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テキスト臨床心臓構造学 : 循環器診療に役立つ心臓解剖

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テキスト臨床心臓構造学 : 循環器診療に役立つ心臓解剖

Call No. (NDL)
SC261-M7
Bibliographic ID of National Diet Library
032196178
Material type
図書
Author
井川修 著
Publisher
南江堂
Publication date
2022.6
Material Format
Paper
Capacity, size, etc.
328p ; 27cm
NDC
491.123
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Summary, etc.:

新たな知見の数々を「断面別」「パーツ別」の切り口でまとめ,臨床心臓構造学のロジックを駆使して臨床上の問題点・疑問点を解析(Provided by: 出版情報登録センター(JPRO))

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  • 【書評1】

  • 筆者が井川修先生と知り合ったのは,筆者がドイツより帰国した翌年の2014年に『大動脈弁形成術のすべて』(文光堂)という教科書の発刊を企画している段階であった.この手術には大動脈基部の解剖に関する知識が必須であるため,執筆していただける適任者を探していたところ,周囲の誰もが口を揃えて井川先生を推薦したのである.はたしてその内容は期待どおりの素晴らしいもので,ただの解剖学的記載にとどまらず,手術をするうえで必要な情報が,かゆいところに手が届くように網羅されているのであった.それもそのはず,井川先生自身,不整脈を専門とする臨床医であるがゆえ,視点が解剖学者のそれと異なっていたためであろう.この教科書が2019年に英文化される際にもたいへん丁寧に対応してくださり,それ以降,大動脈基部以外の解剖も井川先生の視点で紹介してくれないだろうかと思い続けていた次第であった.

  • 本書を手にしたのはそんな思いを忘れかけていたころであった.表紙に踊るのは「心臓構造のロジックを駆使して臨床上の疑問点・問題点を解析する」という紹介文であり,まさしくわれわれの教科書に書いてくださった姿勢と一緒ではないか.はやる気持ちを抑えて1頁ずつめくっていくと,はたして内容もまさしくそのとおりであった.心臓解剖の教科書といえば,誰もがまずはRobert H Anderson先生の『Cardiac Anatomy』を想起するであろう.しかし,彼の教科書をストーリーのように通読した者は解剖学の専門家を除けばほとんどいないのではないだろうか? むしろ,臨床上の疑問点が生じた際に参照する辞書のような存在といってよいであろう.しかし本書はこのような辞書的な解剖学の成書とは明らかに一線を画している.というのは,読者が解剖をイメージしやすいように,語りかけるような平易な言葉で文章が綴られているからであろう.まるで井川先生の講義を受けているような気分になるのである.それは,たとえば「心房にハグされる大血管」とか「タオルをしぼるときのような運動」といったわかりやすい表現からも明らかである.また,豊富なイラスト,放射線像,病理像,さまざまな角度から切り出した解剖写真などによるプレゼンテーションが実に巧みであり,中でも「両手の手指を用いた右房構造の認識方法」や「針金を用いて作製したらせん状絡み合い構造模型」などは,いかに著者が読者に理解してもらおうと腐心しているかが如実に表れている.一方,解剖学的観点からカテーテルアブレーションを行ううえでの注意点なども随所に散りばめられており,不整脈チームのオーベンから直接指導を受けている気分にさせられるのも,著者のもともとの専門所以であろう.

  • 本書が学術的にも異彩を放っているのは,著者自身による独自のテクニカルタームの提唱であろう.前半だけでも「無冠尖の弁輪中央直下の点(Nm点)」「右房(LA)リング」「左側分界稜」「LA translucent area(LATA)」「右心耳ポケット」「生理的・構造的房室弁逆流防止機構」「橋渡し筋束」などなど,枚挙に暇がない.また,「リエントリー性頻拍の機序に迫る解剖学的な推論」など,著者の学術活動の一端も紹介しており,臨床家にとって非常に興味をそそられる構成も心憎い.なにしろ,ダイナミックに動き続ける動的な心臓の臨床医学と静的な二次元的画像を拠り所とする基礎医学を,著者なりのロジックを駆使して結びつける「臨床心臓構造学」とは,臨床医にとっても基礎医学者にとってもまったく新しく魅力的な分野である.今後循環器領域に携わる者にとって,末長くバイブル的な存在になることは間違いないであろう.井川先生の永年の地道な努力が結実した成果であり,読者を代表して心より感謝の意を表し書評にかえさせていただく.

  • 胸部外科75巻11号(2022年10月号)より転載

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Paper

Material Type
図書
ISBN
978-4-524-26319-6
Title Transcription
テキスト リンショウ シンゾウ コウゾウガク : ジュンカンキ シンリョウ ニ ヤクダツ シンゾウ カイボウ
Author/Editor
井川修 著
Author Heading
著者 : 井川, 修 イガワ, オサム ( 01237318 )Authorities
Publication, Distribution, etc.
Publication Date
2022.6
Publication Date (W3CDTF)
2022
Extent
328p