船舶とその歴史について調べる
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科学技術・経済情報室 作成
有史以来の船舶の歴史、明治から昭和期を中心とした船舶図面や写真など、船舶について調べるための資料には、以下のものがあります。
なお、このページでは主に船舶工学の観点から資料を紹介しています。船舶に関する統計、データなどを調べたい場合は、「水運業について調べるには(統計・名鑑・インターネット情報源等)」もご覧ください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
【 】内は当館請求記号です。
1. 船舶の基礎知識
1.1. 船舶の用語集
- 『船体各部名称図』(改訂(増補版) 海文堂出版 1979.9 【NC54-32】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:館内限定)
船の各部の名称を図示した資料です。「船の種類とその名称」、「船体構造各部名称図」、「船体艤装各部名称」の3編から成り、日本語と英語の名称が併記されています。 - 『航海図鑑』(改訂3版 海文堂出版 1996.8 【NC2-H10】)
船舶、海運、航海、造船などに使用される用語を図示した資料です。「運用」、「造船」、「航海」、「機関」の4パートから成り、英語と日本語の用語が併記されています。 - 『図解船舶・荷役の基礎用語』(新訂 成山堂書店 2021.9 【D2-M88】)*
船舶と荷役に関連のある用語・名称のうち主なものを収録し、説明と図解を付した資料です。船舶については、船舶の分類と名称、船体の構造・設備の名称および関連用語などを扱っています。
1.2. 船舶工学の解説書
- 『よくわかる最新船舶の基本と仕組み : 脱炭素時代の造船業界と海運業界を俯瞰』(第4版 秀和システム 2020.12 【NC51-M33】)*
船舶の基本と仕組みを図解した入門書です。船の基本、航海、海運、造船の仕組み、船の理論の各章から構成されています。 - 『船の基本 : 船のスペシャリストを目指す人のための入門書』(海文堂出版 2023.10 【NC51-M106】)*
船の定義、分類、用途、材料、構造、設備、建造、メンテナンスと修繕、法規、速力などについて解説した入門書です。
2. 船の歴史について調べる
- 『昭和船舶史 : 幕末から現代まで100年の航跡』(毎日新聞社 1980.5 【NC51-47】)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
幕末から昭和後期にかけての船舶の歴史について、商船を中心に紹介した資料です。造船史や戦時の運用について、船舶の写真を掲載しながら解説されています。 - 『船の世界史』(上巻、中巻、下巻 舵社 1980.6-12 【NC51-50】)(国立国会図書館デジタルコレクション:館内限定(上巻、中巻、下巻))
『船の世界史』(複製版 上巻、中巻、下巻 日本図書センター 2012.6 【NC51-J108】【NC51-J109】【NC51-J110】)*
船の起源から1970年代までの世界と日本の船の歴史を、船の科学の面から解説した資料です。上巻では船の起源からおおむね1870年代まで、中巻では1945年まで、下巻では1970年代までを扱っています。各巻末に該当期間の「船の歴史年表」が掲載されています。 - 『船の歴史事典』(原書房 1985.11 【NC51-77】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
有史以前から1960年代頃までの世界の船の歴史を、船のイラストを用いて紹介した資料です。資料として、海事史年表なども掲載されています。 - 『日本造船技術百年史』(日本造船学会 1997.5 【NC54-G6】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:館内限定)
日本造船学会の100年間の活動を軸として、明治28(1895)年から平成7(1995)年までの日本の造船技術の発達を記録した資料です。5つの時代区分の中で、それぞれ性能、強度、建造、設計、機関、海洋技術の各分野について解説されています。 - 『船の百科事典 : 紀元前5000年から現代まで : ビジュアル版』(東洋書林 2005.3 【NC2-H14】)*
紀元前3200年から20世紀までの世界の船の歴史を、船のイラスト・写真を用いて総覧した資料です。各船のイラスト・写真とともにデータと解説も掲載されています。
3. 明治初期から昭和期までの船舶の図面や写真を探す
過去の船舶の図面や写真を探す際は、造船関係の協会などの資料、造船会社・海運会社の資料、船舶関係専門誌・年鑑類などが有用です。
ここでは明治初期から昭和にかけての資料を中心に紹介します。
3.1. 造船関係の協会などの資料
- 『日本近世造船史』(本編、附図 弘道館 1911.1 【331-21イ】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:本編、附図)
