燃焼・爆発物・燃焼工学について調べる

燃焼・爆発物・燃焼工学について調べるための資料には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。

1. 参考図書

1-1. 全般

  • 『エネルギー物質ハンドブック』(第2版 共立出版 2010.6 【PA2-J41】)*
    火薬を含むエネルギーに富んだ物質である「エネルギー物質」と、その周辺分野について幅広く解説した資料です。
    エネルギー物質の製造(原料、各種火薬、各種爆薬など)、理論、試験法、エネルギー利用システム(ロケット、煙火など)、安全・環境、保安管理技術などについて解説しています。
    付表1「爆発性化合物等の特性」では、爆発性化合物等の名称・分子式、CAS番号、融点、沸点、発火点、生成熱、爆発熱、トラウズル鉛とう拡大値、爆速(比重)、落槌感度などの一覧を掲載しています。付表2「火薬類の特性値」では、爆発性化合物の種類、製品名、販売元(製造元)、状態、密度、爆速などの一覧を掲載しています。

1-2. 防火・防爆

  • 『防火・防爆対策技術ハンドブック』(新版 テクノシステム 2004.9 【PA611-H8】)*
    火災・爆発事故とその防止対策について解説した資料です。
    個別の事故事例と防止対策について詳しく紹介しているほか、火災・爆発現象の理論や性状、発火・爆発性物質の危険性評価、リスクアセスメントの技法などについても記載しています。

  • 『化学物質の爆発・危険性ハンドブック : 評価と対策』(丸善出版 2020.11 【PA611-M5】)*
    化学物質のフィジカルハザード(爆発危険性)について網羅的に解説した資料です。
    爆発現象の科学的な解説、爆発危険性の調査法、計算による爆発予測法、国内外の化学物質の管理、熱分析試験と装置、具体的な爆発調査事例などを記載しています。

1-3. 燃焼

  • 『環境圏の新しい燃焼工学』(フジ・テクノシステム 1999.12 【PA571-G5】)*
    燃焼に関する基礎理論と応用技術などについて解説した資料です。
    第1編「燃焼現象の科学」では、燃焼の化学反応、特殊条件下(微小重力場、高圧下など)における燃焼現象、燃焼技術の高効率化、各種燃料の特性などについて記述しています。第2編「応用」では、高効率・クリーン化を目標とした自動車用エンジンの燃焼、産業用燃焼炉のエンジニアリングなどについて解説しています。

1-4. 火薬・爆発物

  • "Explosives"(7th, completely revised and updated edition Wiley-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA [2016] 【PA2-B82】)
    爆発物に関する約500の項目をアルファベット順に排列した資料です。
    各項目では、爆発性化学物質の科学的な特性、製造方法、安全な用途、燃料・添加剤・酸化剤とそれに対応する試験方法などが扱われています。

  • 『花火の事典』(東京堂出版 2016.6 【PA611-L14】)*
    花火について、科学的な観点と歴史・文化的な観点の両面から解説した資料です。
    技術編、歴史編、資料編の3編から成り、技術編では、花火の原理、種類、材料、構造などを解説しています。

2.国立国会図書館サーチで検索するには

その他の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。

科学技術振興機構が提供するJ-GLOBAL外部サイトにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。

国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。

ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。

分類

下記のような分類記号に、キーワードとして「燃料」「爆発物」「火薬」などを掛け合わせて検索します。

  • 燃料・爆発物 PA571
  • 燃料 PA574
  • ガス PA579
  • 爆発物 PA611

件名

「燃料」「燃焼」「火薬類」「爆発」などが普通件名として挙げられます。

また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「PA571」や「PA574」などで検索すると、燃料、爆発物、燃焼工学に関連するそのほかの普通件名を探すことができます。

3.インターネット情報源

3-1. 化学物質を調べる

  • Reaxys外部サイト(当館契約データベース:館内限定)
    "Gmelins Handbuch der anorganischen Chemie"(Springer-Verlag 【PA1-2】)および"Beilsteins Handbuch der organischen Chemie"(Springer-Verlag 【PA1-B2】)の記載内容などを収載した化学系データベースです。物質名、CAS番号、構造式などから、物質の実測物性値、化合物の基礎情報、スペクトルデータなどを調べることができます。
    例えば、メタン(methane)を検索した場合、検索結果の「Physical Data」では「Enthalpy of Combustion(燃焼熱)」などの物性データを、「Other Data > Use」では「fuel for the catalyst reheater」などの利用方法を、「Preparations」ではエタンからメタンを生成する反応などを調べることができます。
  • 化学物質の爆発安全情報データベース外部サイト(株式会社グリーン・パイロラント)
    産業技術総合研究所の技術移転ベンチャーが提供しているデータベースです。煙火原料のデータベース、結晶構造データベース、爆発安全関係学会誌の横断目次検索など、化学物質の爆発安全情報に関する様々なデータベースを利用できます。ただし、一部のデータベースはセキュリティの観点から利用が制限されています。
  • 職場の化学物質管理総合サイト | ケミサポ外部サイト(独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所)
    事業者、化学物質管理者、化学物質を取り扱う現場の労働者などに向けて、化学物質管理のヒントとなる情報を提供しているウェブサイトです。リスクアセスメント対象物の検索ができるほか、化学物質管理の基礎知識などの情報が掲載されています。

3-2. 事故事例を調べる

  • 労働安全衛生総合研究所爆発火災データベース外部サイト(独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所)
    爆発火災事故の概要や発生年、発生地、業種、発生装置、原因物質、着火源・原因などをまとめたExcelファイルが公開されています。
    対象は1955年以降に発生した爆発火災事故です。
  • 事故事例データベース外部サイト(経済産業省)
    高圧ガス保安法関係事故の事故名称や発生日、発生地、業種、事故原因、着火源、事故概要などをまとめたExcelファイルが公開されています。
    対象は1965年以降に発生した高圧ガス保安法関係事故です。

3-3. 一般向けの情報を探す

関連情報