地図の種類

地図を探すためには、3つの条件「時代」「場所」「種類」)が必要です。調査の目的によって、これらの条件に合った地図を探します。「時代」「場所」は比較的容易に決まると思いますが、地図の「種類」にはどういうものがあるでしょうか。

地図の種類は、大きく一般図と主題図に分けることができます。

1. 一般図

一般図とは、地形・水系・交通路・集落など、地表の形態とそこに分布する事物を特にどれに重点をおくということなく、縮尺に応じて平均的に描き表した地図の名称で、特定のテーマに限定されない利用に備えて作られた地図です。代表的なものに、国土地理院が発行している地形図・地勢図などがあり、日本全図・世界全図などもこれに含まれます。

  • 一般図の代表例(発行機関はすべて国土地理院)
    • 1:25,000地形図
    • 1:50,000地形図
    • 1:200,000地勢図
    • 1:1,000,000地図日本

2. 主題図

主題図とは、特定の主題に重点をおいて描き表した地図です。地形図などの一般図を基図として、その上に特定の主題について表現したものと、初めからその目的のために測量して作成されたものがあります。前者の代表的なものは地質図・土地分類図であり、後者の代表的なものは地籍図(当館では殆ど所蔵なし)・航海用海図などです。その他にも、都市計画図・防災図・各種の統計地図など、主題図には様々な種類があります。市街地図や道路地図、「文化財分布マップ」「〇〇区避難所地図」なども主題図の一種です。

  • 主題図の代表例([]内は発行機関)

3. 地図の種類をさがす基本ツール

東京本館地図室では、どういう種類の地図を使えばよいのか迷った時に参考となるように、次のような資料を開架しています。