通信地図(郵便地図)

通信地図は、日本全国の集配郵便局を単位として作成された地図です。
以下の2つの特徴を備えていることが主な特色といえるでしょう。

  • 集落別の戸数、官公署・銀行・会社・工場などの所在、名称の記載があります。
  • 郵便集配上、欠くことのできない道路と距離が記載されています。

種類としては、縮尺1:25,000(北海道は縮尺1:40,000)の「郵便区全図」と縮尺1:5,000の「郵便区市内図」の2つがあります。郵便区内で世帯数が800戸を超える地域については「郵便区市内図」が作成されています。
ただし、地形図を基に作成されているため、縮尺の大きな郵便区市内図であっても住居表示や地番、建物等の記載はほとんどありません。

1.国立国会図書館の所蔵

当館の所蔵は、「郵便区全図」が9千枚程度、「郵便区市内図」が3千枚弱程度です。発行年代は昭和24(1949)年~昭和63(1988)年のものが大半を占めています。
地域別の所蔵については、下に掲げるリストで確認できます。「○」印は、当該地域(局)の市内図や全図の所蔵を表しています。また、「△」印は、地域(局)の一部に、市内図相当の図が掲載されていることを示しています。

2.資料の利用方法

当館所蔵の通信地図(郵便地図)はすべて国立国会図書館サーチで検索できます。以下のとおり検索してください。

「キーワード」欄に「地域名△YG12*」を入力して検索してください。
※「△」はスペース

【例】「キーワード」欄: 「浦和市 YG12*」

なお、郵便地図は当館の整理区分上「経済産業地図(YG12)」として整理しているため、検索結果には郵便地図以外の地図も含みます。