主に明治初期から明治40年までの日本の造船史を記録した資料です。主要な船について、本編では船の図、データなどが掲載されており、附図では船体図および機関図(艦艇は除く)が掲載されています。 - 『日本近世造船史』(大正時代、附図 造船協会 1935 【331-21イ】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:大正時代、附図)
主に明治末期から昭和初期までの日本の造船史を記録した資料です。主要な船について、本編では船の写真、データ等がなど掲載されており、附図では船体図および機関図(艦艇は除く)が掲載されています。 - 『日本船舶画鑑 1950年』(舟艇協会出版部 1950 【556-N688-S】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
主に戦後の日本の主要な船舶の写真、図面、データが掲載されています。 - 『船舶百年史』(前篇、後篇 船舶百年史刊行会 1957-1958 【550.21-U372s】)*(国立国会図書館デジタルコレクション(図書館・個人送信限定):前篇、後篇)
前篇は幕末から昭和16(1941)年まで、後篇は昭和16(1941)年から昭和32(1957)年までの日本の船を紹介しています。商船を中心とした主要な船舶の写真やデータが掲載されています。 - 『日本海軍艦艇写真集』(戦艦・巡洋艦篇、空母・駆逐艦篇 出版協同社 1961-1962 【557-Sy998n】)*(国立国会図書館デジタルコレクション(図書館・個人送信限定):戦艦・巡洋艦篇、空母・駆逐艦篇)
大正末期から昭和期の代表的な艦艇について、写真、データが掲載されています。 - 『昭和造船史』(第1巻 (戦前・戦時編)、第2巻 (戦後編) 原書房 1973-1977 【DL442-10】)(国立国会図書館デジタルコレクション(図書館・個人送信限定):第1巻、第2巻)
昭和初期から昭和20(1945)年8月まで(第1巻)と、昭和20(1945)年8月から昭和42(1967)年末まで(第2巻)の日本の造船史を記録した資料です。造船技術の発展などの解説とあわせて、主要な船の写真、データ、図面などが掲載されています。 - 『日本海軍艦艇図面集』(原書房 1975 【NC64-52】)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
『昭和造船史』の別冊です。明治30年以降の日本海軍の代表的な艦艇の図面が掲載されています。 - 『日本の旅客船』(日本内航客船資料編纂会 1976.10 【NC64-80】)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
日本国内の主な内航客船、フェリー(湖上および観光用は一部除く)について、写真、データが掲載されています。
3.2. 造船会社・海運会社の資料
- 『日立造船株式会社七十五年史』(日立造船 1956 【550.67-H586h】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
日立造船株式会社の社史です。主要製品の写真と、主要船舶のデータの表が掲載されています。 - 『創業百年の長崎造船所』(三菱造船 1957 【550.67-M542s】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
三菱造船株式会社長崎造船所の百年史です。幕末から昭和32(1957)年頃までの主な船舶について、建造の経緯などが写真とともに解説されています。 - 『商船建造の歩み : 1887-1958』(三菱造船 1959 【556-M542s】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
三菱造船株式会社の商船の写真集です。長崎造船所、下関造船所、広島造船所の建造商船の写真、図面、データの表が掲載されています。 - 『新造船写真史』(三菱重工業横浜造船所 1981.7 【DL442-30】)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
三菱重工業株式会社横浜造船所の新造船の写真集です。建造船舶のデータの表も掲載されています。 - 『鉄道技術発達史』(第6・7・8篇 日本国有鉄道 1958 【516.02-N685t】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:インターネット公開)
第6篇では国鉄船舶を扱っており、第2章に建造船舶のデータの表、主要船舶の図面などが掲載されています。 - 川崎重工業株式会社社史(本編(1959) 川崎重工業 1959 【550.67-Ka929】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
川崎重工業株式会社の沿革について解説された社史です。造船所で建造された主な船舶についても、写真を掲載しながら説明されています。 - 『川崎汽船五十年史. 船舶写真』(川崎汽船 1969 【DH22-45】)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
