鳥類について調べる
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科学技術・経済情報室 作成
ここでは、鳥類について、よく参照される科学的事実を体系立てて掲載している事典類などの資料やその探し方を紹介します。
【 】内は当館請求記号です。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1. 参考図書
- 『鳥類』(世界文化社 2004.6 【RA6-H18】)*
世界の鳥類について解説した図鑑です。各種の全長、翼開長、雌雄の特徴、生態、分布地図などをまとめており、カラー写真を豊富に掲載しています。巻末には鳥類の生態や分布に関する情報、ワシントン条約適用鳥類一覧があります。 - 『日本鳥類大図鑑』(増補改訂版 講談社 1979.3 【RA6-14】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:図書館・個人送信限定)
日本産の鳥類を収録した全4冊の図鑑です。特徴(色や模様、虹彩、嘴峰、翼長、尾長、体重など)、生息環境、習性、鳴き声、繁殖、食性、渡り、分布、国外の分布、近似亜種を項目別に解説しています。各巻末には学名・和名索引があります。第3巻には、第1-3巻までの学名および和名の総索引、解説項目別の参考文献一覧があります。別冊(補遺・総索引)は全4冊の和名総索引と、1-3巻未収録の分布地情報および繁殖記録や新記録種の追加解説を掲載しています。 - "Handbook of the birds of the world"(Lynx Edicions c1992- c2013 【RA567-B45】)*(目次例: v.1 / v.2 / v.3 / v.4 / v.5)
世界の鳥類全種について、科別に解説している全17冊の図鑑です。各巻は科ごとに章立てされおり、科全体の解説のあと、その科に属する各種を解説しています。科では、系統、形態、生息域、一般的な習性、鳴き声、食性、繁殖、活動範囲、人間との関係、保護状況、参考文献などを、また、種では、英名、学名、外国名(仏・独・西)、別名、分類、亜種、分布、生息域、食性、繁殖、活動範囲、保護状況、参考文献などを解説しています。カラーの写真なども豊富に掲載しています。各巻末には索引が、別巻には本巻16冊の総索引があります。
なお、出版社のホームページで、各巻に掲載している鳥類の科名が確認できます。 - 『動物大百科』(平凡社 1986-1988,1993 【RA2-81】)*(国立国会図書館デジタルコレクション:館内限定)
世界の動物の分布、生態などを解説した資料で、鳥類は、第7巻、第8巻、第9巻で扱っています。形態的特徴、分布、繁殖、食性、保護の現状(絶滅の危険性)、人間との関わりなどを解説しています。このほか、第10巻では家畜として家禽を、第11巻ではペットとしての鳥類を扱っています。各巻末には和名索引と学名索引があります。また、第20巻には総索引として和名索引、学名索引、英名索引があります。 - 『日本動物大百科』(平凡社 1996-1998 【RA455-G3】)*
日本産の動物の生態、分布などを解説した資料です。第3巻および第4巻で鳥類を扱っています。各目では、その下に位置する種別に解説をしており、和名、学名、漢字名、英名、分布、サイズ、特徴、生態、絶滅の度合の指標など解説しています。各巻末に和名索引および学名索引があり、別巻には用語解説、系統分類表、総索引(和名・学名・英名)などがあります。 - 『日本鳥類目録 = Check-list of Japanese birds 2012』(日本鳥学会 2012.9 【RA567-J237】)*
鳥類の分類目録です。「Part A 日本鳥類目録」、「Part B 外来種・亜種」から成り、種の英名、和名、生息状況などが記載されています。付録として「最近50年以上国内で記録のない種・亜種」、「検討中の種・亜種」が掲載されています。 - 『動物レファレンス事典』(日外アソシエーツ 2004.6 【RA2-H35】)*
- 『動物レファレンス事典 2』(日外アソシエーツ 2018.11 【RA2-L104】)*
国内の代表的な図鑑や百科事典の掲載箇所を収録した索引誌です。一般的な名称、学名、漢字表記、解説(分類、大きさ、分布など)、掲載図鑑、見出し語、掲載ページ、図版種類(モノクロ/カラー、写真/図)が、動物の一般的な名称の五十音順に記載されています。巻末には学名索引があります。 - 『鳥類地方書集成:地域別鳥類文献目録』(早川貞臣 2012.5 【RA1-J8】)
明治時代以降、国内で刊行された鳥類に関する資料の書誌情報を収録しています。地域文献約1万3000点のほか、明治以後1970年頃までに出版された、地域文献に属さない和文図書約730点を紹介しています。収録書誌情報は、扱っている地域名、書名・論題、巻(巻名)、シリーズ名、編著者、執筆者、出版者、出版年、ISBNなどです。また、一部の資料については、簡潔な内容紹介を掲載しています。
2.国立国会図書館サーチで検索するには
その他の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBALにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。
国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索することができます。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
下記のような分類記号に、キーワードとして「鳥」、「鳥類」、「野鳥」や、調べたい鳥の名前などを掛け合わせて検索します。
- 生物学(辞典・便覧類・用語集) RA2
- 動物 RA411
- 鳥類 RA567
件名
「動物」、「鳥」などが普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「RA411」や「RA567」などで検索すると、鳥類に関連するほかの普通件名を探すことができます。
3. インターネット情報源
- 日本の鳥百科(サントリーホールディングス株式会社)
日本に生息する鳥を、名前、鳴き声、特徴(大きさ、色など)から調べることができるデータベースです。イラストや写真、鳴き声つきの解説が掲載されています。 - 鳥類アトラスWEB版(鳥類標識調査 回収記録データ)(環境省自然環境局生物多様性センター)
『鳥類アトラス: 鳥類回収記録解析報告書 : 1961年~1995年』(環境省自然環境局野生生物課 2002.3 【RA567-H186】)*の内容に、2011年までの回収記録および追加事項も含めて再編成したデータベースで、鳥類の移動記録をGoogle Earth上に表示したものが閲覧できます。和名、放鳥・回収地点、学名から検索でき、一部の鳥類については、和名、学名、概要および写真が掲載されています。 - 山階鳥類研究所 標本データベース(山階鳥類研究所)
山階鳥類研究所および我孫子市鳥の博物館が所蔵する、剥製、骨格、卵、巣、液浸標本など、2024年3月現在約8万1000点の標本の情報が検索できるデータベースです。任意のキーワード、分類、地域からの検索、標本およびラベルを撮影した画像の閲覧ができます。一部の種については、標本のCTスキャンのデータ、羽毛の走査電子顕微鏡画像データ、羽色の紫外線画像データが公開されています。 - 標本・資料データベース(国立科学博物館)
国立科学博物館が提供する標本、資料などのデータベースの一覧です。「動物」の項目に、「鳥類音声データベース」が紹介されています。 - Audubon(National Audubon Society)
鳥類を中心とする野生動物の保護に取り組んでいるNational Audubon Society(全米オーデュボン協会)のホームページです。「Guide to North American Birds」は北米に生息する鳥類に関するデータベースで、学名、英名、生息域、摂食行動、巣の特徴などの情報をまとめています。一部の種については写真が掲載されているほか、鳴き声の音声ファイルが利用できる場合もあります。