを紹介しています。巻末に、事項別索引が付されています。『服装大百科事典 増補版』(服装文化協会編 文化出版局 1986 【E2-80】)(国立国会図書館デジタルコレクション)
ファッション、服飾に関する幅広い用語を50音順に配列し、イラストや図版を用いながら解説した総合的な事典です。『新・田中千代服飾事典』(同文書院 1998 【E2-G143】)
ファッション・服飾に関する用語約2万4,000 語を掲載しています。7,000 枚の図版、写真を用いて、解説しています。巻末に、「服装の歴史」、「JIS(日本工業規格)に規定されている衣料品のサイズ」などがあります。『ファッション辞典』(文化出版局 1999 【E2-G148】)*
ファッション用語をアイテム、アクセサリー、カラーなど12のジャンルに大別し、語源を明確にしながら解説しています。スタイルやルックから、アイテム、そのディテール、それらを作り出したデザイナーやブランドなど、服と服作りに直接関連する用語のほか、その周辺のジャーナリズム、写真家、化粧やヘアスタイルなどの広いジャンルを網羅しています。『ファッション事典』(平凡社 1988 【E2-E21】)
広範な角度からファッションを捉えた事典です。ミシンが使われ始めて既製服産業が起こった1840年ごろから、1980年代までのファッションの外観を取り上げ、写真と図版を用いて解説しています。『ファッション大辞典』(繊研新聞社 2010 【E2-J195】)
約12,500の用語が掲載されています。外国語表記も付されています。巻頭に全体の語彙大系、巻末に五十音順索引とABC順索引が付されています。『ファッション/アパレル辞典 新版』(繊研新聞社 2013 【E2-L34】)
ファッション、アパレル、風習風俗用語について14,000項目をが掲載されています。服飾の素材や織編物、色彩、附属品、履物、装飾品、染色仕上げ加工や化粧に関する用語など幅広く取り上げられています。見出し項目には英語訳も付されています。同義語や言い換え語、単語の語源、歴史的由来も掲載されています。『服飾図鑑 改訂版』(文化学園文化出版局 2010 【E2-J157】)
2,000種類以上のアイテム名とそのデザインがイラストで紹介されています。すべての項目に英語訳がついています。「スポーツウェア」が、詳しく扱われています。『Begin最新モノ用語の基礎知識』(世界文化社 2012 【E2-J258】)
靴、鞄、革小物、 革素材、眼鏡など、846のファッションアイテムに関する用語をコンパクトに解説しています。『図解服飾用語事典 増補新版』(杉野学園ドレスメーカー学院出版局 2003 【E2-H116】)
シルエットとライン、スーツとアンサンブル、デザイナー、クリエーター、ブランドなどの用語について解説しています。巻末には和文と欧文の索引が付いています。『フェアチャイルドファッション辞典 新版』(鎌倉書房 1992 【E2-E142】)
アルファベット順に用語を配列して解説した「一般用語部門」と、ファッション・デザイナーの履歴とポートレートを収載した「ファッション・デザイナー部門」の2部で構成されています。『ファッション新語辞典 増補最新版』(繊研新聞社 2007 【E2-J1】)
ファッション新語、現代風俗用語、アルファベット略語の3分類で構成されています。ファッション新語には、主に1999年3月以降に登場した用語と1990年代に登場してその後も使用頻度の高い基礎用語、ファッションビジネス関連の新語・基礎用語が掲載されています。『被服学辞典』(朝倉書店 1997 【E2-G85】)
被服学全般に、製造機械・新素材・流通機構などの分野も取り入れて解説した辞典です。『服飾がわかる事典 : 素材デザイン縫製』(日本実業出版社 2008 【EF25-J29】)
服飾についての基礎知識を、「1章:素材を知る」、「2章:デザインを知る」、「3章:縫製を知る」という工程に沿って解説しています。1章では、衣服を構成する生地、糸、裏地・芯地、デジタルプリント、ボタン、ファスナーの種類や特徴、用途などについて、2章はデザイン画を描く際のポイントについて、3章ではミシンや針の種類や縫い方等について解説しています。『ファッションアイテム図解集』(チャネラー 2005 【EF25-H275】)
ファッションアイテム、カラー&ネックライン、シルエット&ライン、ディテール、ルック&スタイルの5章からなり、基本となるアイテムおよびディテールを、イラストを通して分かりやすく解説しています。『新ファッションビジネス基礎用語辞典 増補改訂版』(チャネラー 2001 【E2-G327】)*
ファッションに関する用語を全部で33項目に分類して解説しています。「ファッション・ビジネス」の項目では、生産から経営、小売に至るまで、様々なファッション関係の用語を取り上げて簡潔に解説しています。巻末の語彙索引から目的の用語を探して調べることができます。『メンズファッション大全』(繊研新聞社 2007 【EF25-H365】)*
第二次世界大戦後からのメンズファッションに関する基礎知識を網羅しています。「テーラードクロッシング編」、「カジュアル編」、「スポーツウエア編」、 「アンダーウエア&ホームウエア編」、「アクセサリーズ編」、「ソックス(靴下)」、「靴」の7章で構成されています。「テーラードクロッシング編」では、結婚式の衣装、弔辞の衣装なども解説されています。『メンズ・ファッション用語大事典』(誠文堂新光社 2010 【E2-J143】)
8,000以上のメンズファッション用語を図版を用いてく解説した事典です。巻末にアルファベット順、五十音順の総索引が付されています。"Encyclopedia of clothing and fashion" (Charles Scribner's Sons 2005 【E2-B47】)
装身具、衣服の起源や生地の技術開発など多分野にわたる事項を解説した百科事典です。具体的なトピックスとして「アフリカンテキスタイル」、「ズートスーツ」などにまつわる640のエッセイも掲載しています。"Dictionnaire de la mode au XXe siecle" (Editions du Regard 1994 【E2-A115】)
