大野緑一郎関係文書

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憲政資料室 作成

受入事項
所蔵
資料形態
原資料
数量
5,233点
書架延長
17.7m
旧蔵者
大野緑一郎 (おおのろくいちろう)
旧蔵者生没年
1887-1985
旧蔵者出身地
埼玉
旧蔵者履歴
1887.10.1埼玉生まれ、1912.7東京帝国大学法学部卒、内務省入省、1914.7秋田県庶務課長、1916.11香川県勧業課長、1921.6社会局第2課長、1922.11社会局第2部第1課長兼第2課長、1923.3~24.3欧米旅行、1924.10第2部職業課長、1926.9徳島県知事、1927.5岐阜県知事、1928.2社会局社会部長兼中央職業紹介事務局長、1931.12地方局長、1932.1警視総監、1932.5依願免本官、1935.5関東局総長、1936.4依願免本官、1936.8朝鮮総督府政務総監、1942.6依願免本官、1942.5~46.3貴族院議員、1946.9公職追放、1951.8追放解除、1985.9.2死去。
受入
1987年、個人より寄贈
主な内容
書簡の部、書類の部を合計して5000点を超える大部の資料群であり、書簡の部では内務官僚・軍人・政治家など200余名からの来簡がある。特に南次郎からの来簡は通数が多く(59通)、吉永貞(8通)・湯浅倉平(8通)らが続く。書類の部では県知事時代、内務省(社会局、地方局、警保局)、関東局総長、朝鮮総督府政務総監、貴族院議員などの履歴に沿って、資料が存在し、全般に小冊子の割合が高いのが特徴的である。内務省社会局時代の資料では、労働問題、失業問題、住宅事情、小作問題、社会事業、社会保険などの調査・報告資料が残され、海外事情の調査書も多くある。警保局時代については国家改造運動や治安調査資料の他、5.15事件、2.26事件などの報告書や関係通信もある。なお日本青年館関係など青年団や愛国婦人会の関係資料もある。関東局総長時代としては、関東州庁移転関係などがみられる他、満州国行政、日満実業協会、協和会、満鉄などの資料も存在する。一方、朝鮮総督府関係としては、行政資料の他発電、鉱山、鉄道などの開発に関する資料が含まれ、また創氏改名問題など「内鮮一体」政策に関する資料も散見される。貴族院時代に関しては速記録や法案審議資料などが多く、配布資料が主と推定される。点数は少ないが、引き揚げ問題などをはじめ戦後の資料もある。
検索手段
複製
資料番号1~1996はマイクロフィルム(264巻)で閲覧
関連文献
【資料紹介】
「大野文書寄贈に対し感謝状を贈呈」『国立国会図書館月報』322、1988.1
田中隆一「大野緑一郎」『近現代日本人物史料情報辞典』吉川弘文館、2004
【資料集(復刻)】
『朝鮮総督府帝国議会説明資料』第1~17巻、不二出版、1994・1998(朝鮮総督府が作成した帝国議会説明資料を複数の機関の所蔵資料より収集し復刻。うち一部が当文書所収資料)
【その他著作】
『大野緑一郎氏談話速記録』内政 史研究資料第61~63集、内政史研究会、1968(1968年2月~3月に計3回聴取)
「南総督時代の行政大野緑一郎政務総監に聞く」宮田節子解説・監修「未公開資料公選総督府関係者録音記録 十五年戦争下の朝鮮統治」『東洋文化研究』2、学習院大学東洋文化研究所、2000.3(1959年11月4日の聴取速記録、約2時間分)