キーワードから日本文学作品を探す
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人文総合情報室 作成
日本文学作品(児童文学を除く)のタイトルや作者がわからない場合に、物語のキーワードや登場人物、地名などから調べることができるツールを紹介します。
書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。
1. 全般
- 国立国会図書館デジタルコレクション
詳細検索を開き、全文検索欄にチェックを入れた上で、キーワード欄に物語のキーワードや登場人物、地名などを入力して検索することで、作品についての情報が見つかることがあります。 - 青空文庫
トップページ右上の検索窓に物語のキーワードや登場人物、地名などを入力して検索することで、特定の語を含む作品の有無を確認することができます。
2. 主題から探す
- 物語要素事典
物語をモチーフ、類型などのキーワードごとに分類しています。書籍版『物語要素事典 = The Encyclopedia of Story Components』【KE112-R8】も発行されています。 - 巌谷小波 編『「説話」大百科事典』全10巻(名著普及会 1984 【KE222-18】)
日本、中国、朝鮮、インドに流布する神話、伝説などを収録しています。
諸神、神仙、奇蹟など25部門の主題に大別しています。第10巻に社寺、建築、動植物、人名などの索引があります。
3. 登場人物から探す
全般
- 教育社歴史言語研究室 編『架空人名辞典 日本編』(教育社 1989 【KE112-21】)
古事記以降の日本文学約330作品の登場人物1,800余人を採録しています。 - 『人物レファレンス事典. 架空・伝承編』(日外アソシエーツ 2013 【GB12-L7】)
国内の代表的な神話・伝説・伝承事典、妖怪事典、登場人物事典など57種89冊に掲載されている日本の架空・伝承の人物14,490人、29,142項目を収録しています。 - 『人物レファレンス事典. 架空・伝承編第2期』(日外アソシエーツ 2022 【GB12-M31】)
国内の代表的な神話・伝説・伝承事典、妖怪事典、登場人物事典など67種72冊に掲載されている日本の架空・伝承の人物12,308人、18,825項目を収録しています。 - 大隅和雄, 尾崎秀樹, 西郷信綱, 阪下圭八, 高橋千劔破, 縄田一男, 服部幸雄, 廣末保, 山本吉左右 編『日本架空伝承人名事典』(新版 平凡社 2012 【KG2-J75】)
記紀神話にみられる神名や、小説・映画・テレビなどの登場人物を収録しています。
近代文学
- 浅井清, 佐藤勝 編『日本現代小説大事典』(明治書院 2004 【KG2-H25】)
明治期以降の小説2,200作品のあらすじと解説を収録しています。
巻末に「主要な登場人物(主人公)索引」があります。 - 三好行雄 [ほか]編『日本現代文学大事典 作品篇』(明治書院 1994 【KG2-E48】)
明治期以降の日本文学3,394作品を収録しています。
巻末の付録に「作中人物索引」があります。
推理小説
- 郷原宏 著『名探偵事典 日本編』(東京書籍 1995 【KE173-G2】)
名探偵を職業別(警察関係、検事・弁護士、私立探偵、その他)に分類しています。
巻末に「探偵&脇役名索引」があります。 - 権田萬治, 新保博久 監修『日本ミステリー事典』(新潮社 2000 【KG2-G40】)
シリーズ・キャラクター108項目、作家563項目、他99項目を収録しています。
「人名索引」があります。 - 『日本のミステリー小説登場人物索引』アンソロジー篇・単行本篇(DBジャパン 2002-)
1991年以降に刊行された日本のミステリー小説を採録しています。
「名前から引く登場人物名索引」があります。
時代小説
- 『歴史・時代小説登場人物索引』アンソロジー篇・単行本篇(DBジャパン 2000-)
1946年以降に刊行されたアンソロジー、1990年以降に刊行された単行本を採録しています。 - 真鍋元之 編『大衆文学事典』(青蛙房 1967 【910.32-M173t】)
1931(大正2)年から1964(昭和39)年上半期に刊行された歴史小説を採録しています。大衆文学小史解題、作家列伝、関係年表からなります。
巻末に「作中主要人物索引」があります。 - 歴史群像編集部 編『時代小説人物事典』(学習研究社 2007 【KG381-H179】)
江戸時代を背景とした時代小説の名作を取り上げ、登場人物のプロフィールを紹介しています。
「作品別全登場人物索引」があります。 - 『日本史の謎にせまる歴史時代小説 : 人名から引く伝説・逸話3000冊』(日外アソシエーツ 2021 【KG1-M96】)
1945年から2021年に日本国内で刊行された、日本の歴史上実在の人物が登場する歴史小説・時代小説を採録しています。
「時代別人名一覧」があります。
4. 地名から探す
全般
- 『日本文学地名大辞典』詩歌編・散文編(遊子館 1999-2003)
地名が登場する文学作品の出典と文例を掲載しています。
都道府県別地名索引、歌枕地名索引、俳枕地名索引(詩歌編)、作品別地名索引(散文編)があります。 - 井上辰雄 [ほか]監修『日本文学史蹟大辞典 地名解説編』(遊子館 2001 【KG2-G49】)
史蹟・地名を見出し項目として、舞台とする文学作品の出典と文例を掲載しています。
都道府県別史蹟・地名索引、難読史蹟・地名索引があります。 - 『地名から引く日本全国作家紀行・滞在記』(日外アソシエーツ 2018 【GB1-L44】)
明治時代以降の日本国内各地について書かれた紀行・滞在記等を採録しています。
各地方名見出しの下に、都道府県名見出しが立てられています。
