森有礼旧蔵書
更新
人文総合情報室 作成
概要
初代文相を務めた森有礼(1847-1889)の旧蔵書については息子の森清から1889年に和漢洋書、1890年に和漢書(森文庫)904冊を受け入れたとされ、後に洋書276冊を返却したとする記録が残されています。ただし、サイン等で森旧蔵と確認できる洋図書が当館には現在も複数あります。これらも含めて、返却されていない洋書がある可能性や、生前アメリカ滞在中に入手した書籍が当館の前身である東京書籍館の蔵書になった可能性が考えられます。
資料の所在・検索手段
総数は未詳です。サイン等で確認できたものについては中林隆明「森有礼旧蔵の洋書について(仮リスト)」(『参考書誌研究』(通号38) 1990年9月 pp.50-52 【Z21-291】)で一覧できます。
参考文献・関連情報
- 国立国会図書館の歴史を調べる>資料群の来歴・請求記号の成り立ち
- 国吉栄 著『森有礼が切り拓いた日米外交 : 初代駐米外交官の挑戦』(勉誠出版 2018 【GK184-L574】)
第三章「森有礼と図書館」(pp.150-172)で森の旧蔵書と図書館の関係について扱っています。 - 中林隆明「森有礼旧蔵の洋書について(仮リスト)」(『参考書誌研究』(通号38) 1990年9月 pp.50-52 【Z21-291】)
- 御幡真人「洋書を追いかけて(後編)サムライ・帝国図書館・神秘主義 : 森有礼、畠山義成、鮫島尚信と新生兄弟会」(『国立国会図書館月報』727号 2021年11月 pp.5-14 【Z21-146】)
- 森有禮 [著], 大久保利謙 監修, 上沼八郎, 犬塚孝明 共編『新修森有禮全集 別巻 4』(文泉堂書店 2015 【US21-L38】)