ベトナムの経済・産業について調べる
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アジア情報室 作成
ベトナムの経済・産業について調べるための資料をご紹介します。【 】内は当館請求記号です。
1.経済事情全般
- 『ベトナム. 2022/23年版(ARCレポート)』(ARC国別情勢研究会 2021 【DC231-M11】)
世界48カ国について発行されているARCレポートです。政治・社会情勢、経済動向、貿易・投資動向、経済・貿易政策と制度、対日関係、産業動向、市場環境、基礎データについて図表を交えながら解説しています。ベトナム情勢の概略を調べるのに適しています。 - 『ベトナム経済の基礎知識』(守部裕行編著 ジェトロ 2012 【DC231-L1】)
一般概況、政治、経済、産業、投資の5章からなり、ベトナム経済の全体を把握するのに役立ちます。第3章「経済」では経済成長、貿易、投資FTA/EPA戦略など、第4章「産業」では家電、小売り流通、観光リゾートなど業種別の動向、第5章「投資」では日系企業の進出動向、環境規制、知的財産などについて解説しています。 - 『現代ベトナムを知るための63章』(岩井美佐紀 編著 第3版 明石書店 2023 【GE543-M24】)
第7部に「経済発展、日本・中国・ASEANとの関係」についての8章が収録されています。巻末に詳しい参考文献リストがついています。 - 『ベトナム「繁栄と幸福」への模索 : 第13回党大会にみる発展の方向性と課題(オンデマンド版)』(藤田麻衣 編 日本貿易振興機構アジア経済研究所 2022 【GE543-M21】)
坂田正三「2030年に向けた経済発展の方向性」等の記事を収録しています。オンライン版があります。 - 『世界金融危機後のベトナム経済の現状、課題と発展の方向 平成22年度』(国際貿易投資研究所 2011 【DC231-J16】)
拡大する消費と市場開拓、ASEAN主要国との比較における国際収支構造の変化、産業クラスター政策における環境問題対応、日本企業の進出戦略、人的資本・ガバナンス・食糧安全保障の側面からみた経済の発展持続性について、現状分析と提言をまとめています。 - 『ベトナム産業分析 : この一冊でベトナムの今が分かる!』(中西宏太編著 時事通信出版局 2010 【DC231-J12】)
ベトナムの政治・経済、日系企業の進出状況について概説した上、食品、製造業、資源エネルギー、通信・ソフトウェア、金融、サービス、小売・流通、建設・不動産、物流・交通の各産業について、多くのカラー図表を交えながら説明しています。現地企業、日系企業へのインタビュー記事も多数収録しています。 - 『東アジア新時代とベトナム経済』(早稲田大学ベトナム総合研究所編 文眞堂 2010 【DC231-J14】)
現在の東アジア経済における2大特徴である貿易・投資の自由化と中国の台頭がベトナムに及ぼす影響と、今後ベトナムがとるべき対応について論じています。全3部からなり、第1部はベトナムの工業化について、第2部は工業化を支える中小企業金融、証券市場、第3部は対日輸出拡大戦略、日越経済連携協定(日越EPA)、日越医療協力について解説しています。 - 『ベトナム経済発展論 : 中所得国の罠と新たなドイモイ 』(トラン・ヴァン・トウ著 勁草書房 2010 【DC231-J13】)
全3部からなり、第1部は市場経済への移行戦略(ドイモイ)を歴史的に分析しています。第2部はベトナム企業の所有形態、外資系企業の活動、農村の経済構造などを解説しています。第3部は東アジアの分業体制におけるベトナム経済の位置づけや日越経済関係を論じています。 - "Country Report. Vietnam"(Economist Intelligence Unit 季刊 【Z51-R169】)
英国の経済週刊誌"The Economist"の調査部門による雑誌です。ベトナムの政治、経済の最新動向と将来見通しを、図表を交えながら概説しています。 - 日本貿易振興機構(JETRO)国・地域別に見る―ベトナム
日本貿易振興機構(JETRO)が提供する世界のビジネス情報についてのサイトです。最近のビジネスニュース、統計、貿易・投資に関する情報、調査レポートなどが載っています。 - Ministry of Planning and Investment
計画投資省のウェブサイトです。英語版のページもあります。 - "Vietnam - World Bank"
世界銀行ウェブサイト内のベトナムのページです。研究成果一覧のページで報告書等を検索・閲覧できます。
2.統計(日本語資料)
2-1.日本語資料
- 『ベトナム統計年鑑』(日越貿易会編 ビスタピー・エス 年刊 【Z47-B46】)
