児童雑誌(国内刊行)に関する参考文献
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国際子ども図書館 作成
国内で刊行された児童雑誌に関する研究や解説が掲載されている資料を紹介します。
国内で刊行された児童雑誌の探し方については、『児童雑誌(国内刊行)』『児童雑誌を作品名から探す』等をご覧ください。
【 】内は当館請求記号です。
1.事典・年鑑等
- 大阪国際児童文学館編『日本児童文学大事典』(大日本図書 1993.10 【KG2-E42】)
第2巻に「事項」と「逐次刊行物」編があり、それぞれ固有名詞(雑誌名、出版社名など)の五十音順に排列されています。また、第3巻の「索引」はキーワードでも引けます。 - 佐藤苑生, 杉山きく子, 西田美奈子編『日本児童図書研究文献目次総覧: 1945-1999』(遊子館 2006.3 【YU7-H3438】)
1946(昭和21)年から1999(平成11)年に出版された児童文学、児童書の出版社、児童図書館についての研究書を掲載対象としています。上巻に「H. 雑誌新聞」の項目があります。また、下巻巻末の「索引」は、図書のタイトルや著者名、出版社名だけでなく、図書の目次に掲載のあった書名(雑誌名)や人名、団体名等でも引くことができます。付属資料として、デジタル索引(CD-ROM版)があり、「書籍名・著者」または「キーワード」で検索することができます。 - 人間文化研究機構国文学研究資料館編『国文学年鑑』(至文堂 1979-2007 【Z42-38】)
国文学研究資料館が所蔵する資料に掲載された、日本文学・日本語学・日本語教育の研究論文を収録しています。平成17(2007)年度版で休刊し、現在は以下の「国文学論文目録データベース」で更新が続けられています。 - 国文学研究資料館 国文学論文目録データベース
http://base1.nijl.ac.jp/~rombun/
国内で発表された児童雑誌に関する論文をキーワードや著者名などで検索することができます。また、検索結果はダウンロードすることもできます。 - 日外アソシエーツ編集部編『日本出版文化史事典 : トピックス1868-2010』(日外アソシエーツ 2010.12 【UE57-J61】)
1868(明治元)年から2010(平成22)年までの出版文化に関する出来事が、年表形式で紹介されています。雑誌の創刊年、終刊年のほか、改題についての記載もあります。「人名索引」、「作品名索引」、「事項名索引」があり、「作品名索引」は雑誌タイトルでひくことができます。
2.各雑誌についての解説
児童雑誌の総目次や復刻(複製)版、出版社の社史には、各雑誌についての解説や関連記事、人名索引等が掲載されているものがあります。
2-1.児童雑誌の総目次 ※雑誌タイトルの五十音順
- 中村悦子, 岩崎真理子編『コドモノクニ』総目次.上』(久山社 1996.10 日本児童文化史叢書12 【UM84-G5】)
- 中村悦子, 岩崎真理子編『コドモノクニ』総目次.下』(久山社 1998.2 日本児童文化史叢書13 【UM84-G5】)
上巻に「概説」(pp.5-16)があります。 - 『児童雑誌「小国民」解題と細目』(風間書房 2001.1 【UM84-G39】)
「解題」(pp.1-19)があります。 - 『「少女倶楽部」「少女クラブ」総目次.上巻』(ゆまに書房 2010.3 【UM1-L65】)
- 『「少女倶楽部」「少女クラブ」総目次.下巻』(ゆまに書房 2010.3 【UM1-L66】)
下巻に「解説」(pp.331-342)があります。 - 『「少年倶楽部・少年クラブ」総目次.上巻』(ゆまに書房 2008.8 【UM1-L69】)
- 『「少年倶楽部・少年クラブ」総目次.中巻』(ゆまに書房 2008.8 【UM1-L70】)
- 『「少年倶楽部・少年クラブ」総目次.下巻』(ゆまに書房 2008.8 【UM1-L71】)
下巻に「解説」(pp.241-251)があります。 - 『少年少女譚海』目次・解題・索引.第1巻』(金沢文圃閣 2010.4 【UM1-L60】)
- 『少年少女譚海』目次・解題・索引.第2巻』(金沢文圃閣 2010.4 【UM1-L61】)
第2巻の巻末に「解題」(pp.208(19) -224(3))があります。
2-2.児童雑誌の復刻(複製)版 ※雑誌タイトルの五十音順
- 『赤い鳥』(複製版 日本近代文学館 1968 【Z13-889】)(原資料の出版年:1918-1929)
- 『赤い鳥』(複製版(復刊) 日本近代文学館 1968 【Z13-890】)(原資料の出版年:1931-1936)
- 『頴才新誌』(復刻版 不二出版 1991-1993 【Z24-1249】)
- 『おとぎの世界』(復刻版 岩崎書店 1984 【Z32-B102】)
- 『金の船・金の星』(複刻版 ほるぷ出版 1983 【Z32-B88】)
- 『児童文学』(複製版 アリス館 1984 【Z12-628】)
- 『小国民(少國民)』(復刻版 不二出版 1998-1999 【Z32-B417】)
- 『少年園』(復刻版 不二出版 1988 【Z24-977】)
- 『少年戦旗』(復刻 戦旗復刻版刊行会 1977 【Z32-598】)
