武部六蔵関係文書
更新
憲政資料室 作成
- 受入事項
- 所蔵
- 資料形態
- 原資料
- 数量
- 76点
- 書架延長
- 0.2m
- 旧蔵者
- 武部六蔵 (たけべろくぞう)
- 旧蔵者生没年
- 1893-1958
- 旧蔵者出身地
- 長崎
- 旧蔵者履歴
- 1893.1.1長崎生まれ。1918.3東京帝国大学法科大学卒、1918.7内務省入省、1922.8内務事務官・都市計画局、1923.10帝都復興院建築局庶務課長兼営繕課長、1924.2復興局建築部庶務課長、1929.4復興局長官官房計画課長、1929.5長官官房文書課長、1930.4復興事務局文書課長、1931.1同計画課長、1931.4同庶務課長、1931.10兼内務書記官・内務大臣秘書官、1931.12内務大臣官房会計課長、1932.6秋田県知事、1935.1関東局司政部長、1936.4関東局総長、1938.3依願免本官、1938.4北支那開発株式会社と中支那振興株式会社設立事務のため、内閣事務嘱託、1939.1企画院次長、1940.1依願免本官、1940.7満洲国国務院総務長官、1945.9シベリア抑留、1950.7撫順監獄に移送、1956.7中華人民共和国最高人民法院特別軍事法廷により徒刑20年・仮釈放を裁定、帰国、1958.1.19死去。
- 受入
- (1)1999年9月、個人より寄贈(番号1-1~1-12)
(2)2007年9月、個人より寄贈(番号2-1~5-7) - 主な内容
- 日記12冊(1935年4月27日~40年2月13日、関東局司政部長、関東局総長、企画院次長を歴任した時期)からなる。大学ノートに毛筆あるいはペンで記される。記述は事実関係にとどまらず、当時の「満洲国」情勢・政治情勢に対しての所感も多い。滞欧日記2冊(1928年3月28日~12月16日)は復興局建築部庶務課長在任時にローマで開かれた万国著作権会議に派遣され、引き続きヨーロッパに滞在した際の日記であり同地の見聞を記す。これらのほかに、満洲国国務院総務長官の就任時の挨拶の草稿、同長官期の電報案、シベリア抑留時の家族宛葉書とそのコピー、中国抑留時の家族宛の書簡をふくむ。
- 検索手段
- 関連文献
- 【資料紹介】
- 田浦雅徳「満洲国と治外法権撤廃問題」『法律時報』69(7)、1997.7
田浦雅徳「『武部六蔵日記』の史料的意義について」『史料』150、1997.8
古川隆久「柏原兵太郎と武部六蔵の史料」『日本歴史』599、1998.4
古川隆久「『武部六蔵日記』と「満洲国」」『日本歴史』628、2000.9
古川隆久「武部六蔵」『近現代日本人物史料情報辞典』吉川弘文館、2004(同書第4巻に追加情報あり)
『あるエリート官僚の昭和秘史『武部六蔵日記』を読む』古川隆久、芙蓉書房出版、2006
「憲政資料室の新規公開資料から」『国立国会図書館月報』566、2008.5(武部六蔵関係文書の紹介あり) - 【資料集(翻刻)】
- 『武部六蔵日記』田浦雅徳・古川隆久・武部健一編、芙蓉書房出版、1999(解題および武部健一「武部六蔵の生涯とその周辺」も収録)
『武部六蔵昭和三年滞欧日記』武部健一編刊、2006(1928年の滞欧日記に加えて、解題および関連書簡を収録)
古川隆久「武部六蔵新出史料の紹介と翻刻--『滞欧日記』と「満洲国」」『研究紀要』(日本大学文理学部人文科学研究所)73、2007.2(満洲国国務院総務長官期の資料を収録)