ロシアの日本研究
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サービス企画課 作成
ロシアにおける日本研究について調べるための情報源をご紹介します。(【 】内は当館請求記号です。)
1. 概要
『ポスト・ソヴィエト期(1991-2004)のロシアにおける日本研究』(法政大学国際日本学研究センター 2005.3 【GB63-H42】)
ポスト・ソヴィエト期(1991-2004)の日本研究の新動向について、ロシア日本研究者協会、ロシア科学アカデミー付属東洋学研究所日本研究センターが編集した資料です。ソヴィエト体制崩壊後に、伝統的な歴史や政治研究がどう変容したのか、社会学や経済学など新しい研究動向がどう展開したのかについてまとめています。『世界の日本語・日本学 : 教育・研究の現状と課題 : 東京外国語大学国際日本研究センター第1回国際シンポジウム報告集』(東京外国語大学国際日本研究センター 2010.8 【KF31-J135】)
東京外国語大学で2010年3月に行われた国際シンポジウムの報告書です。ステラ・ブイコヴァ「モスクワ大学における日本語教育」などの論文を収録しています。東京外国語大学国際日本研究センターの「刊行物」内から全文を閲覧できます。『日本文化研究の過去・現在・未来 : 新たな地平を開くために : 国際日本文化研究センター創立20周年記念国際シンポジウム』(国際日本文化研究センター 2009.3 【GB61-J23】)
日本文化を学際的に総合研究する国際機関として設立された国際日本文化研究センターの創設20周年を記念して開催されたシンポジウムの記録集です。A.メシェリャコフ「ソ連・ロシアにおける日本文化の研究―ユートピア学から現実学へ―」などの論文を収録しています。国際日本文化研究センターの「国際シンポジウム(報告書)の「国際研究集会報告書 第32集」から全文を閲覧できます。『ロシア・NIS諸国日本語事情 : 日本語教育国別事情調査』(国際交流基金日本語国際センター 2002.3 【KF31-G194】)
国際交流基金日本語国際センターで、平成12年度から13年度にかけて、ロシア・NIS諸国の日本語教育事情を調査した結果をまとめた報告書です。国際交流基金の「日本語教育国別事情調査 ロシア・NIS諸国日本語事情」 から全文を閲覧できます。『ソビエットの日本文学翻訳事情 : 古典から近代まで』(国際日本文化研究センター 1993.1 【KG12-E119】)
1991年2月に開催された第29回日文研フォーラムで発表された内容を記録したもので、1930年代から1980年代のソヴィエトにおける日本文学の翻訳状況を概観しています。日文研オープンアクセス( https://nichibun.repo.nii.ac.jp/records/5751)で全文を閲覧できます。『ソ連における日本研究』(国際交流基金 1990.5 【GB63-E18】)
ソ連時代の日本研究の状況を知ることができる資料です。第二次世界大戦終了までの日本研究の歴史を概観しつつ、1950年以降のソヴィエト体制下での研究動向をまとめています。巻末には、日本研究機関リストと日本研究者リストが収録されています。研究機関リストには所在地、機関種別、刊行物、日本語文献の蔵書数、所属研究者名等の情報が掲載されており、研究者リストには所属先とその住所、出身大学・機関、専門分野、業績等の情報が掲載されています。"Современное российское японоведение = 現代ロシアにおける日本研究 : оглядываясь на путь длиною в четверть века"(АИРО-ХХI 2015 【GB63-B314】)
2010年代半ばのロシアにおける日本研究の動向を知ることができる論文集です。第1章では日本研究の歴史、第2章ではロシア各地の日本研究機関、第3章では研究テーマ別の動向についてまとめています。"Пути развития востоковедения на Дальнем Востоке России :сборник статей и библиография"(Издательство Дальневосточного университета 2014)
https://ifl.dvfu.ru/14056
Дальневосточного федерального университета(極東連邦大学)の東洋学研究所が発行する資料です。ロシア極東における東洋学の進展をテーマごとに論文で解説し、各論文の末尾に文献目録を収録しています。日本語教育 国・地域別情報 東欧地域>ロシア(国際交流基金)ロシアにおける日本語教育機関調査の結果や日本語教育の実施状況、最新動向などをまとめています。
これらの資料以外にも、日本研究をテーマとする資料は数多くあります。当館の所蔵を調べる場合、国立国会図書館サーチを「日本研究」「日本学」などのキーワードで検索する以外に、分類「GB61(日本論)」「GB63(外国人による日本学)」を用いて検索する方法もあります。
2. 文献目録
"Bibliografii͡a I͡Aponii; literatura, izdannai͡a v Rossii s 1734 po 1917 g."(Glav. red. vostochnoĭ lit-ry 1965 【016.952-A313b】)
"Bibliografii͡a I͡Aponii : literatura, izdannai͡a v Sovetskom Soi͡uze na russkom i͡azyke s 1917 po 1958 g."(Izd-vo vostochnoĭ lit-ry 1960 【016.915-A313b】)
"Bibliografii͡a I͡Aponii : literatura, izdannai͡a v Sovetskom Soi͡uze na russkom i͡azyke s 1959 po 1973 g."(Izd-vo "Nauka, " Glav. red. vostochnoĭ lit-ry 1984 【GB1-A9】)
