源氏物語の研究 : 物語流通機構論(笠間叢書 ; 258)

• Material Type: 図書
• ISBN: 4-305-10258-7
• Title: 源氏物語の研究 : 物語流通機構論
• Title Transcription: ゲンジ モノガタリ ノ ケンキュウ
• Author/Editor: 稲賀敬二 著
• Series Title: 笠間叢書 ; 258
• Author Heading: 稲賀, 敬二, 1928-2001 イナガ, ケイジ, 1928-2001 ( 00019072 )Authorities
• Publication, Distribution, etc.: 東京 : 笠間書院
• Publication Date: 1993.7
• Publication Date (W3CDTF): 1993
• Extent: 387p
• Size: 22cm
• Place of Publication (Country Code): JP
• Text Language Code: jpn
• Subject Heading: 源氏物語 ゲンジ モノガタリ ( 00633493 )Authorities
• NDC 8th ed.: 913.36
• NDLC: KG59
• Target Audience: 一般
• Price: 11000円 (税込)
• Holding library: 国立国会図書館
• Call No.: KG59-E125
• Data Provider (Database): 国立国会図書館 : 国立国会図書館蔵書; https://ndlsearch.ndl.go.jp
• Bibliographic ID (NDL): 000002316899; http://id.ndl.go.jp/bib/000002316899
• National Bibliography No. (JPNO): 94038577
• Cataloging Rule: Nippon Cataloging Rules, Preliminary New Edition
• Bibliographic Record Category (NDL): 111

• Summary, etc.: 物語流通機構とは、作者の作品製作から、これを受け取る読者の作品享受までを含む全過程である。このような考え方に立ち、源氏物語の作品成立の周辺と、研究・受容・批評など各時代の享受について論述する。(Provided by: 出版情報登録センター（JPRO）)
• Author introduction: 稲賀 敬二 1928年旅順市生まれ。東京大学卒業。56〜90年広島大学勤務。広島大学名誉教授。放送大学広島ビデオ学習センター長。安田女子大学教授。著書に「文学誕生」など。＊(Provided by: 出版情報登録センター（JPRO）)

Table of Contents

序章・物語流通機構論の輪郭−要旨に代えて−第一部　作品成立の周辺《はじめに》一　私の源氏物語−古典を味わう−《集合…物語成立の「集合論」》二　「交野の少将」と「隠れ簑の中将」は果して兄弟か−黒川本「光源氏物語抄」の資料を中心に−《追補…物語の成立と「追補論」》三　落窪物語の作者・補作者《改変…物語成立と「改変論」》四　皇女と結婚した中納言兼左衛門督−住吉物語の人物設定とその成立−五　広本系住吉物語の「蔵人の少将」−女君の異母兄弟は流布本で抹殺された−六　住吉物語・広本系と流布本系−特異章節の配列と和歌の移動−《構成…実録的虚構と「構成論」》七　枕草子実録的章段の虚構性八　枕草子・解釈と系統覚書九　「畳」に座した「草子」の演出−枕草子の成立−《編集…累積資料の「編集論」》一〇　紫式部日記逸文資料「左衛門督」の「梅の花」の歌−日記の成立と性格をめぐる臆説−一一　紫式部日記と「日記歌」と「集」−旧稿「逸文資料」の補遺《相関…作家・作品の「相関論」》一二　孝標女の初恋の人は「雫に濁る人」か一三　康平三年「寝覚」成立・仮設一四　後期物語の精神と支盤《享受…クイズ効果と「亨受論」》一五　堤中納言物語をめぐる二、三の問題−物語享受の一形態・仮説−第二部　源氏物語の伝流・流通《研究志向と「学派意識」》一六　源氏物語世界への憧憬と沈潜−「証本」憧憬から「家本」への道程−一七　中世源氏物語注釈の一問題−「正和集」から「原中最秘抄」へ−一八　東山文庫本「七豪源氏」所載の注釈資料−十四世紀中葉の源氏研究の周辺−《文章把握と「注釈史」》一九　品定め十八段区分の源流と展開−兼良・宗祇の源氏学の周辺−《梗概記述と「逸脱現象」》二〇　異端の爪あと−「源氏肝要」が肝要としたもの−《源氏物語の「中世」》二一　創作的注釈が描く源氏物語像−塵荊抄、蓮左本抜書の共通源泉−