一般注記フランスの高速原型炉フェニックス炉にて、395$^{\circ}C$$\sim$620$^{\circ}C$の温度範囲で、最大1.3$\times$10$\times$23n/cm$\times$2(E$>$0.1MeV)まで照射された「もんじゅ」用ラッピングワイヤ試作材、49年度試作のラッパ管及びパッド材について、外観検査,寸法測定,密度測定,引張試験,金相試験等を実施した。得られた主な結果をまとめると以下の通りである。(1)容体化処理ラッピングワイヤのスエリングは、照射量1.3$\times$10$\times$23n/cm$\times$2(E$>$0.1MeV)で12.7\%であり、定常スエリング期にはいっている。また、20\%の冷間加工を施されたラッピングワイヤのスエリングは3.4\%で、冷間加工はスエリングを抑制することが明らかとなった。(2)ラッパ管材のスエリングは、9.3$\times$10$\times$22n/cm$\times$2(E$>$0.1MeV)の照射量にても観られず、スエリングの潜伏期にある。引張強度は照射温度が500$^{\circ}C$では、未照射材の強度とほぼ同じであるが、照射温度が600$^{\circ}C$では未照射材に比べて低下する。(3)クロムカーバイドLC―1C,インコネル718及びステライトN-6パッド部表面硬化材は、照射によっても母材よりも剥離せず健全な状態を保っていたが、コルモノイN-6は母材より剥離していた。
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一次資料へのリンクURL/PNC-TN9410-89-174.pdf (fulltext)
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
提供元機関・データベース日本原子力研究開発機構 : JOPSS:JAEA Originated Papers Searching System