本文に飛ぶ
図書

無償の贈与 : 人間主義からの脱却 : 特集

図書を表すアイコン
表紙は所蔵館によって異なることがあります ヘルプページへのリンク

無償の贈与 : 人間主義からの脱却 : 特集

資料種別
図書
著者
たばこ総合研究センター編
出版者
たばこ総合研究センター
出版年
2021.3
資料形態
ページ数・大きさ等
26cm
NDC
051.3
すべて見る

資料に関する注記

一般注記:

"資本主義的な経済システムの限界が明らかになっている今、贈与に注目。「無償の贈与…人間主義からの脱却」をテーマに、マルセル・モースの「贈与論」などに代表される「贈与」について改めて問い直す。"--TRC MARCより書物のフィールドワーク86: p89

関連資料・改題前後資料

談 : speak, talk, and think外部サイト

資料詳細

要約等:

無償の贈与…人間主義からの脱却 バタイユは言っている。生の最も根本的な条件は太陽によるエネルギーの贈与である。地球上エネルギーが満ち溢れ、それを成長の糧にして生物が生存可能なのは、太陽が休みなくエネルギーを贈与してくれているからだ。しかも、この根源的な贈与は一方的なものである。地球上の生物はただエ...

著者紹介:

平川 克美 隣町珈琲店主、実業家、文筆業。1950年生まれ。 著書に『株式会社の世界史…「病理」と「戦争」の500年』(東洋経済新報社 2020)、『見えないものとの対話…失われた時間を呼び戻すための18章』(大和書房 2020)、『21世紀の楕円幻想…その日暮らしの哲学』(ミシマ社 2018)他...

書店で探す

目次

提供元:出版情報登録センター(JPRO)ヘルプページへのリンク
  • ・「私たちの内部には贈与のモラルが隠れている…楕円構造の二つの焦点」

  • 平川克美(実業家、文筆業)

  • マルセル・モースが発見し記述したのは、貨幣経済以前の部族社会における経済であり、現在の交換経済ではなく、贈与経済だった。交換経済が市場原理というシステムで動いているとすれば、贈与経済の原理は、全体給付のシステムだといえる。ポイントは、全体給付システム、言い換えれば受領と再贈与の義務の経済が先に存在し、そこから交換経済(返済義務の経済)が分岐してきたということだ。つまり、全体給付システムが先にありきなのである。「贈与と全体給付の経済」と「等価交換の経済」は、贈与のモラルと交換のモラルを生み出した。現代という時代ほど金銭の万能性が強まった時代はない。もはや「等価交換のモラル」しかないようにすら見える。だが、もとより「贈与のモラル」が消え去ったわけではない。あたかも日蝕や月蝕のように、二つの焦点が重なってしまい、「贈与のモラル」が「等価交換のモラル」の背後に隠されてしまっているということに過ぎない。ここでいう二つの焦点とは、楕円構造の焦点であり、私たちの内部には、等価交換のモラルとは別の、「贈与のモラル」があるということなのだ。二つの焦点が程よい距離感で調和する社会。それは、全体給付のモラル、すなわち贈与のモラルを再生させることから始まる。社会原理としての贈与のモラルを解き明かす。

  • ・「私たちは決して贈与から逃れることはできない…「与えの現象学」が示すもの」

  • 岩野卓司氏(明治大学大学院教養デザイン研究科長・教授)

全国の図書館の所蔵

国立国会図書館以外の全国の図書館の所蔵状況を表示します。

所蔵のある図書館から取寄せることが可能かなど、資料の利用方法は、ご自身が利用されるお近くの図書館へご相談ください

北日本

近畿

九州

  • CiNii Research

    検索サービス
    連携先のサイトで、CiNii Researchが連携している機関・データベースの所蔵状況を確認できます。

書店で探す

出版書誌データベース Books から購入できる書店を探す

『Books』は各出版社から提供された情報による出版業界のデータベースです。 現在入手可能な紙の本と電子書籍を検索することができます。

書誌情報

この資料の詳細や典拠(同じ主題の資料を指すキーワード、著者名)等を確認できます。

資料種別
図書
ISBN
9784880654980
タイトルよみ
ムショウ ノ ゾウヨ : ニンゲン シュギ カラ ノ ダッキャク : トクシュウ
著者・編者
たばこ総合研究センター編
出版年月日等
2021.3
出版年(W3CDTF)
2021
大きさ
26cm