20世紀のモードと、それに影響を与えた文化、芸術、歴史、経済などの事象について約2,500項目にまとめ解説しています。シャネル、ディオールなどのファッションや、ファッション雑誌の表紙のカラー写真、著名なカメラマンによる写真も掲載されています。
2.種類別
『日英最新ニット用語辞典』(センイ・ジヤァナル 2006 【D2-H263】)
前半が日本語、後半が英語の辞書で構成されています。丸編、横編、経編、靴下などニットを中心に、生産や技術に関連する用語を、解説しています。後半に「ニットの基礎」として、ニットに関する解説、素材、編機、編地の種類などが掲載されています。『サロンワークのための美容用語辞典』(女性モード社 2011 【E2-J194】)
約1,700の美容用語について、ヘアデザイン・テクニック、メイクアップ、和装用語など、6ジャンルに大別し、写真やイラスト、図表を使って解説しています。見出し項目には、外国語表記が付されています。巻末に、五十音順索引があります。『きもの用語大辞典』(主婦と生活社 1979 【E2-125】)(国立国会図書館デジタルコレクション)
古代から現代に至る染色の知識や、着付け、和裁に関する用語5,000項目を収録した辞典です。図版と写真、約1,700点を掲載しています。巻頭には日本の色、古代染、有職裂、辻が花染などのカラー口絵が掲載されています。『やさしいきもの用語小辞典』(世界文化社 2011 【E2-J222】)
染織技法、染織産地、生地や糸、伝統色、文様、種類、部位名称、仕立て、着付け、小物、重要無形文化財保持者などの用語、人物名1300を掲載しています。部首別検索ができる「難字解読の手引き」が付いています。『新撰きもの事典』(繊研新聞社 2012 【E2-J280】)
文様・色、帯・小物、技法、道具・素材、和裁などを分野別に章立てしてあります。新しいきもの用語も収録されています。写真やイラストを多用し、形状や図柄を理解しやすく解説しています。「織と染」の全国地図、きものに関することわざなどの付録がついています。『手芸百科事典』(雄鶏社 1978 【E2-105】)(国立国会図書館デジタルコレクション)
手芸の技術、手順、糸や布の種類や性質、手芸用語の知識を網羅した事典です。古今東西の資料の中から、手芸の基礎となる実用的な裁縫と、装飾をつくる刺繍に焦点をあてて、数多くの写真や図版、挿絵等を用いて解説しています。『ジュエリー用語事典』(日本ジュエリー協会 2006 【KB2-H13】)
デザイン、アイテム、素材、技法などの大分類、さらに細目に分けて、その中の項目約1万語を解説しています。各用語の日本語の後に英語表記、また、必要に応じて他の外国語表記があり、用語の原典が英語以外の場合はその母国語の表記があります。『百靴事典』(シューフィル 2004 【Y94-H11314】)
靴に関する用語の事典です。靴の材料、デザイナーやヒールの名称などを五十音順に配列して解説しています。また、テーマごとに靴に関する図書や雑誌などの記事を抜粋したページもあります。"Encyclopedia of hair : a cultural history" (Greenwood Press 2006 【EF32-B19】)
人種による髪の毛の違いや、髪型、ひげ、帽子、ヘアケア用品、ヘアドライヤーの歴史など、髪に関する様々な項目を取り上げています。裁判官が用いたかつら、世界中の部族の儀式の髪型、反体制の髪型、また、有名人の写真とその髪型の解説、舞妓の髪型や櫛の製作などの記述があります。
3. 国立国会図書館サーチで検索するには
国立国会図書館の蔵書は国立国会図書館サーチで検索することができます。
「ファッション」、「服装」、「衣料品」、「衣装」、「服飾」、「衣服」、「和装」、「洋服」などの用語に、「辞書」、「辞典」、「事典」などを追加して検索してください。
ここからは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
これらの分類記号に、必要に応じてキーワードを掛け合わせて検索できます。具体的なキーワードの探し方は、下記の件名の項目で説明しています。
図書
辞典・便覧類を表す分類記号「E2」と、服飾・裁縫・手芸を表す分類記号「EF25」を組み合わせて検索します。
辞典・便覧類を表す分類記号「D2」と、繊維製品製造業を表す分類記号「DL654」を組み合わせて検索します。
件名
ファッション・服飾に関する資料を検索するための代表的な普通件名には、「ファッション」、「衣服」、「服装」、「服飾」などがあります。これらの件名に、件名「辞書」を組み合わせて検索します。
Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し「EF25」、「DL654」で検索をすると、ファッション・服飾について、そのほかの普通件名も探すことができます。「和服」と「辞書」のように組み合わせて検索します。
そのほか、分類「E2」と件名「和装」、分類「EF25」と「辞書」のように組み合わせて検索することもできます。
件名「書目」と「服飾」などのキーワードを組み合わせると、ファッションや服飾に関する文献目録が検索できます。文献目録に、事典や用語集が掲載されています。
4.インターネット情報源
服装・身装文化資料(国立民族学博物館)
「衣服・アクセサリー」、「身装文献」、「近代日本の身装電子年表」、「身装画像データベース<近代日本の身装文化>」の4つのデータベースを検索できます。「衣服・アクセサリー」では、国立民族学博物館が所蔵する衣服標本資料とアクセサリー標本資料の詳細情報が検索できます。「身装文献」では、服装関連の内外の文献が検索できます。「近代日本の身装電子年表」は、明治元(1868)年から昭和20(1945)年までの日本の身装関連の電子年表です。「身装画像データベース」では、明治元(1868)年から昭和20(1945)年までの日本の身装関連の画像データベースです。「繊研新聞」ファッション用語集
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