1734年から1973年までにロシアで刊行された日本研究の文献目録です。各巻とも分野別にまとめられており、巻末に索引を付しています。『世界のみた日本 : 国立国会図書館所蔵日本関係翻訳図書目録』(国立国会図書館 1989.11 【GB1-E18】)
当館が1989年6月末までに収集・整理した戦後刊行資料のうち、外国人著者による日本関係の日本語図書約2,600点の書誌事項を収録した資料目録です。収録書の大部分は翻訳図書です。排列は分野別で、巻末に「書名索引」「著者名索引」「原書名索引」を付しています。『「日本研究」図書目録 : 1985-2004 : 世界の中の日本』(日外アソシエーツ株式会社 2005.5 【GB1-H41】)
1985年から2004年までに日本国内で刊行された日本語図書のうち、外国人著者による日本関係図書約5,360点の書誌事項を収録した資料目録です。排列は分野別で、巻末に「著者名索引」「書名索引」を付しています。『文献目録日本論・日本人論の50年 : 1945~1995』(日外アソシエーツ 1996.12 【GB1-G20】)
1945年から1995年までに日本国内で刊行・発表された日本論・日本人論に関する図書、論文、雑誌記事の文献目録です。団体を含む5,200の編著者について、文献11,300点の書誌事項を収録しています。編著者名の五十音順に排列されており、巻末に「事項名索引」を付しています。『文献目録日本論・日本人論 : 1996~2006』(日外アソシエーツ 2007.6 【GB1-H60】)
前掲の目録の続編です。1996年から2006年までに刊行・発表された、団体を含む6,872の編著者による文献12,780点の書誌事項を収録しています。『事典外国人の見た日本』(日外アソシエーツ 1992.8 【GB1-E36】)
外国人の日本観をテーマとした総合事典です。「第1部 事典 外国人の見た日本」「第2部 概説 日本研究の歴史と現状」からなります。第1部では、1960年までに発表された外国人著者の日本関係文献のうち、日本語訳があるもの322点について解題を収録しています。巻末に「邦訳書名索引」「原書名索引」「著者名索引」を付しています。
3. 研究者・研究機関
『ソ連における日本研究者リスト』(国際交流基金 1981 【GB13-143】)
S.D.ミリバンド編『ソヴィエト東洋学者人名辞典』(モスクワ 東洋文献編集総局 1977)に掲載されている日本研究者110名について、その情報を訳出した資料です。姓名は日本語、英語、ロシア語で表記され、生没年、学位、所属先、主要著作などの情報を掲載しています。巻末に分野別索引を付しています。"Japanese studies in Europe v. 1 (Directory of Japan specialists)"(the Japan Foundation 2008 Japanese studies series ; 39 【GB63-B120】)
"Japanese studies in Europe v. 2 (Directory of Japanese studies institutions)"( the Japan Foundation 2008 Japanese studies series ; 39 【GB63-B121】)
"Japanese studies in Europe appendix (country reports/statistical analysis)"(the Japan Foundation 2008 Japanese studies series ; 39 【GB63-B122】)
2004年から2007年にヨーロッパ日本研究協会(EAJS)の協力を得て実施した調査の結果として、欧州の日本研究機関及び日本研究者のディレクトリー、各国状況、統計分析を収録した資料です。第1巻「日本研究者ディレクトリー」、第2巻「日本研究機関ディレクトリー」、補遺「国別リポート/統計分析」で構成されており、ロシアは、第1巻の121-127ページ、第2巻の107-118ページ、補遺の66-76ページに掲載されています。『ジャパンスタディ「日本研究」人物事典』(日外アソシエーツ 2008.3 【GB12-J4】)
日本研究の著作がある13世紀末から現代までの外国人1,703名の氏名、経歴、著作情報を収録した人名辞典です。著作が日本国内で刊行された人物のみを収録対象としています。排列は五十音順で、巻末に「国別索引」「分野別索引」を付しています。『海外日本研究機関一覧』(国際日本文化研究センター 2006.3 【GB8-H60】)
海外における日本研究機関のディレクトリーです。50の国・地域における550の機関について、機関名、所在地、連絡先、ウェブサイトのURL、所属研究者の氏名などの情報を収録しています。
4. データベース
NIMOU(日本研究情報網)(国際日本文化研究センター)
https://sekai.nichibun.ac.jp/researcher
日本研究の研究者と機関のデータベースです。キーワード検索、国・地域別検索などを提供しています。日本文学翻訳作品データベース(国際交流基金)
https://jltrans-opac.jpf.go.jp/
外国語に翻訳された日本文学作品の書誌データベースです。収録は戦後以降の作品が中心です。翻訳言語、出版年、キーワードなどから検索することができます。海外日本語教育機関調査(国際交流基金)
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/
海外の日本語教育機関について、名称、住所、連絡先、学習者数、教師数などの情報を3年おきに調査した結果を報告書にまとめて公開しています。回答した機関の情報を地域別、キーワードなどから検索することができます。日本語教育事情調査(国際日本語教育)(東京外国語大学国際日本研究センター)
各国の高等教育機関における日本語教育情報を一覧できるウェブサイトです。東京外国語大学の協定校を中心に収録しています。機関名等の基本情報だけでなく、カリキュラムや使用テキストなども紹介しているのが特徴です。ロシアについては、サンクトペテルブルク大学(東洋学部日本学科)、モスクワ大学、モスクワ国際関係大学、ロシア国立人文大学の情報を収録しています。