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近世以前の物価・貨幣価値を調べる

近世以前の貨幣価値、物価などを調べるツールを紹介します。

書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。

[期間]はおおむねの期間であり、すべての期間について確実に調べられるわけではありません。

1. 換算方法・枡の単位について調べる

1-1. 換算方法

時代や地域により基準が異なるため、異なる時代間の換算は容易ではありません。
正確な値は出せないものの、便宜的な換算方法の一つとして、米価を基準にする方法があります。

1-2. 枡の単位

とくに中世は、枡の容量が統一されていなかったため、比較の際には注意が必要です。

2. 全般

  • 瀧澤武雄, 西脇康 編『貨幣』(東京堂出版 1999 【DF6-G20】)
    [内容] 貨幣制度、流通、貨幣間の相場の仕組み
  • 東京大学史料編纂所 編『読史備要』(講談社ほか 1933-1966)
    [期間] 758(天平宝字2)年~1825(文政8)年
    [掲載] pp.743-773「金銀米銭相場一覧」
    [内容] 米、金、銀、銭の取引価格

3. 古代

4. 中世

  • 古代・中世都市生活史(物価)データベースLeave the NDL website. (国立歴史民俗博物館)
    [期間] 8世紀〜16世紀
    [内容] 食料、繊維、衣料、日用品、用具、原材料、建設、不動産、人件費、祭祀料、経費
    [備考] 各種史料から価格に関係する部分を抽出しています。年月日、品目、貨幣分類などの条件で検索できます。詳細はデータベース概要Leave the NDL website. を参照してください。
  • 今井尭 [ほか]編集『日本史総覧 3 (中世 2)』(新人物往来社 1984 【GB8-122】)
    [期間] 1229(寛喜1)年~1591(天正19)年
    [掲載] pp.46-57「中世米価表」
    [内容] 1石当たりの米価
  • 『日本史資料総覧』(東京書籍 1986 【GB8-152】)
    [期間] 1467(応仁1)年~1603(慶長8)年、農具:1548(天文17)年~1588(天正16)年
    [掲載] pp.141-147「中世物価表(米・金・銀・銭の価格)」、p.148「中世物価表(農具の価格)」、pp.149-153「中世物価表(紙・炭・茶・酒・麹・塩・大豆の価格)」
    [内容] 1石当たりの米価、貨幣1単位に相当する米の量や他の貨幣の相場、おもに京都・奈良での商品取引価格
  • 京大日本史辞典編纂会 編『新編日本史辞典』(東京創元社 1990 【GB8-E33】)
    [期間] 1467(応仁1)年~1642(寛永19)年
    [掲載] pp.1202-1211「中世末・近世初頭物価表」
    [内容] 京都・奈良での貨幣1単位に相当する米の量や他の貨幣の相場、米・大豆・豆腐・塩・酒・油・杉原紙の価格

5. 近世

5-1. 米、貨幣

  • 『日本史資料総覧』(東京書籍 1986 【GB8-152】)
    [期間] 1596(慶長1)年~1867(慶応3)年
    [掲載] p.140「付 江戸時代貨幣一覧」、pp.154-164「近世相場表(米相場)」、pp.165-179「近世相場表(金・銀・銭相場)」
    [内容] おもに江戸・京都・大坂での1石当たりの米価、貨幣1単位に相当する他の貨幣の相場
  • 今井尭 [ほか]編集『日本史総覧 4 (近世 1)』(新人物往来社 1984 【GB8-122】)
    [期間] 1596(慶長1)年~1867(慶応3)年
    [掲載] pp.546-575「近世貨幣相場一覧」、pp.587-612「近世米価一覧」
    [内容] 江戸・京都・大坂での貨幣1単位に相当する他の貨幣の相場、江戸・名古屋・京都・大坂などでの1石当たりの米価
  • 永原慶二 監修, 石上英一 [ほか]編『岩波日本史辞典』(岩波書店 1999 【GB8-G37】)
    [期間] 1652(承応1)年~1867(慶応3)年
    [掲載] pp.1616-1617「近世米価・金銀比価変遷表」
    [内容] 江戸・大坂での1石当たりの米価、金1両相当の銀の相場
  • 『日本歴史大事典 4』(小学館 2001 【GB8-G45】)
    [期間] 1694(元禄7)年~1871(明治4)年
    [掲載] pp.308-310「近世米価・貨幣相場一覧」
    [内容] 江戸・大坂での1石当たりの米価、貨幣1単位に相当する他の貨幣の相場
  • 京大日本史辞典編纂会 編『新編日本史辞典』(東京創元社 1990 【GB8-E33】)
    [期間] 1467(応仁1)年~1642(寛永19)年
    [掲載] pp.1202-1211「中世末・近世初頭物価表」
    [内容] 京都・奈良での貨幣1単位に相当する米の量や他の貨幣の相場、米価
  • 近世経済データベースLeave the NDL website. (神戸大学経済経営研究所・公益財団法人三井文庫)
    [期間] 1787(天明7)年~1871(明治4)年(欠年あり)
    [内容] 大阪における金1両・銭1貫文相当の銀の相場、米1石当たりの米価(銀)
    [備考] 日ごとの相場を示し、天候や出来事も記載されています。

5-2. その他

  • 小柳津信郎 著『新修近世賃金物価史史料』(成工社出版部 2018 【DF58-L34】)
    [内容] 給金、不動産(田畑・家屋)、家賃、食品、生活用品、農具ほか
    [備考] 項目別、年代順に一覧できます。
  • 小野武雄 編著『江戸物価事典』(展望社 1979 【DC48-79】)
    [備考] 一部の品目は価格変遷を一覧できます。貨幣制度や経済政策についても触れています。索引はありません。
  • 三好一光 編『江戸生業物事典』(新装版 青蛙房 2002 【GC67-H11】)
    [備考] 職業、医薬、飲食物などを解説する中で価格や相場について触れています。
  • 京大日本史辞典編纂会 編『新編日本史辞典』(東京創元社 1990 【GB8-E33】)
    [期間] 1467(応仁1)年~1642(寛永19)年
    [掲載] pp.1202-1211「中世末・近世初頭物価表」
    [内容] 大豆、豆腐、塩、酒、油、杉原紙の価格
  • 三井文庫 編『近世後期における主要物価の動態』(東京大学出版会 1989 【DF58-E6】)
    [期間] 江戸後期
    [内容] 米、大豆、麦、油の価格、日雇い賃金
    [備考] 大坂での詳細な物価の記載があります。

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