舞台芸術業について調べるには
更新
人文総合情報室 作成
舞踊、演劇、音楽などの舞台芸術(芸能、実演芸術、パフォーミングアーツ)を、産業・労働面から調べるツールを紹介します。
書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。
1. ウェブサイト
音楽産業については、リサーチ・ナビ「音楽産業に関する主要インターネット情報源」も参照してください。
- 舞台芸術制作者オープンネットワーク
アーティストと観客を繋ぐ仕事に携わる人たちの会員制ネットワークです。
「アーカイブ>議事録・レポート」で、非会員でも読むことができるレポート等があります。 - 全国劇場・音楽堂等総合情報サイト(全国公立文化施設協会)
出版物・資料に『劇場、音楽堂等の活動状況に関する調査研究報告書』、『劇場・音楽堂等トラブル対応ハンドブック』などのPDFファイルを掲載しています。 - 日本芸能実演家団体協議会
実演家の権利を守ることを目的とする団体です。
「CPRAライブラリー」に、『CPRA news』(当館未所蔵)や『氵 = Sanzui』【Z72-F930】のバックナンバー、就労環境改善に関する調査研究などのPDFファイルを掲載しています。
「芸団協とは>正・賛助会員団体一覧」に、関連する個々の団体の一覧(リンク集)があります。 - 基準協(劇場等演出空間運用基準協議会)
舞台技術者、実演家、制作者の安全を守ることを目的とする団体です。
「基準協とは>構成団体」に、関連する個々の団体の一覧(リンク集)があります。 - コンサートプロモーターズ協会
ライブ・エンタテインメント事業に関する調査研究、情報提供を目的とする団体です。正会員社は音楽ライブのプロモーターが中心です。
ライブ産業の動向を伝達する『会報誌 ACPC navi』(当館未所蔵)のバックナンバーを掲載しています。
2. 主要統計資料
音楽産業については、リサーチ・ナビ「音楽産業に関する主要統計資料」を参照してください。
- 経済構造実態調査 調査の結果(総務省・経済産業省)
「乙調査」に劇場、ライブハウス、演芸場などの「興行場」、劇団・楽団、俳優・歌手業のほかコンサート・ツアー業、落語家・漫才業などを含む「興行団」について、事業所数、従業者数、年間売上高、入場料・興行収入、年間興行回数、年間営業費用などのデータを掲載しています。平成30年までは特定サービス産業実態調査という名称で実施されていました。 - 経済産業省 特定サービス産業動態統計調査 調査の結果(経済産業省)
「2014年12月分をもって、調査を終了した業種」に「劇場・興行場、興行団」を掲載しています。 - 『余暇・レジャー&観光総合統計 = Statistical Data of Leisure and Tourism : 使えるデータ満載!!』(三冬社 2015-)
隔年刊です。2020-2021年版(2019年刊)は、「第4章 趣味・娯楽に関するデータ調査」に鑑賞行動に関する統計を収録しています。
3. 年鑑、白書など
音楽産業については、リサーチ・ナビ「音楽産業に関する基礎的知識を得るための資料」、「音楽産業に関する主要調査・レポート類」、「音楽産業に関する主要専門雑誌・新聞」を参照してください。
- 『舞踊年鑑 = Dance art in Japan yearbook』(現代舞踊協会 年刊 【Z42-40】)
公演記録、舞踊アーカイヴ(コレクション、データベース)一覧を収録しています。
2012年以降の公演記録は、舞踊年鑑公演データベースで確認できます。 - 『演劇年鑑』(日本演劇協会 年刊 【Z42-239】)
本編に概況と上演記録、別冊に各団体の年間公演活動状況(上演日数・回数、観客動員数)を収録しています。 - 『日本の人形劇 : 日本人形劇年鑑』(日本ウニマ 年刊 【Z42-480】)
国内の人形劇に関するデータが掲載されています。「人形劇団体の記録」では、構成人員数や創立年、所在地、上演作品などを確認することができ、そのうち職業劇団については公演日数・回数、観客動員数を確認することができます。
最新号の電子版は「NPO法人日本ウニマ>日本人形劇年鑑」で閲覧できます。 - 『Theatre yearbook. 国際演劇年鑑 Theatre abroad』(国際演劇協会日本センター 年刊 【Z42-443】)
世界と日本の舞台芸術事情について各分野の専門家の記事を収録しています。
2014年以降の目次と本文は、国際演劇協会日本センターの「国際演劇年鑑 」のページで確認・閲覧できます。 - 『ぴあライブ・エンタテインメント白書 = White paper on live entertainment』(ぴあ総合研究所 年刊 【Z21-M823】)※2009年版を以って終刊
音楽コンサートとステージでのパフォーマンスイベントについて、公演回数、動員数、市場規模を収録しています。
後継の『ライブ・エンタテイメント白書』(当館未所蔵)の目次(2014年版~)と最新版サマリーが、ライブ・エンタテイメント白書で確認・閲覧できます。 - 『レジャー白書』(日本生産性本部 年刊 【Z41-2626】)
「趣味・創作部門」に、観劇、演芸鑑賞、音楽会・コンサートの市場動向を収録しています。 - 『劇場、音楽堂等の活動状況に関する調査研究報告書』(全国公立文化施設協会 2013-2015)
職員数や事業費などの調査・分析、指定管理者制度導入状況を収録しています。
