一般注記1冊
25cm
のちに付けられた表紙には「議案 馬場不知?斎筆」とある。馬場不知?斎の自筆の意か。馬場不知?斎(ふちこうさい)(1829〜1902)は名を毅といい、通称縫殿右衛門。不知?斎は、元治元年(1864)に失明した後の号といわれる。津山藩士で、儒学・蘭学を修め、詩をよくした。本書は、華美の風をやめるよう提言する馬場縫殿右衛門(不知?斎)の意見書と、官禄の渡し方、蚕糸製造所設置についての神西二六郎の意見書の、2点の資料を収録するもの。2点の資料は同筆。神西二六郎の意見書に「庚午正月廿八日」とあるので、明治3年(1870)の意見書と考えられるが、本書はのち写本と推測される。(文責:岡山県立図書館)