新聞広告を調べる

このページでは、新聞に掲載された広告の調べ方と新聞広告についての参考資料を紹介します。

書誌情報末尾の【】内は当館請求記号です。

1.新聞広告を探す

1-1. 各新聞の広告を探す

ここでは、各新聞に掲載された広告を探す方法を紹介します。特定の新聞に掲載された広告を探すときには、当該新聞のデータベース、図書などを利用して、調べることができます。

データベースについては、広告のみに絞って検索できるもののみを以下で紹介します。

各データベースの詳しい使い方については、「新聞記事データベースの使い方」をご覧ください。

朝日新聞

  • 朝日新聞記事データベース 朝日新聞クロスサーチ(当館契約のデータベース:館内限定)
    TOPページで「縮刷版~1999」の「キーワード検索」タブを選択し、検索ボックス下部の「広告」のみに☑を入れて検索すると、広告のみを検索できます。また、明治・大正と昭和(戦前)については、同タブ内の大分類を「広告」とするか、中分類で「広告」を選択し、さらに種別を選ぶと、該当する広告が検索されます。大分類および中分類は、「大分類を参照」「中分類を参照」ボタンを押下して選ぶことができます。これに加えて、キーワードや掲載年月日を入力すると、さらに絞り込んだ検索が可能です。
    関連記事:朝日新聞記事データベース 朝日新聞クロスサーチの使い方
  • 朝日新聞社編『新聞広告一〇〇年』(朝日新聞社 1978.1 【DH435-50】)
    朝日新聞に掲載された、その時々の世相を反映した広告を取り上げ、時代の変遷を表現したものです。解説も、広告を生み出した社会的背景に力点を置いています。上巻(朝日新聞創刊~大正期)、下巻(昭和期)の全2巻。
  • 朝日新聞社広告企画室編『戦後の新聞広告きのう・きょう・あす』(朝日新聞社 1979.1 【DH435-56】)
    戦後の新聞広告の歴史を振り返り、代表的な広告事例を取り上げ、新聞広告の特性や果たした社会的役割や効果をまとめたものです。

読売新聞

  • 読売新聞記事データベース ヨミダス(当館契約のデータベース:館内限定)
    TOPページ「読売新聞(1874-)」タブを開き、画面中央部「広告記事」にチェックを入れると、広告だけを対象に検索できます。さらに検索語入力欄に商品名や企業名を入れたり、検索期間を選択する等して、検索対象を絞り込むことができます。検索できるのは明治・大正・昭和のみです。
    関連記事:読売新聞記事データベース ヨミダスの使い方

日本経済新聞

  • 日本経済新聞社『広告三代史 : 日本経済新聞にみる』(日本経済新聞社 1964.11 【DH435-47】)
    初めて広告が掲載された明治14年から昭和39年までに日本経済新聞に掲載された広告のうち、経済の動きに深く関連するもの、世相を反映するもの、デザイン上すぐれたものを選出し、編年順に掲載したものです。

1-2. 横断的に新聞広告を探す

ここでは、新聞タイトル別ではなく、時期や業種別に広告を探すことのできるデータベース、当館所蔵の主な参考資料を紹介します。

データベース

  • 新聞広告データアーカイブLeave the NDL website. (日本新聞協会広告委員会)
    2003年以降の代表的な広告が掲載されています。企業・商品広告をはじめ、販売促進・集客のための広告やターゲットを絞った広告、メッセージ広告や地域密着型の広告など、1300件を超す広告事例を紹介しています。
  • 明治期出版広告データベースLeave the NDL website. (国文学研究資料館)
    明治前期の新聞・雑誌等に掲載された出版物の広告を集成したデータベース。主たる採録対象は、「東京日日新聞」「東京絵入新聞」「絵入自由新聞」「いろは新聞」「改進新聞」等の新聞、「出版書目月報」「出版月評」等の出版書目雑誌類で、明治23年末までの広告情報を広告全文とともに収めています。
  • 日本の新聞広告3000(明治24年-昭和20年)Leave the NDL website. (東京大学総合研究博物館)
    明治15年から昭和20年までに掲載された新聞広告全3000件が収録されたデータベース。主要全国紙が中心ですが、地方紙も収録されています。
    ※データベース名は「明治24年~」となっていますが、明治15年~明治23年の広告も収録されています。

