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貿易及び為替の自由化の促進について

昭和35年1月12日 閣議決定

収載資料:資料戦後二十年史 2 経済 有沢広巳・稲葉修三編 日本評論社 1966 p.369 当館請求記号:210.76-Si569

1.貿易及び為替の自由化については、年次目標を定めつつ、内外諸対策の整備と相まって急速に推進するものとする。
これがため、5月末を目途として自由化計画を策定するものとする。
2.当面措置すべき事項
(1)対ドル輸入制限6品目の完全A・A化について
(イ)4月から実施するもの
鉄鋼くず
牛脂
ラード(但し,精製ラードについては,協定税率の改訂後とする。)
原皮(前記3品目に準じて措置する。)
(ロ)10月から実施するもの
銑鉄
大豆
(2)その他
(イ)貿易面
毛くず、コーヒー豆等約300品目を4月からA・Aに移行。
化学品の一部、陶磁器等約150品目を4月から自動割当品目に追加する等
(ロ)為替面
非居住者自由円勘定の創設
為替集中制の緩和
海外渡航,海外送金等の緩和等