- 『雑誌童話』(復刻版 岩崎書店 1982 【Z32-B89】)
- 『日本之少年』(復刻版 柏書房 2010- 【Z32-B479】)
- 『文庫』(復刻版 不二出版 2005-2008 【Z79-B276】)
- 『幼年雑誌』(復刻版 柏書房 2011-2012 【Z32-B563】)
2-3.出版社の社史 ※出版社名の五十音順
- 『偕成社五十年の歩み』(偕成社 1987.11 【UE57-E2】)
1936(昭和11)年から1986(昭和61)年までの社史です。記事「「少女サロン」の顛末」(pp.38-41)が掲載されています。 - 『学習研究社50年史 : 昭和21年-平成8年』(学習研究社 1997.3 【UE57-G25】)
本編はすべてカラーで、『学習』、『科学』などの学習誌に関する記述が多く含まれています。 - 『講談社の90年』(講談社 2001.4 【UE57-H7】)
1909(明治42)年から1999(平成11)年までの社史です。本編はすべてカラーで、巻末には「索引」、「参考文献」があります。 - 『講談社の歩んだ五十年. 昭和編』(講談社 1959 【023.067-Ko491k】)
1927(昭和2)年から1959(昭和34)年までの社史です。『たのしい幼稚園』、『小学一年生』などの学習雑誌について記述があります。 - 『実業之日本社百年史』(実業之日本社 1997.12 【UE57-G36】)
1897(明治30)年から1997(平成9)年までの社史です。『日本少年』、『少女の友』、『幼年の友』、『My birthday』などに関する記述があります。巻末には、「書名・雑誌名索引」、「人名索引」、「主要参考文献」があります。 - 『小学館の80年 : 1922~2002』(小学館 2004.5 【UE57-H25】)
学年別学習雑誌『小学一年生』などのほか、『中学生の友』、『女学生の友』などに関する記述があります。巻末には「年度別雑誌・書籍発行実績」、「参考文献」があります。 - 『チャイルド本社五十年史』(チャイルド本社 1984.1 【UE57-79】)
1930(昭和5)年から1980(昭和55)年までの社史です。『コドモノヒカリ』、『チャイルドブック』などに関する記述のほか、「チャイルド本社の出版物目録」があります。 - 『ひかりのくに50年史 : 1946-1995』(ひかりのくに 1995.7 【UE57-G4】)
「月刊絵本――表紙で時代を綴る」pp.20-48では、『ひかりのくに』、『こどもとしぜん』などの創刊号および創刊翌年以降の毎年4月号の表紙がカラーで掲載されています。 - 『福音館書店50年の歩み』(福音館書店 2002.2 【UE57-H5】)
福音館書店50年の歩みをつづった小冊子です。巻末の「福音館書店年表」(1950年(昭和25年)から2002年(平成14年)まで)には、各月刊誌について、「新シリーズ発刊趣旨」が掲載されています。 - 『フレーベル館100年史』(フレーベル館 2008.2 【UE57-J9】)
1907(明治40)年から2007(平成19)年までの社史です。『キンダーブック』創刊号(昭和2年11月)以降のすべての月刊保育絵本について、タイトル、内容、著者が記載されています。 - 『フレーベル館七十年史』(フレーベル館 1977.11 【UE57-42】)
1977(昭和52)年までのフレーベル館の歴史がつづられています。「年表」には、文化・社会に関する出来事が『フレーベル館100年史』よりも詳しく記載されています。
3.その他
- 『おじいさんがかぶをうえました:月刊絵本「こどものとも」50年の歩み』(福音館書店 2005.12 【KC511-H72】)
月刊誌『こどものとも』および『こどものとも年中向き』について、1956(昭和31)年4月発行の創刊号から2006(平成18)年3月号までの803作品すべての表紙とあらすじが紹介されています。巻末に「書名索引」、「著者・画家・訳者名索引」があるほか、「「こどものとも」をめぐる年表」と題し、『こどものとも』の発行年を軸に、「こども周辺」と「社会の出来事」が年表形式でまとめられています。 - 斎藤佐次郎著, 宮崎芳彦編纂『斎藤佐次郎・児童文学史』(金の星社 1996.5 【KG411-G5】)
金の星社の創立者である斎藤佐次郎が、雑誌「金の船」=「金の星」を軸に大正時代から戦後にかけての児童文学や雑誌制作にかかわった作家、画家についてつづっています。巻末に「社史と日本児童文学の対照年表」や「事項索引」、「人名索引」があります。 - 赤い鳥事典編集委員会編『赤い鳥事典』(柏書房 2018.8 【KG2-L40】)
児童雑誌『赤い鳥』の作品と作家、『赤い鳥』に関連する事柄を取り上げ、テーマごとに紹介しています。第7部「資料」には、『赤い鳥』に関する研究文献が紹介されているほか、「事項索引」と「人名索引」もあります。 - 『月刊保育絵本クロニクル:絵本に見るこどもの背景』(日本児童出版美術家連盟 2005.2 【KC511-H58】)
1927年から2004年までに創刊された月刊保育絵本が、児童文化と社会の出来事とともに紹介されています。巻頭の「年表」には、50誌以上の月刊保育絵本の刊行年がまとめられています。