Wartime Translations of Seized Japanese Documents: Allied Translator and Interpreter Section Reports, 1942-1946

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憲政資料室 作成

資料群名(日本語)

戦時下鹵獲日本文書翻訳資料 ATIS報告

請求記号

ATIS

資料形態

マイクロフィッシュ

数量

2,212枚

主言語

英語

主な内容

太平洋戦争中に連合軍が鹵獲した日本軍将兵の日記、手紙、陣中日誌、作戦命令、地図、宣伝文書、操典類及びATISが取り調べた捕虜の訊問報告をATISが印刷・配布した資料約7,200点を収録。占領期間中に占領目的で作成された資料は収録されていない。

資料の構成

資料の構成は以下の通り。ただし欠号あり。

General Headquarters <ATIS基地>
  • 10-B-1 to 2200: Bulletin, Nos. 1-2200
    ※鹵獲文書の抄訳(要旨、抜粋、部分)を含む刊行物。
  • 10-CT-1 to 174: Current Translation, Nos. 1-174
    ※Bulletins では抄訳された鹵獲文書の全訳を含む刊行物。
  • 10-EP-1 to 421: Enemy Publication, Nos. 1-421
    ※操典類、諜報報告などの日本軍の鹵獲刊行物の全訳。
  • 10-IB-1 to 21: Information Bulletin, Nos. 1-21
    ※特定問題について入手した情報を付き合わせたもの。
  • 10-IN-1 to 12: Inventory, Nos. 1-12
    ※陣中日誌、個人日記、諜報報告、手紙、雑誌、操典類、地図、新聞、写真等17の種別に分類した、価値があるとみなされた文書の番号順の目録。
  • 10-IR-1 to 783: Interrogation Report, Nos. 1-783
    ※捕虜の取調結果の報告。ATIS Serials Number (Nos. 1-946)も二重に振られている。
  • 10-IRR-1 to 104: Information Request Report, Nos. 1-104
  • 10-ISR-1 to 71: Interrogation Spot Report, Nos. 1-71
    ※ATISの取調によって高度に諜報的に価値のある情報を取得したときに、直ちに Spot Reports が作成された。
  • 10-LDIR-1 to 29: Limited Distribution Interrogation Report, Nos. 1-29
    ※諜報的価値の高い、又は即時に重要な情報を含む捕虜の取調結果の報告から成る極秘の特別報告。
  • 10-LDT-1 to 61: Limited Distribution Translation, Nos. 1-61
    ※諜報的価値の高い、又は即時に重要な情報を含む文書の翻訳から成る極秘の特別報告。
  • 10-M-1 to 35: Miscellaneous Documents
  • 10-P-1 to 12: ATIS Publication, Nos. 1-12
    ※一般的な参考に供するために編集された資料。辞典、索引、など。
  • 10-RR-1 to 146: Research Report, Nos. 1-146
    ※1944年7月以降、 Information Bulletins を改題。
  • 10-SR-1 to 194: Spot Report, Nos. 1-194
    ※即、作戦上価値のあるとみなされる情報がAITSに届いたときに、前線の戦術部隊がそれを見ていることが確実でない場合に発行された。
First Australian Army Advanced Echelon <オーストラリア第1軍前方部隊 1943年1月18日ポートモレスビーのニューギニア軍司令部に第1前方部隊として設置、後に改称>
  • 20-IR-1 to 360: Interrogation Report, Nos. 1-360
  • 20-T-1 to 406: Translation, Nos. 1-406
Sixth Army Advanced Echelon <米第6軍前方部隊 1943年12月20日ニューギニアの第6軍司令部に第2前方部隊として設置>
  • 21-AF-1 to 2062: Alamo Force Translations, Nos. 1-2062
  • 21-IR-1 to 444: Interrogation Report, Nos. 1-444
  • 21-M-1 to 4: Miscellaneous Documents
  • 21-T-1 to 480: Translation, Nos. 1-480
Ⅰ Corps Advanced Echelon <米第Ⅰ軍団前方部隊 1944年6月25日に第3前方部隊として設置>
  • 22-IR-1 to 171: Interrogation Report, Nos. 1-171
  • 22-T-1 to 195: Translation, Nos. 1-195
Ⅺ Corps Advanced Echelon <米第Ⅺ軍団前方部隊 1944年8月5日に第4前方部隊として設置>
  • 23-IR-1 to 193: Interrogation Report, Nos. 1-193
  • 23-T-1 to 88: Translation, Nos. 1-88
Ⅹ Corps Advanced Echelon <米第Ⅹ軍団前方部隊 1944年8月25日に第5前方部隊として設置>
  • 24-IR-1 to 102: Interrogation Report, Nos. 1-102
  • 24-T-1 to 67: Translation, Nos. 1-67
Eighth Army Advanced Echelon <米第8軍前方部隊 1944年10月11日設置>
  • 25-IR-1 to 254: Interrogation Report, Nos. 1-254
  • 25-T-1 to 86: Translation, Nos. 1-86
XIV Corps Advanced Echelon <米第XIV軍団前方部隊 1944年11月17日設置>
  • 26-IR-1 to 104: Interrogation Report, Nos. 1-104
  • 26-T-1 to 119: Translation, Nos. 1-119
First Australian Corps Advanced Echelon <オーストラリア第1軍団前方部隊 1945年4月1日設置>
  • 27-IR-1 to 110: Interrogation Report, Nos. 1-110
  • 27-T-1 to 33: Translation, Nos. 1-33
XXIV Corps Advanced Echelon <米第XXIV軍団前方部隊>
  • 28-IR-1 to 43: Interrogation Report, Nos. 1-43
  • 28-T-1 to 53: Translation, Nos. 1-53
Philippines Research Section <フィリピン諸島調査部 1944年6月6日設置>
  • 40-B-1 to 18: Bulletin, Nos. 1-18
    ※フィリピンに関する事項についての特別報告。
  • 40-T-1 to 3: Translation, Nos. 1-3
    ※特定事項についての翻訳。
Advanced Allied Translator and Interpreter Section, South West Pacific Area <前方ATIS 1944年11月22日ホランディアの南西太平洋地域総司令部の近くに設置、1945年5月マニラに移動、同年7月ATIS基地に吸収される>
  • 50-B-1 to 723: Bulletin, Nos. 1-723
  • 50-IR-1 to 30: Interrogation Report, Nos. 1-30
  • 50-T-1 to 151: Translation, Nos. 1-151
Australian Forces Advanced Allied Translator and Interpreter Section, South West Pacific Area <オーストラリア軍前方ATIS 1945年4月にモロタイに設置>
  • 60-B-1 to 45: Bulletin, Nos. 1-45
  • 60-IR-1 to 14: Interrogation Report, Nos. 1-14
  • 60-T-1 to 8: Translation, Nos. 1-8
旧蔵機関名