すべての刊行分が「全国劇場・音楽堂等総合情報サイト>出版物・資料>調査研究」で閲覧できます。
4. ダイレクトリー(名簿)
音楽産業については、リサーチ・ナビ「音楽産業に関する主要企業名鑑類・企業リスト」を参照してください。
- 正・賛助会員団体一覧(日本芸能実演家団体協議会)
関連する個々の団体のリンク集です。「演劇部門」、「邦楽部門」などのカテゴリでまとめられています。 - 基準協とは 設立趣意・構成団体(劇場等演出空間運用基準協議会)
関連する個々の団体のリンク集です。 - 『舞踊年鑑 = Dance art in Japan yearbook』(現代舞踊協会 年刊 【Z42-40】)
- 『演劇年鑑』(日本演劇協会 年刊 【Z42-239】)
別冊に収録しています。 - 『テアトロ』(カモミール社 月刊 【Z11-278】)
臨時増刊号の『演劇名鑑』(年刊)に収録しています。 - 『全国公立文化施設名簿』(全国公立文化施設協会 2003-)
劇場、ホールを収録しています。
5. 国立国会図書館サーチで検索するには
「舞台芸術」、「芸能」、「実演芸術」などテーマを表すキーワード、「統計」、「名簿」など内容形式を表すキーワードなどを入力して検索します。
ノイズが多い場合は、国立国会図書館分類表(NDLC)、国立国会図書館件名標目表(NDLSH)にある分類、件名を入力して検索します。
おもな図書分類 KD22(芸能一般 日本)
国立国会図書館分類の「K 芸術・言語・文学(PDF: 1.7MB)」を参照すると、「KD385(バレエ)」、「KD594(ミュージカル)」などのより細かい分類を調べられます。おもな雑誌分類ZK8(音楽・舞踊・演劇・映画)
おもな件名 興行、舞踊、演劇
各件名の詳細情報を参照すると、「舞踊家」、「劇団」などの関連する件名(関連語)、「バレエ」、「ミュージカル」などのより細かい件名(下位語)を調べられます。
6. 新型コロナウイルス対応に関する情報
新型コロナウイルスによる影響や対応状況についての調査報告や、中止・延期になった公演を検索できるウェブサイトや資料を紹介します。
6-1. ウェブサイト
- 緊急事態舞台芸術ネットワーク
舞台芸術界が新型コロナウイルスによる緊急事態を乗り越えて公演を再開することを目的とするネットワークです。
支援策に関する情報や、「演劇界における緊急アンケート調査結果報告」 などのPDFファイルを掲載しています。 - 舞台芸術制作者オープンネットワーク
「新型コロナウイルスによる芸術文化活動への影響に関するアンケート結果(制作者・制作側)」のPDFファイルを掲載しています。 - 全国劇場・音楽堂等総合情報サイト(全国公立文化施設協会)
新型コロナウイルス文化芸術関係情報のページがあります。
また、「【コロナウイルス感染の長期化に伴う影響調査】報告」のPDFファイルを掲載しています。 - 文化芸術推進フォーラム
文化芸術関係団体で構成されており、文化芸術振興のための政策提言などの活動を行っています。「新型コロナウイルス感染症をめぐる活動」のページでは、「「文化芸術活動の継続支援事業」及び新型コロナウイルス感染拡大による影響に関するアンケート調査分析結果」(PDF: 6.93MB)や、「新型コロナウイルス感染症拡大による文化芸術界への甚大な打撃、そして再生にむけて」(PDF: 2.00MB)を掲載しています。 - 舞踊年鑑公演データベース
「講演検索」ページでフリーワードに「中止」や「延期」と入力して検索すると、中止・延期となった公演を確認することができます。 - 失われた公演(早稲田大学演劇博物館)
中止・延期となった公演のチラシ画像等、演劇博物館が収集・アーカイブ化したものから画像検索、コメント検索、キーワード検索ができます。 - 新型コロナウイルスと無形文化遺産(東京文化財研究所 無形文化遺産部)
無形文化遺産に対する支援情報等を掲載しています。「伝統芸能における新型コロナウイルス禍の影響」のページでは、関連事業の延期・中止情報や再開・開催関連情報の概要を表やグラフで確認することができます。また、「無形文化財の保存・継承に関する調査研究プロジェクト報告書「伝統芸能における新型コロナウイルス禍の影響」をめぐる課題」(PDF: 3.91MB)を掲載しています。 - 文化庁
「「文化芸術活動に携わる方々へのアンケート」の調査結果」(PDF:362.9KB)を掲載しており、舞台芸術を含む文化芸術活動の関係者へのコロナ禍の影響を調査しています。また「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応」のページでは舞台公演・劇場等の感染拡大予防ガイドラインや支援情報をまとめています。
6-2. 当館資料
- 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 監修, 後藤隆基 編『ロスト・イン・パンデミック = LOST IN PANDEMIC : 失われた演劇と新たな表現の地平』(春陽堂書店 2021 【KD431-M7】)
新型コロナウイルスと演劇に関する年表や、中止・延期となった公演のリストが収録されています。 - 『日本の人形劇 : 日本人形劇年鑑』(日本ウニマ 年刊 【Z42-480】)
2020年度版に、国内外の人形劇フェスティバル実施状況について調査した結果が掲載されています。