ベトナム統計総局が刊行する総合統計書"Nien Giam Thong Ke = Statistical Yearbook"(Tong Cuc Thong Ke = General Statistical Office, Nha Xuat Ban Thong Ke 年刊 【Z61-F279】)の日本語訳です。行政単位・国土・気候、人口・雇用、国民経済計算・国家予算、工業・投資・建設業、企業・個人事業、農林水産業、貿易・観光業、輸送・郵便・通信、教育、保健・文化・スポーツ・生活水準に関するデータを収録しています。
2-2. 外国語資料
- "Nien Giam Thong Ke = Statistical Yearbook"(Tong Cuc Thong Ke = General Statistical Office, Nha Xuat Ban Thong Ke 年刊 【Z61-F279】)
ベトナム統計総局が刊行する総合統計書です。行政単位・国土・気候、人口・雇用、国民経済計算・国家予算、工業・投資・建設業、企業・個人事業、農林水産業、貿易・観光業、価格指数、輸送・郵便・通信、教育、保健・文化・スポーツ・生活水準に関するデータを収録しています。なお、統計表の日本語訳は『ベトナム統計年鑑』(ビスタピー・エス 年刊 【Z47-B46】)に収録されています。 - "Tư liệu kinh tế-xã hội 63 tỉnh và thành phố Việt Nam = Socio-economic statistical data of 63 provinces and cities"(Nhà xuất bản Thống kê 2009 【Y741-V541】)
国民経済計算、政府予算、投資、企業、農林漁業、工業、貿易、輸送・郵便・通信、教育、保健について、1995年から2007年までの全国データ、2000年および2005年から2007年までの省・中央直属市別データを収録しています。 - "Thực trạng doanh nghiệp qua kết quả điều tra năm 2006, 2007, 2008 = The situation of enterprises through the results of surveys conducted in 2006, 2007, 2008"(Nhà xuất bản Thống kê 2009 【Y741-V534】)
ベトナム統計総局が作成した企業統計書です。2006年から2008年までに実施した企業統計調査に基づき、企業数、従業員数、資本額、売上高、損益額などのデータを収録しています。 - "Đầu tư nước ngoài tại Việt Nam : 7 năm đầu thế kỷ XXI = Foreign direct investment in Vietnam :7 years at the beginning of century 21st"(Nhà xuất bản Thống kê 2008 【Y741-V482】)
ベトナム統計総局が作成した対内直接投資に関する統計書です。2000年から2006年までにベトナムへ直接投資を行った外国企業の企業数、従業員数、資本額、売上高などのデータを収録しています。 - "Nien Giam Thong Ke = Statistical Yearbook"(Cuc Thong Ke Ha Noi = Hanoi Statistical Office, Cuc Thong Ke Ha Noi 年刊 【Z61-G790】)
ハノイ統計局が刊行するハノイ統計年鑑です。行政単位・国土・気象、人口・労働、国民経済計算・国家予算、投資・建設、企業・個人事業、工業・貿易・観光、価格指数、輸送・郵便・通信、農林漁業、教育・文化・保健・スポーツに関するデータを収録しています。 - General Statistics Office of Vietnam
ベトナム統計総局のウェブサイトです。英語版のページがあります。
統計については、統計の調べ方(東南アジア)もご参照ください。
3.貿易・投資(実用書を含む)
- 『ベトナムの会計・税務・法務Q&A』(第2版 新日本有限責任監査法人編 税務経理協会 2016 【DH571-L258】)
ベトナムにおける会社法務、法人所得税、個人所得税、移転価格税制、その他の税制(付加価値税、特別消費税、外国契約者税、税務管理)、会計制度などに関する147項目についてQ&A形式で解説しています。 - 『ベトナムのビジネス法務 = BUSINESS LAW IN VIETNAM』(西村あさひ法律事務所編 有斐閣 2016 【DE151-L495】)
