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松井茂関係文書

更新
憲政資料室 作成

受入事項
所蔵
資料形態
原資料
数量
392点
書架延長
0.3m
旧蔵者
松井茂 (まついしげる)
旧蔵者生没年
1866-1945
旧蔵者出身地
広島
旧蔵者履歴
慶応2(1866).9.27広島生まれ。1893.7 東京帝国大学法科大学法律学科(独法)卒業、1893.10~1895.6 法科大学研究科に入り警察法研究、1893.11 警視庁属・第3部勤務、同試補、1895.7 警視・四谷警察署長、1896.12 香川県警部長、1898.2 内務事務官・警保局勤務、1898.7 警保局警務課長、1898.11 警視兼内務書記官・警視庁第2部長、1898.11~1902.4 兼消防本署長、1901.4~1902.4 欧米各国へ差遣、1905.2 警視庁第1部長兼消防本署長、1905.12 警視庁官房主事、1906.4 依願免本官、1906.7 釜山理事庁理事官、1907.8 韓国内部警務局長、1907.8 兼統監府書記官、1907.9 統監府参与官、1908.10、兼防疫副総長、1910.6 韓国政府内部次官並警視総監事務取扱、1910.6 依願免本官、1911.5 静岡県知事、1913.3 愛知県知事、1919.4 警察講習所長兼内務監察官、1924.12 依願免本官並兼官、1924.12 警察講習所顧問、1934.7~1945.9 貴族院議員、1945.9.9死去。
電子展示会へのリンク
受入
(1)2004年7月購入、2015年4月16日公開(資料番号1~379)
(2)2022年4月、個人より寄贈、2022年10月27日公開(資料番号1001~1013)
主な内容
資料番号1~379は、すべて書簡。若干の例外を除けば、ほとんどが松井宛の来簡である。差出人は内務官僚が多い(大浦兼武、清浦奎吾、有松英義、水野錬太郎ほか)松井と同郷の広島県出身者、旧広島藩の浅野侯爵家関係者も目立つ。その他、石黒忠悳(陸軍軍医総監)、阪本釤之助(名古屋市長)、穂積陳重(東京帝国大学法科大学教授)など。書簡の内容は、挨拶状・礼状、職務に関するやりとり、陳情など。1906年4月に警視庁官房主事を依願免官した際の見舞状、同年8月に釜山理事庁理事官に赴任した際の祝状が多い。また、1915年の大正天皇即位に際して、愛知県が悠紀斎田地方に指定され、松井は愛知県知事として悠紀地方長官を務めたことから、一連の大礼に言及した書簡も多数みられる。書簡の時期は以下の3つに大別される。(1)1896~1906年 警察官僚時代(警視庁、香川県警部長、内務省、警視庁)(2)1906~1907年 韓国統監府時代(釜山理事庁理事官)(3)1913~1917年 愛知県知事時代資料番号1001~1013は松井茂による小冊子が多い。
整理の方法
資料番号1~379(書簡379通)は、折本仕立てで6冊に貼付されていた。国立国会図書館搬入時にすでに折本全体が破損していたため、個々の書簡を撮影し、冊子複製版を作製した。その配列は、折本に収録されている順序ではなく差出人の五十音順に並び替えた。
検索手段
複製
資料番号1~379は、冊子複製版で利用、1001~1013番は、原資料での利用。
関連文献
【資料紹介】
松田利彦「松井茂」「近現代史の人物史料情報」『日本歴史』843、2018.8
【資料集(翻刻)】
松田利彦監修『松井茂博士記念文庫旧蔵 韓国「併合」期警察資料』(ゆまに書房、2005)
【伝記】
松井茂先生自伝刊行会編『松井茂自伝』(1952)