全国戦没者追悼式の実施に関する件

昭和27年4月8日 閣議決定

収載資料:厚生情報 4(5) 参議院厚生委員会専門員室 1952.5 p.140 当館請求記号:YA-1037

平和条約の発効による独立に際し、国をあげて戦没者を追悼するため左記により式典を実施する。

一 政府主催で、五月二日新宿御苑において、両陛下の御臨席を仰いで、全国戦没者追悼式を行う。
二 本式典の戦没者の範囲は、支那事変以降の戦争に因る死没者(戦災死者等を含み、軍人軍属に限らない。)とする。
三 本式典は、宗教的儀式を伴わないものとする。
四 本式典中の一定の時刻において、全国民が一せいに黙とうするよう勧奨する。
五 本式典には、全国から遺族代表を参列させる。
なお、参列に要する経費に対し、一定額の旅費を国より補助する。
備考
各都道府県及び各市町村においては、その実状に応じ、それぞれ適当な時期において戦没者追悼の式典を行うよう勧奨する。