ベトナムにおけるビジネス法務につき、進出、現地での事業経営、撤退の3段階に分けて解説しています。 - 『はじめてのベトナム進出 : 中小企業に覚えておいてほしいベトナム投資の心得』(第2版 日本貿易振興機構 2015 【DE151-L449】)
海外に初めて進出する中小企業がベトナムに投資する場合を設定し、現地で直面する可能性の高い問題点とその解決方法を工業団地、物流、税務・会計、労働力、収益の確保に分けて解説しています。日本貿易振興機構のウェブサイトでも本文を見ることができます。 - 『早わかりベトナム・ビジネス』(第3版 ベトナム経済研究所編 ; 窪田光純著 日刊工業新聞社 2015 【DE151-L213】)
ベトナムを知るための20のキーワード、ベトナムの基礎知識、投資動向と投資環境、ベトナムの貿易、注目の産業について解説しています。 - 『ベトナムの投資・M&A・会社法・会計税務・労務 改訂版』(久野康成公認会計士事務所, 東京コンサルティングファーム著 ; 久野康成監修 TCG出版 2022 【DE151-M125】)
ベトナムにおける外資規制、工業団地などの投資環境、会社設立方法、M&A、会社法にあたる「統一企業法」、会計制度、税務、労務、国際人事マネジメントについて解説しています。 - 『ベトナムの投資環境』(第8版 国際協力銀行産業ファイナンス部門中堅・中小企業担当 2023 【DE151-M150】)
経済概況、主要産業の動向、北部・中部・南部の地域別の概要・外国直接投資受入状況・主要工業団地等を説明しています。国際協力銀行のウェブサイトでも本文を見ることができます。 - 「投資法・企業法に基づくベトナム拠点設立マニュアル」(ジェトロハノイ事務所 2022)
ベトナムにおける外資系企業及び駐在員事務所、その他の拠点設立について解説しています。付録として日本語訳付きの申請書類フォーム、関係書類サンプルが付いています。
4.工業団地
- 『ベトナム工業団地50選』(ブレインワークス編著 カナリア書房 2012 【DL321-J25】)
全2部からなり、第1部は注目される11工業団地ごとに、各団地の特徴、日系企業への優遇措置、日系企業へのメッセージをまとめたインタビュー記事を掲載しています。第2部は50工業団地について、事業主、所在地、アクセスなどの基本情報、インフラ情報、賃貸料情報、生活情報、連絡先を掲載しています。 - 『ベトナム・ホーチミン市近郊工業団地データ集 2011年版』(ジェトロホーチミン事務所 2011 【DL321-J24】)
ホーチミン市近郊の73工業団地について、開発会社、住所、アクセス、担当者、企業数などの基本情報、土地、電力、工業用水などのインフラ情報、料金情報を掲載しています。 - 「ベトナム北部・中部工業団地データ集」(ジェトロハノイ事務所 2021)
ベトナム北部・中部の工業団地について、所在地、アクセス、開発面積、入居率、入居企業リスト、電力インフラの状況、工業用水インフラの状況などをまとめています。 - 「ベトナム北・中部レンタル工場データ集」(ジェトロハノイ事務所 2021)
ベトナム北・中部の工業団地内のレンタル工場について、住所、アクセス、事業主、担当者、電話番号などの連絡先、賃借料、電気料金などの各種料金、工場入居者リスト等を掲載しています。
5.業種別の動向
5-1. 証券・金融
- 『ベトナム金融資本市場ハンドブック』(鶴谷学, 荻本洋子, 奥雄太郎著 東洋経済新報社2009 【DF137-J28】)
ベトナムにおける金融資本市場の概観、銀行セクター、証券市場・証券業界の動向、個人消費と金融商品の普及見通し、企業の資金需要と財務課題、今後の金融資本市場について解説しています。 - 「ベトナム資本市場の現状に関する実態調査」(野村総合研究所 2012)
ベトナムにおける資本市場の発展経緯、証券業界の動向、株式市場および債券市場の現行制度と課題、デリバティブの発展に向けた取り組みと課題、投資家に関する規制、日系金融機関の進出動向と課題、ベトナムに対する支援の方向について解説しています。 - State Bank of Vietnam
ベトナムの中央銀行にあたるベトナム国家銀行のウェブサイトです。英語版のページでは左側のメニューより統計等を見ることができます。
5-2. 通信・IT
- 『アジア情報化レポート ベトナム』(国際情報化協力センター 年刊 【Z71-N756】)
ベトナムにおける国家IT政策・戦略、情報化の動向、情報化関連機関、ハードウェア・ソフトウェアの産業・市場について解説しています。
5-3. 建設
- 『ベトナム建設企業50選. 2014年度版』(ブレインワークス, アジアビジネスインベストメント編著 カナリア書房 2014 【DL818-L3】)
ベトナムの建設業界50社について、企業概要、業績紹介、設立年・代表者・住所・従業員数などの基本情報を掲載しています。