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Records of the American Commission for the Protection and Salvage of Artistic and Historic Monuments in War Areas (The Roberts Commission), 1943-1946

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憲政資料室 作成

資料群名(日本語)

戦争地域における美術的歴史的遺跡の保護・救済に関するアメリカ委員会(ロバーツ委員会)文書

請求記号

YF-A36

資料形態

マイクロフィルム

数量

187巻

主言語

英語

資料の構成

収録資料は以下の通り。

Reel 1-55: General Records of the Roberts Commission, 1942-1946
ロバーツ委員会運営に関する業務文書、報告書類、カードファイル等。
Reel 56-62: Records of the Roberts Commission's Subcommittees, 1942-1946
ロバーツ委員会各小委員会関係の通信類、報告・メモ類。デヴィッド・フィンリー(David E. Finley)、ポール・サックス(Paul J. Sachs)ら小委員会委員長の執務書類等。小委員会は以下の通り。
  • The Committee on Definition of Works of Cultural Value and Property
  • The Committee on Administration
  • The Committee on Books, Manuscripts, and Other Printed and Written Material of Cultural Value
  • The Committee on Collection of Maps, Information, and Description of Art Objects
  • The Committee on Personnel
  • The Committee on Art Instruction in Military Government Schools
  • The Committee on Axis-Appropriated Property
Reel 62-84: Records Relating to the Monuments, Fine Arts, and Archives Section of the War Department's Civil Affairs Division, 1943-1946
戦争省民事部記念建造物・美術品・公文書課(MMFA)の地中海戦域及びヨーロッパ戦域担当による連合軍軍政レポート(Allied Military Government, AMG)及びレポートの参考資料類、カードファイル等。MMFAアドバイザーのメイソン・ハモンド(Mason Hammond)によるレポート類。
Reel 84-95: Records Relating to the Art Looting investigation Unit (ALIU) of the Office of Strategic Services, 1940-1946
戦略諜報局略奪美術品調査部の事項別ファイル。尋問記録類を含む。
Reel 95-154: Records of the American Council of Learned Societies (ACLS) Committee for the Protection of Cultural Treasures in War Areas, 1943-1946
アメリカ人文系学会協議会戦争地域文化遺産保護委員会の記録類。1945年3月にロバーツ委員会に移管された。
Reel 154: Records of the Inter-Allied Commission for the Protection and Restitution of Cultural Materials (the Vaucher Commission), 1944-1945
1944年4月に設立された文化財保護・返還に関する連合国間委員会関係の議事録・雑文書類。ポール・ボシェ(Paul Vaucher)ロンドン大学教授が委員長を務めた(1945年4月まで)。
Reel 155-157: Cartographic Records, 1943-1946
ヨーロッパ及び極東においてMFAA関係者が使用するため編集された地図資料。地図以外に写真、リスト、青焼き資料、ダイヤグラム等を含む。
Reel 157-187: Still Photographs, 1943-1946 (239-SFM, 239-PA, and 239-RC)
  • Survey of Damage of Frankfurt/Main's Cultural Institution, 1946
    ※MFAA職員作成のアルバム1冊(約300点の写真、1938年以前あるいは1946年以降撮影)
  • Cultural Institutions and Artwork in Europe and Other War Areas (Photo Archives)
    ※ACLS内の委員会が1945年9月に収集プロジェクトを開始し収集した写真類。多くの写真の裏にAMGレポート番号があり、AGMレポートを視覚的に補完するために付与されたと思われる。
歴史

1942年秋、アメリカ国防ハーバードグループ(The American Defense-Harvard Group)とアメリカ人文系学会協議会(The American Council of Learned Societies , ACLS) がヨーロッパ地域の文化財保護計画を共同立案した際、ナチスドイツに略奪された美術作品の保護・救出を行う政府機関創設を米国連邦最高裁判所長官でナショナル・ギャラリー理事のハーラン・F・ストーン(Harlan F. Stone)に提案した。これを受けてストーンはコーデル・ハル(Cordell Hull)国務長官との交渉を経て、同年12月、フランクリン・ルーズヴェルト(Franklin D. Roosevelt)大統領に提案し、翌1943年6月、ルーズヴェルト大統領は占領地域に所在する文化財保護についてアメリカ陸軍をサポートし、文化財返還の方針と手続きを策定するアメリカ政府の委員会設置を承認した。同年8月20日、国務省から委員会発足が公表され、委員長としてオーウェン・H・ロバーツ判事(Owen J. Roberts)が任命された。「ロバーツ委員会(Roberts Committee)」とも呼ばれる。当初はヨーロッパを対象としていたが、1944年4月、海軍省の要求によりアジア地域に拡大された。委員会の全体会議は1943年8月の第1回会議から3年間で計9回開催された。委員会は3年間の活動の『報告書』(Report of the American Commission for the Protection and Salvage of Artistic and Historic Monuments in War Areas)を政府に提出し、1946年8月10日の国務省声明によって解散した(解散は1946年6月30日付)。委員会の機能は国務省の一局に引き継がれた。なお、1941年12月、真珠湾攻撃調査のため、大統領令により設置されたロバーツ委員会とは別組織である。

旧蔵者

戦争地域における美術的歴史的遺跡の保護・救済に関するアメリカ委員会(ロバーツ委員会)

原所蔵機関

米国国立公文書館(RG239)

受入

この文書は米国国立公文書館(NARA)がマイクロフィルム化して市販している(NARA Microfilm Publication Number: M1944)。憲政資料室では、2011年度に購入した。

検索手段

マイクロフィルム付属の目録(憲政資料室内備付冊子目録)
※米国国立公文書館のサイトのマイクロフィルムのカタログに目録のPDF版が掲載されている(米国国立公文書館のサイトのトップページ外部サイト から Research Our Records >Other Online Research Tools >Microfilm Catalogへ入り、Search & Browse NARA's Microfilm Catalogを「M1944」で検索)。

関連資料
参考文献