一般注記[新道4遺跡 要約]
遺跡は、JR木古内駅から南西へ約1.8km、木古内川と建有川に挟まれた低位海岸段丘上に立地し、標高は15〜20mである。新道4遺跡の4冊目の報告書である。北海道新幹線の建設工事に伴う発掘調査である。昭和59〜61年度に津軽海峡線の建設工事に伴い、(財)北海道埋蔵文化財センターによって15,033平方メートルの発掘調査が行われ、3冊の報告書(北埋調報33・43・52)が刊行されている。今回の調査範囲はB・C・D・G地区の隣接地になる。 今回の報告範囲は、J・K・Lの3つの地区にわけて調査を行った。遺構は、竪穴住居跡10軒、土坑34基、フラスコ状土坑7基、柱穴様小ピット52基、焼土14か所、盛土遺構1か所を検出した。竪穴住居跡のうち後期後葉の4軒は、焼失住居である。フラスコ状土坑は、前期後半3基、後期前葉3基、後期後葉1基である。盛土遺構は後期前葉のもので、B地区からG地区につらなるものの一部が確認されている。 遺物は、土器23,953点、石器等20,369点の合計44,332点が出土している。土器は、縄文時代後期前葉と晩期中葉が多く、次いで中期前半・後期後葉・前期後半のものが続く。石器は石鏃・スクレイパー・たたき石・すり石が多く出土している。土製品は土偶・有孔土製円盤・象嵌土製品・焼成粘土塊など、石製品は異形石器・石刀・有孔石製品・軽石製模造品などが出土している。
DOI10.24484/sitereports.28015
一次資料へのリンクURLhttp://sitereports.nabunken.go.jp/files/attach/35/35754/28015_1_木古内町新道4遺跡4.pdf
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