水生動物(魚類、水生哺乳類、貝類等)について調べる
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科学技術・経済情報室 作成
水生動物(魚類、水生哺乳類、貝類等)について調べるための資料には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1. 参考図書
- 『魚類レファレンス事典』(日外アソシエーツ 2004.12 【RA2-H36】)
- 『魚類レファレンス事典 2004-2014』(日外アソシエーツ 2015.7 【RA2-L50】)
海水魚、淡水魚、観賞魚、海生哺乳類、貝類、その他の水生生物について、図書館などでよく利用される図鑑・百科事典での掲載箇所を収録した索引誌です。魚類の一般的な名称の五十音順に、学名(英名)や特徴などを記載しています。巻末に学名索引があります。 - 『動物レファレンス事典』(日外アソシエーツ 2004.6 【RA2-H35】)*
- 『動物レファレンス事典. 2』(日外アソシエーツ 2018.11 【RA2-L104】)*
クジラ・イルカなどの水生哺乳類を含む動物について、図書館などでよく利用される図鑑・百科事典での掲載箇所を収録した索引誌です。動物の一般名称の五十音順に、学名(英名)や特徴などを記載しています。巻末に学名索引があります。 - 『哺乳類 (シリーズ〈海の動物百科〉 ; 1)』(朝倉書店 2006.11 【RA571-H132】)*
『魚類 1 (シリーズ<海の動物百科> ; 2)』(朝倉書店 2007.4 【RA554-H100】)*
『魚類 2 (シリーズ<海の動物百科> ; 3)』(朝倉書店 2007.5 【RA554-H103】)*
『無脊椎動物 1 (シリーズ<海の動物百科> ; 4)』(朝倉書店 2007.6 【RA492-H25】)*
『無脊椎動物 2 (シリーズ〈海の動物百科〉 ; 5)』(朝倉書店 2007.7 【RA492-H26】)*
イギリスで出版された"The new encyclopedia of aquatic life"(The Brown Reference Group plc. 2004)を翻訳した資料です。水生生物について、生態、分布、生殖などを解説しています。各巻末に用語解説があります。 - 『日本動物大百科』(平凡社 1996-1998 【RA455-G3】)*
日本産の動物の生態、分布などを解説した全11冊(本巻10冊と別巻1冊)の資料です。第2巻「哺乳類. 2」は水生哺乳類(クジラ目や鰭脚目)を、第5巻「両生類・爬虫類・軟骨魚類」は軟骨魚類(ギンザメ目やエイ目)を、第6巻「魚類」は硬骨魚類(ウナギ目やアカマンボウ目)を、第7巻「無脊椎動物」は刺胞動物(クラゲ類やサンゴ類)、軟体動物(貝類やイカ・タコ類)などを扱っています。各巻末に和名索引と学名索引があります。別巻 (動物分類名索引)*には、用語解説、系統分類表、総索引(和名・学名・英名)などを掲載しています。 - 『動物大百科』(平凡社 1986-1988,1993 【RA2-81】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:館内限定公開)
世界の動物の分布、生態などを解説した全22冊(本巻20冊と別巻2冊)の資料です。第2巻「海生哺乳類」(クジラ目やカイギュウ目)、第13巻「魚類」、第14巻「水生生物」(動物プランクトンなどの単細胞生物や甲殻類)で、水生生物を扱っています。このほか、第11巻「ペット(コンパニオン動物)」では、ペットとして飼育される魚類(キンギョやコイなど)を扱っています。各巻末に和名索引と学名索引があります。 - 『原色魚類大圖鑑. 圖鑑編』(新訂 北隆館 2005.12 【RA6-H35】)*
『原色魚類大圖鑑. 解説編』(新訂 北隆館 2005.12 【RA6-H36】)
約3,000種の日本産の海水魚・淡水魚と約800種の主要な外国産の海水魚・淡水魚・深海魚・極洋魚・観賞魚を掲載した資料で、圖鑑編と解説編からなります。圖鑑編では、種別にオスの原色図版と解説(和名、科・属名、学名、生態など)を掲載しています。解説編では、魚類の分類に関する情報、危険な魚類、絶滅のおそれがある魚類などをまとめています。解説編の巻末に日本産魚全種リストなどが掲載されており、和名索引と学名索引もあります。 - 『世界のクジラ・イルカ百科図鑑』(河出書房新社 2016.5 【RA6-L70】)*
『世界のクジラ・イルカ百科図鑑』(新装版 河出書房新社 2022.4 【RA6-M70】)
クジラやイルカの生態、形態、同定法や種別ごとの特徴についてまとめた資料です。写真やイラストが多く使用されています。巻末に用語解説や索引があります。 - "Handbook of the mammals of the world"(Lynx c2009- 【RA571-B71】)*
世界の哺乳類に関する資料(第1~8巻)です。第4巻が「Sea mammals」(海生哺乳類)を扱っており、「Carnivora」(食肉目、ネコ目)、「Cetacea」(クジラ目)、「Sirenia」(ジュゴン目)の3つの目に属する海生哺乳類の生態や生息地などについて詳しく解説しており、イラストや写真を多数掲載しています。巻末に参考文献と索引があります。 - 『日本近海産貝類図鑑 = Marine Mollusks in Japan. [図版]』(第2版 東海大学出版部 2017.1 【RA6-L82】)*