地域別の文学辞典等にその地域を舞台とした文学作品が掲載されていることがあります。以下はその一例です。
- 志村有弘 編『北海道文学事典』(勉誠出版 2013 【KG2-L7】)
「第二部 北海道を舞台とする文学」(pp.177-193)があります。 - 『埼玉現代文学事典』(増補改訂版 埼玉県高等学校国語科教育研究会 1999 【KG2-G36】)
「埼玉の現代文学地図」(表・裏見返し)があります。 - 槌田満文 編『東京文学地名辞典』(東京堂出版 1978 【KG2-38】)
明治・大正の東京の地名、坂、橋、神社、公園などが登場する小説、詩歌、戯曲などの文例を掲載しています。
巻末に地名索引があります。 - 執筆: 石川一郎 [等]『江戸文学地名辞典』(東京堂出版 1973 【KG2-65】)
江戸時代の江戸を中心とする地名、河川、道路、神社、仏閣などが登場する文学作品、戯曲、随筆などの文例を掲載しています。
巻末に地名索引があります。 - 鈴木俊裕 編著『横浜近代文学事典』(鼎書房 2021 【KG751-M11】)
「第二部 横浜と文学作品の舞台」(pp.98-198)があります。
巻末の索引に場所(遺跡・碑)が収録されています。 - 田中栄一 [ほか]編『新潟県文学全集 資料編 (新潟県を舞台にした文芸作品総覧)』(郷土出版社 1997 【KH6-G22】)
「新潟県を舞台にした文芸作品総覧」(pp.3-355)に明治以降の新潟県にゆかりのある文芸作品または作品集が収録されています。
古典文学
- 加納重文 編『日本古代文学地名索引』(加納重文 1985 【KG2-E1】)
上代~南北朝期の文学作品に登場する実在の地名の掲載箇所を特定できます。
排列は、諸国ごとの歴史的仮名遣いの五十音順です。
地名の「五十音索引」があります。 - 竹下数馬 編『文学遺跡辞典』詩歌編・散文編(東京堂出版 1968-1971 【910.33-Ta552b】・【KG2-11】)
古典文学にゆかりのある文学遺跡について、文例を付して解説しています。
排列は地名の五十音順です。
都道府県別分類目次、作品別索引(散文編)があります。
近代文学
- ブン地図 / Bunkomap(Borderless NINJA)
青空文庫に収められた著作権切れ小説の中から、実在かつ現存する地名、場所が登場する約8,200の近代文学作品を検索できます。作品ごとに登場する地名、場所を図示したWord Cloudや作品中の文脈が表示されます。
「場所から探す」などの検索方法があります。
5. その他事項から探す
文学事典の索引等に立項されている「日記文学」や「自然主義」などの事項名から関連する作品等を調べられる資料として、以下の資料があります。
全般
- 磯田光一 [ほか]編『新潮日本文学辞典』(新潮社 1988 【KG2-E3】)
古典~現代の人名、作者不詳の作品、文芸用語など2,627項目を収録しています。
事項索引があります。
古典文学
- 『日本古典文学大系』別巻 第1・別巻 第2(岩波書店 1963-1969 【918-N6852】)
全100巻の索引です。「語句・事項索引」から、作品・箇所を特定できます。 - 『日本古典文学大辞典 第6巻 (もーを・索引)』(岩波書店 1985 【KG2-70】)
近世末までの日本古典文学の事項、人物、作品など約13,000項目を収載した『日本古典文学辞典』全6巻の索引を収録しています。 - 大曽根章介 [ほか]編『日本古典文学大事典』(明治書院 1998 【KG2-G25】)
上代~近世の日本古典文学の作者名、作品名、事項など約8,000項目を収録しています。
事項索引があります。 - 平林治徳, 石山徹郎, 境田四郎 編『日本説話文学索引』(増補改訂 清文堂出版 1974 【KG2-23】)
上代~中世の説話文学の大要、底本、および『日本古典文学大系』における掲載箇所を調べられます。
事項や歌句、説話のテーマを元にした大項目概念(例:霊験、孝行)を見出し項目としています。 - 『随筆辞典』全5巻(東京堂 1960-1961 【914.5-Z353】)
近世の随筆に登場する事項を見出し項目とし、その出典と抄出を掲載しています。
1巻:衣食住編、2巻:雑芸・娯楽編、3巻:風土民俗編、4巻:奇談異聞編、5巻:解題編があります。 - 太田為三郎 編『日本随筆索引』(増訂版 岩波書店 1963 2刷 【039-O854n-(th)(s)】)
太田為三郎 編『日本随筆索引 続』(岩波書店 1963 【039-O854n-(s)】)
江戸時代の随筆に登場する事項の作品名、巻を調べられます。
排列は歴史的仮名遣いの五十音順です。
近代文学
- 『明治文学全集 別巻』 (筑摩書房 1989 【918.6-M4482】)
全99巻の索引です。語句・事項から、作品・箇所を特定できます。 - 『日本近代文学大事典 第4巻 (事項)』(講談社 1977 【KG2-36】)
日本の近代における重要な文学上の事象、流派、用語などを収録しています。ジャパンナレッジLib (当館契約データベース)では『日本近代文学大事典』の増補改訂デジタル版を検索・閲覧できます。
『日本近代文学大事典 第6巻 (索引その他)』(講談社 1978 【KG2-36】)
1~5巻の索引です。事項索引に主義、思潮、文学用語などが収録されています。 - 三好行雄 [ほか]編『日本現代文学大事典 人名・事項篇』(明治書院 1994 【KG2-E48】)
明治期以降の日本文学3,394作品を収録しています。「事項篇」に文芸思潮、流派、文学用語などが収録されています。 - 久松潜一 等編『現代日本文学大事典』(増訂縮刷版 明治書院 1968 【910.33-G292-(s)】)
明治~昭和の日本文学の思潮、流派、文芸用語など約3,000項目について解説しています。
事項索引があります。