参考図書・雑誌

  • 羽島知之編『新聞広告美術大系』(大空社 1992-2007.4)
    第1~5巻(明治編)【YP2-195】、第6~10巻(大正編)【YP2-H7~YP2-H11】、第11~13巻(昭和戦前期編)、第14~17巻(昭和戦時下編)【YP2-H22~YP2-H29】
    明治から昭和期まで4期に分けて新聞広告を年月順に収録したものです。各編が①医薬・化粧品②飲食・嗜好品③衣料品・雑貨④出版・趣味娯楽⑤金融・交通・その他の5分野に分けられています。掲載紙名や日付は記されていません。
  • 新聞広告奨励会編纂, 有山輝雄監修『新聞広告総覧』(ゆまに書房 2004.4 【DH435-H39~DH435-H47】)
    1932年版~1940年版の全9巻。日本電報通信社・新聞広告奨励会より刊行された『新聞広告総覧』の復刻版。全国日刊新聞紙に掲載された広告から優秀なものを審査選定し、優秀作品を表彰すると同時に、それらを収載して総覧として刊行したものです。
  • 『新聞広告キャッチコピー大百科 : 業種別 2』(ピエ・ブックス 2005.6 【DH428-H103】
    『新聞広告キャッチコピー大百科 : 業種別 3』(パイインターナショナル 2011.9 【DH428-L95】)
    2000年1月~2005年4月(業種別2)および2006年1月~2011年3月(業種別3)に発行された新聞各紙の中から、特に新聞広告らしい紹介すべきキャッチコピー約6000件を収集し、業種・年代・月別に掲載しています。収録対象紙は、全国紙、スポーツ紙を中心とした17紙です。
  • SNA研究室編『新聞広告 縮刷版』(世界文庫 【Z4-220】)
    全国主要新聞に掲載された優秀広告を業種別に分類編集して1ヶ月分を集録し縮小製本したものです。「製品業界別・目次」が付されています。2017年刊行終了。
  • 新聞広告・折込広告集 量販店・SC編 (Newspaper advertising. 3) (ワイ・ビームス 【Z4-556】)
    全国主要有力新聞74紙(発行部数基準)の掲載広告を収録したもので、収録対象は、大手量販店の記事下広告(1段以上)です。
  • 月刊百貨店新聞広告集 全国版 (Newspaper advertising. 1)(ワイ・ビームス 【Z4-557】)
    全国主要有力新聞74紙(発行部数基準)の掲載広告を収録したもので、収録対象は、百貨店・月販店の記事下広告(1段以上)です。
  • 『なにわの新聞広告一〇〇年』(大阪広告協会 2002.6 【DH435-H2】)
    1901年~2000年に大阪の新聞に掲載された、大阪を中心に活動した企業の広告を集めて編年体式にまとめ、20世紀の大阪の活動を記録した一冊です。商都・大阪の100年間の歴史を広告の視点から見ることができます。

