戦争体験 : 一九七〇年への遺書

• Material Type: 図書
• ISBN: 978-4-480-51056-3
• Title: 戦争体験 : 一九七〇年への遺書
• Title Transcription: センソウ タイケン : センキュウヒャクナナジュウネン エノ イショ
• Author/Editor: 安田武 著
• Series Title: ちくま学芸文庫 ; ヤ26-2
• Author Heading: 著者 ： 安田, 武, 1922-1986 ヤスダ, タケシ, 1922-1986 ( 00095490 )Authorities
• Publication, Distribution, etc.: 東京 : 筑摩書房 (出版)
• Publication Date: 2021.6
• Publication Date (W3CDTF): 2021
• Extent: 297p
• Size: 15cm
• Place of Publication (Country Code): JP
• Text Language Code: jpn
• Content Type: テキスト
• Media Type: 機器不用
• Carrier Type: 冊子
• Subject Heading: 太平洋戦争 (1941-1945) タイヘイヨウセンソウ (1941-1945) ( 00572512 )Authorities
• NDC 10th ed.: 916 : Japanese literature--Reportage
• NDLC: GB554
• Target Audience: 一般
• Note (General): 未来社 1963年刊の再刊
• Price: 1200円
• Holding library: 国立国会図書館
• Call No.: GB554-M251
• Data Provider (Database): 国立国会図書館 : 国立国会図書館蔵書; https://ndlsearch.ndl.go.jp
• Bibliographic ID (NDL): 031478126; http://id.ndl.go.jp/bib/031478126
• National Bibliography No. (JPNO): 23558140
• TOHAN MARC No.: 34215291
• Cataloging Rule: Nippon Cataloging Rules 2018 Edition
• Bibliographic Record Category (NDL): 111

• Summary, etc.: 戦争体験の伝承ということ、これについては、ほとんど絶望的である――。少年期を日中戦争の戦時下に過ごし、大学在学中に徴兵され、ソ連軍の捕虜となり復員。異常で圧倒的であり、自らの現在を決定づけた戦争体験とその伝承の難しさについて、戦中派である著者が切々と書き綴る。戦後多くの知識人が、体験を思想化・体系化...
• Author introduction: 安田 武 1922‐86年。東京生まれ。思想家、評論家。大学在学中に学徒出陣。ソ連軍との戦闘を経て捕虜となる。復員後、大学を中退。出版社勤務などを経て、評論家として独立。1964‐66年には思想の科学研究会会長をつとめた。日本戦没学生記念会（わだつみ会）の再建に尽力し、のちに常任理事。著書に、『学徒...

Table of Contents

序章　なぜ戦争体験に固執するか／I／喪われた世代／私たちの履歴書　出陣前夜　還ってきてから　若い世代とのつながり／学徒出陣のころ／「死」と「生」と　教育について　徳澄正との出会い　ふたたび教育について　『長恨歌』　三つの世代／「戦後」はまだ終っていない／「戦後派」の系譜　「喪失」ということ　しかし「恨み」は晴さねばならぬ　「わだつみ」の世代／「執念」と「信仰」について／執念としての戦争体験　不戦の「信仰」／私の時計は笑っている／二人の日本兵　「奇蹟」の必然性　伝達は可能か　安保闘争と戦争体験／転向・挫折・戦争体験／原思想と原体験　驚くべき記録　沈黙と憤怒の時間／生者の傲岸な頽廃／戦争体験のさまざまな意味　不毛なる政治主義／II／戦争体験の「伝承」について／追跡者の執念／農民と知識人のあいだ／『戦没農民兵士の手紙』を読んで　知識人の善意主義　16年と２年のあいだ／戦没学生の知性の構造／再評価『雲ながるる果てに』　宅島徳光の場合／死者の声・生者の声／『人間の声』を読んで　『アーロン収容所』について　『戦没学生の遺書にみる15年戦争』のために　『わたしにはロシアがある』について　「召集令状」について　「原爆の子」らよ立上れ／サークル『山脈』と持続／東北のあるオルガナイザー　『山脈』第一回全国集会　第二回集会と『無名の日本人』／終章　一九七〇年への遺書／〈独白〉　〈対話〉／あとがき／初稿発表覚え書／解説　安田武と「語り難さ」へのこだわり（福間良明）