『川崎汽船五十年史』の船舶写真編です。川崎汽船株式会社の代表的な船舶の写真と、戦前・戦後の船名録が掲載されています。 - 『大阪商船株式会社八十年史』(大阪商船三井船舶 1966 【683.067-O776o】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
大坂商船株式会社の社史です。「船舶編」に、所有船舶の写真、図面、データの表が掲載されています。 - 『商船三井船隊史 : 1884-2009』(野間恒 2009.4 【NC64-J50】)
大阪商船株式会社~株式会社商船三井の所有船舶を取り上げています。各船の写真、データなどが掲載されています。編著者は大阪商船株式会社の元社員です。 - 『船体写真集』(日本郵船 1967 【556-N691s】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
日本郵船株式会社の保有船舶の写真集です。代表的な船舶の写真、データと取得順船名録などが掲載されています。 - 『七つの海で一世紀 : 日本郵船創業100周年記念船舶写真集』(日本郵船 1985.10 【NC64-E36】)(国立国会図書館デジタルコレクション:館内限定)
日本郵船株式会社の保有船舶の写真集です。代表的な船舶の写真、解説、データと取得船リストが掲載されています。
3.3. 過去の船舶関係専門誌・年鑑類
国立国会図書館デジタルコレクションで、以下のような専門誌・年鑑類を指定して船名を検索すると、図面、写真、データなどが掲載されたページがヒットする場合があります。
※当館請求記号で雑誌を指定すると、無関係な情報が減ります。
例:請求記号を「Z16-469」(『船舶』の当館請求記号)、キーワードを「白海丸 一般配置図」、複数語が100文字以内にある場合のみヒットする条件で検索した場合の検索画面
- 『船舶』(天然社 月刊 【Z16-469】)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
1941年から1983年までに刊行された号を所蔵しています。
※日本船舶海洋工学会「デジタル造船資料館」内の「月刊雑誌「船舶」」で全文の閲覧が可能です(1941年から1984年刊行分までの一部)。目次一覧も提供されています。 - 『船の科学』(船舶技術協会 月刊 【Z16-375】)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
1948年から2001年までに刊行された号を所蔵しています。
※日本船舶海洋工学会「デジタル造船資料館」内の「月刊雑誌「船の科学」」で全文の閲覧が可能です。目次一覧も提供されています。 - 『船舶の写真と要目』(天然社 不定期刊)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
1951年から1973年までに刊行された版を所蔵しています。 - 『船舶写真集』(船舶技術協会 不定期刊)(国立国会図書館デジタルコレクション(図書館・個人送信限定):1952, 1956, 1958, 1960, 1976)
1952年版から2000年版まで(欠番あり)を所蔵しています。 - 『世界の船』(朝日新聞社 年刊)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
昭和36(1961)年版から1982年版までを所蔵しています。 - 『世界の客船』(「船と港」編集室 不定期刊)(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定(1981, 1985, 1990)、館内限定(1993))
1981年から1993年までに刊行された版を所蔵しています。
4. 国立国会図書館サーチで検索するには
その他の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBALで別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。
国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
以下のような分類記号に、キーワードとして「船舶工学」、「図集」、「一般配置図」などを掛け合わせて検索します。
- 船舶 NC51
- 各種船舶・艦艇 NC64
件名
「船舶」、「漁船」、「商船」、「作業船」、「巡視船」、「軍艦」などが普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「NC51」、「NC64」などで検索すると、船舶に関連するほかの普通件名を探すことができます。
5. インターネット情報源
- デジタル造船資料館(日本船舶海洋工学会)
日本船舶海洋工学会の情報発信サイトです。「保存資料閲覧」のページから、同会の造船資料保存委員会の保存品リストや、デジタル化された保存資料を閲覧することができます。 - 船の科学館収蔵物データベース
船の科学館(日本海事科学振興財団)の収蔵物の情報を検索することができます。2025年10月現在、約6000点が登録されています。
6. 関連機関
- 海事図書館
海事関係の専門図書館です。海運に関する資料を幅広く所蔵しています。レファレンス協同データベースにおいて、お問い合わせを検索できます。