Allied Translator and Interpreter Section, GHQ/SWPA

歴史

連合国翻訳通訳部(Allied Translator and Interpreter Section, ATIS)は、1942年9月19日の南西太平洋地域総司令部(GHQ/SWPA)の指令で同総司令部(メルボルン)に設置され、鹵獲した日本軍文書の翻訳・分析と日本人捕虜の取調を行い、その結果を編集・印刷して配付する職務を担った。ATIS は、最も多くなったときには250人以上の将校と1,700人以上の下士官兵を擁した。当時、日本語は難解で日本人以外には習得が難しいと考えられていたため、日本語専門の語学将校のなかには多くの日系人があてられた(第2次世界大戦における陸軍情報局語学学校修了者を中心とした日系人等の情報活動を顕彰するサイト"Japanese-American in the Military Intelligence Service"Leave the NDL website. が参考になる)。
1943年1月以降、各軍・軍団等(豪:第1軍、米:第6、8軍、第I、X、XI、XIV、XXIV軍団、等)に前方部隊(Advanced Echelon)を組織し、前線で鹵獲文書の翻訳と捕虜取調の予備的段階の作業を行った。ATIS基地は1942年10月からブリスベーン郊外のIndooroopily に置かれていたが、1944年9月にATISの前線基地として、ニューギニアのホランディアに前方連合国翻訳通訳部(Advanced Allied Translator and Interpreter Section, ADVATIS)が置かれた。ADVATIS は、その後1945年5月にマニラに移動し、同年7月にはブリスベーンから移動したATIS基地に吸収された。
1945年10月2日連合国最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)の発足とともに、ATISは、そのG-2の機関となった。ATIS前方班(ADTIS)が1945年10月にマニラから東京に到着し、1945年11月には、ATIS基地がマニラから東京に移動した。1946年4月30日連合国の機関としてのATISは解散され、極東軍総司令部参謀第2部翻訳通訳部(TIS)に引き継がれた。ただし、その後もATIS という呼称は使用し続けられる。

原所蔵機関

メリーランド大学プランゲ文庫を中心に、米国国立公文書館、マッカーサー記念館、米国議会図書館、ミシガン大学アジア図書館、スタンフォード大学フーバー研究所文書館。

受入

この資料集は、Congressional Information Service(CIS)社がメリーランド大学プランゲ文庫等で所蔵するATIS資料をマイクロフィルムに撮影し、マイクロフィッシュ化し1988年に刊行したもの。当館では1990年度に購入した。

検索手段

CIS作成の Subject Index と Bibliography of Documents (憲政資料室内備付冊子目録)

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