加波山事件関係資料(所蔵)

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憲政資料室 作成

受入事項
所蔵
資料形態
原資料
数量
338点
書架延長
0.7m
旧蔵者
小針家(推定) (こばりけ)
旧蔵者出身地
福島
旧蔵者履歴
小針重雄は、元治元(1864)年7月、福島県仲畑新田村、後に矢吹村の酒造業小針鎮平の長男として生まれた。東京帝国大学医学部に進学していたが、自由党急進派に加担。明治19(1886)年10月2日市ヶ谷監獄で死刑)。
受入
2007年5月古書店より購入、2009年3月11日公開。
主な内容
加波山事件は、明治17(1884)年9月に自由党急進派がおこした、栃木県令三島通庸ほか大臣暗殺未遂事件である。当初栃木県庁落成式に出席予定であった三島通庸県令や太政大臣三條実美ら大臣を急襲する計画であったが、準備のため製造していた爆弾が誤爆し、事前に計画が発覚した。これにより官憲の探索に追い詰められた富松正安、河野広体ら16名は、9月23日茨城県加波山に立てこもり、25日に警官隊と交戦の末逃亡した。(この事件により、琴田岩松、杉浦吉副、三浦文次、小針重雄らが死刑となった。)本資料は加波山事件関係者の一人小針重雄の生家が蔵していたものと思われる。書簡288点、書類・その他50点。書簡中、小針鎮平受信書簡は、188点あり最も多いのは河野広中からの31通。書類には、小針鎮平の日記(明治17~19年)、(明治19年10月1~8日)が含まれ、他に『東陲民権史』の広告や代金受領証などある。
検索手段
関連資料の所在
関連文献
【資料紹介】
飯塚彬「国立国会図書館憲政資料室所蔵「加波山事件関係資料」の来歴と小針家」『茨城県近現代史研究』5、2021
飯塚彬「国立国会図書館憲政資料室所蔵「加波山事件関係資料」と小針重雄」『近代日本の歴史と史料』長井純市編、花伝社、2022
【資料集(翻刻)】
『加波山事件関係資料集』稲葉誠太郎編、三一書房、1970