小日山直登関係文書

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憲政資料室 作成

受入事項
所蔵
資料形態
原資料
数量
27点
書架延長
0.6m
旧蔵者
小日山直登 (こひやまなおと)
旧蔵者生没年
1886-1949
旧蔵者出身地
福島
旧蔵者履歴
1886.4.26福島生まれ。1912.7東京帝国大学法科大学法律学科(英法)卒、1912.11文官高等試験合格、南満洲鉄道株式会社入社、1918.6撫順炭鉱庶務課長、1923.3辞職、1923.11満鉄事件第2審判決無罪、1923.6~27.11国際運輸株式会社代表取締役、1927.9~30.5南満洲鉄道株式会社理事、1928.11満洲青年連盟理事長、1935.6~37.6北満洲金鉱株式会社取締役、1937.6~41.3株式会社昭和製鋼所社長、1938.3~41.3満洲重工業開発株式会社理事長、1941.11~43.1鉄鋼統制会理事長、1943.7南満洲鉄道株式会社総裁、1945.4鈴木貫太郎内閣運輸通信大臣、1945.5同運輸大臣、1945.10依願免官、1945.12~46.1石炭庁長官、1945.10~46.4貴族院議員、1946.10公職追放、1949.8.28死去。
受入
2007年10月、個人より寄贈、2007年10月16日公開。
主な内容
すべて冊子形態の資料で、(1)満鉄事件裁判速記録、(2)著作・小日山関係雑誌記事のスクラップブック、(3)追憶会資料、(4)著書及び関係書籍の4種類に大別できる。
(1)大正11年の満鉄事件裁判で小日山は偽証罪の容疑をかけられ、一審で有罪となるが控訴して無罪となった。本資料はそのさいの公判速記録および調書である。
(2)「論文随筆集」と題して雑誌等に掲載した小日山の著述を製本したもの5冊と、「人物評論集」と題して雑誌に掲載された小日山関係記事を製本したもの3冊とがある。これらのスクラップに使用された雑誌は満洲で発行されたものも多く、企業誌も含まれる。
(3)昭和24年10月1日に開かれた小日山の追憶会参加者芳名帳と、そこでの追憶談と寄稿をまとめた文集「野辺のおもひ草」よりなる。
(4)小日山の著書3冊と、満鉄事件裁判で弁護士を務めた花井卓三が満鉄事件を論じた『訟庭論草』、および小日山の人物評を載せる真鍋五郎『満関事業と人物』よりなる。
検索手段
関連文献
【資料紹介】
太田登「小日山直登資料にみる与謝野晶子」1~6『与謝野晶子倶楽部』1~9、1998~2002(昭和前期の小日山直登宛の与謝野晶子書簡を紹介。書簡は当資料群所収ではない)
伊藤隆「小日山直登」『近現代日本人物史料情報辞典』第3巻、吉川弘文館、2007(同書第4巻に追加情報あり)
【本人著作】
小日山直登『運送取扱業の発達と其の職能』1926
小日山直登『新東亜協同体の結成と日満鉄鋼国策の確立』世界経済情報社、1939
小日山直登『鉄鋼国策より観たる満洲と日本』昭和製鋼所、1939
(以上は本資料群の所収論文をもとにしたもの)
小日山直登『雲移る』1936
小日山直登『大嶺を踰ゆ』1941
小日山直登『鉄』冬柏発行所、1942
(以上は歌集。本文書所収の和歌をもとにしている。)
小日山直登『まほろしの影』講談社、1980(遺稿集、 戦中戦後の和歌と終戦直前の日記を収録)