2.新聞広告に関する参考図書

ここでは、新聞広告の歴史や、広告費・広告出稿量等のデータを調べるための参考図書を紹介します。

  • 日本電報通信社『日本新聞広告史』(日本電報通信社 1940 【674.96-N684n】)
    文久元治年間から昭和14年までの新聞広告の歴史を、各年の代表的・特徴的な広告を取り上げながら概説しています。
  • 『新聞大観』(全日本新聞連盟 1978.9-1982.7 【UC126-32】)
    第一集(歴史と技術)の「販売と広告 Ⅱ.新聞広告史と電通」で、明治以前から1970年代に至るまでの新聞広告の変遷、広告取引の推移、広告関連の諸団体の歴史がまとめられています。
  • 『新聞広告のはなし』(朝日新聞社大阪本社広告部 1968 【DH435-5】)
    新聞広告の特性、効果、料金、掲載基準や、広告が掲載されるまでの手順、広告代理店の役割など、新聞広告に関連する事項を概説しています。
  • 『新聞広告料金表』(日本広告業協会 【Z72-T676】)
    全国紙、地方紙、業界紙、専門紙や英字紙の広告料金が、掲載場所や広告の種類別に掲載されています。巻末に、料金早見表や全国主要新聞社名簿および日本広告業協会会員社名簿が付されています。
  • 日本新聞協会広告委員会広告業務専門部会料金分科会編著『新聞広告料金の理論と体系』(日本新聞協会 1973.8 【DH435-G37】)
    新聞広告料金の決定に関する理論的研究、料金体系の実態を明らかにする研究書。巻末に、全国紙・ブロック紙・地方紙の新聞広告料金の変遷をまとめた年表があります。
  • 『日本新聞年鑑』(日本新聞協会ほか 年刊)
    概況編では各年の広告費や広告内容の動向が、資料編では総広告費や出稿量等のデータがまとめられています。

3.広告一般に関する参考図書

ここでは、新聞広告を含む広告一般について調べるための参考図書を紹介します。
広告業全般については、調べ方案内「広告業について調べるには(統計・名鑑・インターネット情報源等)」もご覧ください。

  • 『広告白書』(日経広告研究所 年刊 【Z41-310】)
    広告業界の最新動向や各種データが掲載されています。新聞については、資料編で広告掲載量・ページ数や発行部数などのデータを調べることができます。
  • 内川芳美編『日本広告発達史』(電通 1976-1980.5 【DH428-121】)
    新聞広告、雑誌広告、テレビ広告、広告代理業などの多様な広告活動全体の発達を、日本の政治・経済・文化の歴史的な流れと関連付けて、体系的に捉えた研究書。上巻(戦前編)、下巻(戦後編)の全2巻。
  • 大伏肇著『図説日本広告千年史 : 古代・中世・近世編』(日本図書センター 1999.11 【DH428-G97】)
    日本の広告を、古代・中世・近世の3時代に区分し、代表的な広告を選出して翻刻・解説を加えたものです。
  • 大伏肇著『資料が語る近代日本広告史』(日本図書センター 2012.2 【DH428-J195】)
    『図説日本広告千年史 : 古代・中世・近世編』の後編にあたります。慶応年間から昭和に至る近代広告を、媒体別(ビラ、看板、新聞や雑誌の広告、音声広告など)に収載しています。巻末に収載広告索引があります。
  • 山川浩二編『昭和広告60年史』(講談社 1987 【DH428-304】)
    新聞広告、雑誌広告、ポスターなど計1664点を各年毎に掲載し、社会の動きを鮮明に反射する広告で激動の昭和期を描いています。
  • 読売広告社年史編纂室編『案内広告百年史 : 広告からみた世相』(ダヴィッド社 1970 【DH435-9】)
    明治初期から1960年代までの案内広告の発達史をまとめた研究書です。
  • 『日本広告史 : 写真記録』(日本図書センター 2008.3  【DH428-J19】)
    主に江戸時代以降の広告写真を解説とともに時代順、テーマ別に収録しています。巻末には、年表、広告用語等のまとめがあります。
  • 『コピー年鑑』 『TCC広告年鑑』(誠文堂新光社ほか 年刊)
    1963~1985年版【D2-32】、1986年版~【Z41-278】
    東京コピーライターズクラブ(TOKYO COPYWRITERS CLUB)が年に一度、前年度に使用された広告の中から優秀作品を選出し、受賞作品のほか優秀作品を掲載した年鑑を発行しています。

4.その他の関連する参考図書

5.新聞広告に関するインターネット情報源

6.関連施設

  • アドミュージアム東京Leave the NDL website.
    日本で唯一の広告コミュニケーションに関する専門図書館です。アドミュージアム東京が所蔵する広告資料のデータベースでは、新聞広告も閲覧することができます。

関連情報