世界銀行グループ(World Bank Group)
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議会官庁資料室 作成
設立及び目的
1945年設立(日本は1952年加盟) 本部:ワシントンD.C.(アメリカ)
1944年7月に、アメリカのブレトンウッズで戦後の世界経済の安定と復興について協議が行われ、国際復興開発銀行(IBRD)と国際通貨基金(IMF)を創設する協定が起草されました。この協定が1945年に発効し、両機関は設立されました。
その後、IBRDは、単一の機関から5つの開発機関が緊密に結びついた「世界銀行グループ」へと拡大され(「組織構成」の項を参照)、その目的も、戦後の復興・開発促進から世界の貧困削減へと移り変わりました。
世界銀行グループは、2030年までに達成すべき目標として「極度の貧困を撲滅」「繁栄の共有を促進」の2つを掲げています。
参照
よくある質問 Q1.世界銀行はなぜ設立されたのですか(世界銀行)
世界銀行について > 沿革(世界銀行)
世界銀行の概要(世界銀行)
世界銀行グループ(WBG)(財務省)
組織構成
世界銀行グループは、それぞれ役割の異なる次の5つの機関から構成されています。
- 国際復興開発銀行(International Bank for Reconstruction and Development : IBRD)
- 国際開発協会(International Development Association : IDA)
- 国際金融公社(International Finance Corporation : IFC)
- 多数国間投資保証機関(Multilateral Investment Guarantee Agency : MIGA)
- 投資紛争解決国際センター(International Centre for Settlement of Investment Disputes : ICSID)
世界銀行グループのうち、一般にIBRDと国際開発協会(IDA)とを併せて世界銀行と呼称します。
世界銀行は189か国によって共同運営され、各加盟国から1人ずつ選ばれた総務によって構成される総務会を最高意思決定機関としています。総務会は、IMFの総務会とともに年次総会を開催しています。また、総務会は25名の理事に特定の権限を委任しており、理事は貸付や保証、新政策、運営予算、国別援助戦略、借入・資金調達の承認に関する決定といった、世界銀行の業務を監督しています。日本からは1名の理事が指名されます。
参照
組織(世界銀行東京事務所)
世界銀行グループ(国際連合広報センター)
検索ツール
Open Knowledge Repository
各種報告書、出版物等のほか、歴代総裁のスピーチなど様々なコレクションが公開されています。
キーワードにより検索することが可能です。また、トピックやコレクション等をたどって資料を見ることもできます。Documents and Reports
35万点以上ものドキュメント類が公開されています。
キーワードや公開ステータス等、様々な条件によりドキュメント類を検索することが可能です。
基本資料
World Bank Annual Report
所蔵:(332.15-I61r)1946/47-1962/63/(DE64-5)1963/64-1984/(Z61-D687)1985+
IBRDとIDAの年次報告です。Annual Reportで日本語版を含む各言語版のPDFが閲覧できます。World Development Report
所蔵:(DC21-118)1978-1981/(Z61-C308)1982+
世界の経済開発に関する年次報告です。WDR ReportsでPDFが閲覧できます。『世界開発報告』
所蔵:(DE61-73)1978-1984/ (Z41-54)1985+
『World Development Report』の日本語訳です。
世界銀行の日本語版ページ(「世界開発報告(WDR)」)で公開されている年版もあります。
IFC、MIGA、ICSIDの年次報告は現在、インターネットで提供されています。
IFC Annual Report
所蔵:(DE64-50)1972-1985/(Z61-E72)1990-2008
※最新の日本語版は、IFCの日本語版ページ(「日本語出版物」)で公開されるようです。MIGA Annual Report
所蔵:(Z61-E891)1993-2009ICSID Annual Report
所蔵:(DE151-7)1967/68-1984(Z61-B195)1985-2008
主要統計
World Development Indicators
所蔵:(Z61-G125)1997+
国際機関等の統計を編集して作成した経済社会統計です。World Development IndicatorsのページでPDF版の閲覧、オンライン版の統計表の利用、スマートフォンで利用可能なアプリのダウンロードなどが可能です。World Bank Atlas
所蔵:(Y141)-1985/(Z61-C483)1986-2003 ; 36th ed ([2004])
世界の各種開発指標・社会指標を地図やグラフを交えて掲載しています。現在、紙媒体では刊行されていません。International Debt Statistics
所蔵:(DT771-6)1980-1987/88/(Z61-D684)1988/89+
途上国債務に関する統計。International Debt Statisticsのページでオンライン版の統計表が利用できます。
改題履歴:World Debt Tables(-1996)→Global Development Finance(1997-2012)
このほかにも、Dataで各種統計をご覧になれます。