『日本近海産貝類図鑑 = Marine Mollusks in Japan. [解説]』(第2版 東海大学出版部 2017.1 【RA6-L83】)
日本近海産の貝類、後鰓類、イカ・タコ類、約6,000種を解説した資料です。「[図版]」編および「[解説]」編の2冊で構成されています。「[図版]」編では、和名、学名、標本写真と生態写真を、「[解説]」編では、和名、学名、平均的なサイズ、和文・英文による解説(特徴や分布)を記載しています。各巻末に和名索引と学名索引があります。 - 『日本の貝 : 温帯域・浅海で見られる種の生態写真+貝殻標本 : 629種』(誠文堂新光社 2019.1 【RA6-M1】)*
本州中部温帯域を中心に、貝殻を持つ貝類629種について生態写真と標本写真を掲載しています。巻末に和名索引と学名索引があります。 - 『新編世界イカ類図鑑 = Cuttlefishes and Squids of the World』(東海大学出版部 2015.1 【RA6-L38】)*
世界に存在する約500種のイカ類のうち、約440種について、その生体や分布を解説した資料です。標本写真(標本写真がない種の場合は、国内外の学術文献に掲載された図)を豊富に掲載しています。巻末に、参考文献一覧および学名索引と和名索引があります。なお、全国いか加工業協同組合ホームページの「新編世界イカ類図鑑」にて、本書と同様の内容を閲覧できます。 - 『日本産海洋プランクトン検索図説』(東海大学出版会 1997.1 【RA2-G13】)*
日本で採集された記録のある海洋プランクトンを収録した図説です。種の同定をするための検索図、解説(形態、体長、分布など)を掲載しています。 - 『日本淡水動物プランクトン検索図説』(東海大学出版会 2000.3 【RA2-G38】)*
日本の淡水域の浮遊性動物および原生生物相をまとめた図説です。種の同定をするための検索表、解説(形態、体長、分布など)を掲載しています。巻末に和名索引と学名索引(INDEX OF SCIENTIFIC NAME)があります。 - "Corals of the world"(Australian Institute of Marine Science 2000 【RA517-A10】)
全3巻の資料です。サンゴ各属について、まず属全体の特徴を解説し、次に、その属の下に位置するサンゴ各種に関する情報(特徴、生息地、分布図、生態写真など)をまとめています。各巻末に総索引があります。オーストラリア海洋科学研究所(The Australian Institute of Marine Science:AIMS)ホームページの「Corals of the world」にて本書とほぼ同様の内容を閲覧できます。
2. 国立国会図書館サーチで検索するには
その他の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBALにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。
国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
下記のような分類記号に、キーワードとして「魚」、「貝」、「鯨」などを掛け合わせて検索します。
- 生物学(辞典・便覧類・用語集) RA2
- 図鑑 動物 RA6
- 動物 RA411
- 軟体動物 RA525
- 円口類・魚類 RA554
- 哺乳類 RA571
件名
「水生生物」、「水生動物」、「淡水生物」、「海洋生物」、「魚」、「貝」、「海獣」などが普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「RA141」、「RA554」、「RA571」などで検索すると、水生動物に関連するほかの普通件名を探すことができます。
3. インターネット情報
- FishBase
国際海産資源管理センター(WorldFish)などから構成されるFishBase Consortiumが提供するデータベースです。3万5,000種以上の魚類が登録されています。また、それぞれ約6万点の魚類の写真および参考文献が登録されています。一般名、学名(属名または種名)、参考文献(資料名や著者名)などから検索でき、生息環境、体重の最大値、最長の寿命などを調べることができます。 - Eschmeyer's Catalog of Fishes
カリフォルニア科学アカデミー(California Academy of Sciences)が提供するデータベースです。3万6,000種以上の有効魚類が登録されており、魚類の属名・種名および参考文献を調べることができます。 - 標本・資料データベース
国立科学博物館が提供しているデータベースをまとめたページです。水生生物に関するデータベースとして、魚類写真資料データベースや海棲哺乳類図鑑などがあります。 - 侵入生物データベース(国立研究開発法人 国立環境研究所)
日本の侵入生物(外来生物)について、原産地・国内外の分布・法的位置付け・特徴などの情報を調べることができます。水生動物は、魚類やその他の無脊椎動物などに分類されています。