建築材料について調べる
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科学技術・経済情報室 作成
建築材料について調べるための資料には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1. 建築材料全般
- 『詳説建築材料学』(丸善出版 2023.3 【NA51-M33】)*
木材、コンクリート材、鋼材のほか、断熱材、高分子材、左官材料といった各種材料について、豊富な図を用いてその性質・特徴を基礎から解説した資料です。 - 『トコトンやさしい建築材料の本』(日刊工業新聞社 2019.10 【NA51-M8】)*
建築材料に関する68項目について、見開き2ページでわかりやすく解説した資料です。 - 『建築材料活用事典: その部位・場所の状況に合った素材の持つ特性を選択し、機能性を引き出す現場の実務書。』(産業調査会事典出版センター 2007.7 【NA2-H80】)*
機能別、部位別、素材別の3つの観点から建築材料を解説しています。機能別編では、シックハウス対策やバリアフリー、安全性などの面から建築材料を解説しています。部位別編では、建築物の各部位に求められる基本的機能とそれを満たすための建築材料および工法を解説しています。素材別編では、建築材料の素材ごとに特性および種類を解説しています。 - 『建築材料用教材』(改訂第4版 日本建築学会 2013.3 【NA51-L4】)(目次例:改訂第3版)
建築材料を、「素材を中心として分類される建築材料」(木質系材料や鉄鋼材料など)、「形態を中心として分類される建築材料」(左官・塗り材料やボード状材料など)、「機能を中心として分類される建築材料」(防・耐火材料や断熱材料など)に大別し、組成、性質、用途などに関する図表をまとめています。 - 『建築に使われる化学物質事典』(風土社 2006.5 【NA51-H49】)*
室内空気中から検出される約900種の化学物質のうち、約460種について、使用例、性状、曝露経路、毒性症状などをまとめています。この他、木質建材や断熱材などの建築材料で使用される化学物質とその測定方法、建築関連の化学物質の法規・基準などを解説しています。巻末に化学物質名索引、別名索引、分類別索引、用語索引、略語一覧があります。
2. コンクリート
- 『コンクリート技術用語辞典』(彰国社 2007.3 【NA2-H76】)
建築分野を中心に、コンクリートに関する約3,300項目を解説しています。基礎的な用語から設計や施工に関する項目まで幅広い範囲を扱っています。巻末に欧文索引があります。 - 『よくわかる最新コンクリートの基本と仕組み』(第4版 秀和システム 2023.1 【NA56-M48】)
コンクリートについて、材料・性質といった基本的情報から、注文方法・検査方法・施工手順といった実務上の要点まで、幅広く解説した資料です。出版者のホームページで目次を閲覧できます。 - 『コンクリート実務便覧』(オーム社 2004.12 【NA2-H43】)*
土木および建築のコンクリート技術者を対象とした実務書で、コンクリート構造物の施工、維持管理、解体処理などを解説しています。また、高流動コンクリート、軽量コンクリートなどの特殊な機能を有するコンクリートについて、概要や製造・施工方法をまとめています。
3. 木材
- 『木材・樹木用語辞典』(井上書院 2004.6 【PA2-H37】)*
木材、森林、林業に関する用語を解説しています。性質、加工方法、施工方法、耐久性、接着、塗装などに関する約2,000語を収録しています。巻末に索引があります。 - 『原色木材大事典200種 : 日本で手に入る木材の基礎知識を網羅した決定版 : 木目、色味、質感がひと目でわかる!』(新版 誠文堂新光社 2020.5 【PA2-M7】)*
日本国内で入手可能な木材200種について解説しています。多くの木材について木目のカラー写真を掲載しています。樹名、分類、学名、分布、腐食耐久性、乾燥加工性などをまとめています。 - 『木材科学ハンドブック』(普及版 朝倉書店 2013.7 【RB414-L2】)*
木材の構造、性質、加工、利用などを網羅的に解説した資料です。巻末に索引と樹種名索引があります。 - 『世界木材図鑑 : 世界中で最もよく使用されている用途の広い木材150種を厳選』(産調出版 2006.2 【PA2-H65】)*
世界の主要な商業用木材150種を解説しています。すべての木材について木目のカラー写真を掲載しています。外観(色や光沢)、剛性、耐衝撃性、用途などをまとめています。
4. 鉄鋼
- 『鉄の事典』(朝倉書店 2014.12 【PD111-L10】)*
鉄鋼材料を含む鉄全般を解説しています。鉄鋼材料については、特性、性質、製造・加工方法、検査方法、規格などを簡潔に解説しています。この他、鉄の物性や古代から近代に至る鉄の科学文化史をまとめています。 - 『鉄鋼材料と合金元素』(新版 日本鉄鋼協会 2015.11 【PD127-L4】)*
『鉄鋼と合金元素』(誠文堂新光社 1966 【564.6-N684t】)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)の改訂版です。基礎編と応用編の二部構成となっており、基礎編では合金元素に関する基礎的な情報をまとめています。応用編は35種類の元素を扱っており、各元素について、鉄鋼材料の組織や特性に及ぼす影響を状態図などを用いて解説しています。なお、出版者のホームページで正誤表を掲載しています。 - 『鉄鋼便覧』(第5版 日本鉄鋼協会 2014.8)*
第1巻 (製銑・製鋼)【PD2-L6】、第2巻 (圧延・二次加工)【PD2-L7】、第3巻 (材料の組織と特性)【PD2-L8】、第4巻 (分析・試験)【PD2-L9】、第5巻 (計測・制御・システム)【PD2-L10】、第6巻 (環境・エネルギー)【PD2-L11】の全6巻から成ります。鉄鋼製造技術に関するデータを掲載しています。なお、出版者のホームページで正誤表を掲載しています。
5. その他の建築材料
- 『世界の建築石材 = World Building Stone Materials』(風媒社 2019.2 【NA65-M1】)*
大理石91種、ミカゲ石100種について産地、色、顕微鏡写真、組成などが記載されています。巻末に石材名索引および事項索引があります。 - 『原色石材大事典 : 色調、模様、吸水率、強度などがひと目でわかる!』(誠文堂新光社 2016.5 【NA2-L29】)*
約240種の石材について、簡易な解説とともに、色調や模様がわかる写真を掲載しています。産出国や生産量(月産)などの情報のほか、見掛け比重、吸水率、圧縮強度、曲げ強度の数値データも掲載しています。このほか、施工例として、実際に石材が使用された建築物を紹介しており、一部の建築物については写真も掲載しています。巻末に石種名索引があります。 - 『石材の事典』(朝倉書店 2009.4 【NA2-J20】)*
約3,000件の項目で、石材の工法、構造物、原料などを解説しています。また、都道府県別に採掘可能な石材を紹介しており、外国産輸入石材についても主要な33か国の産地などをまとめています。巻末に参考文献、国産石材名索引、外国産輸入石材名索引、欧文索引があります。
6. 国立国会図書館サーチで検索するには
ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBALにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。
国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
以下のような分類記号に、キーワードとして「建築材料」「木材」などを掛け合わせて検索します。
- 建設材料 NA51
- セメント・コンクリート・セメント製品 NA56
- 木材・竹材 NA61
件名
「建築材料」、「木材」、「石材」などが普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「NA51」や「NA61」などで検索すると、建築材料に関連するほかの普通件名を探すことができます。