道路貨物運送業(宅配便・トラック運送など)について調べるには(統計・名鑑・インターネット情報源等)
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科学技術・経済情報室 作成
ここで取り上げる道路貨物運送業は、日本標準産業分類の中分類44「道路貨物運送業」におおむね準拠しており、宅配便事業やトラック運送のように自動車によって貨物の運送を行う運送業を指します。
道路貨物運送業について調べるための資料には以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていないものは、版によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルを入力して検索してください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1. 統計資料、名鑑類、調査・レポート等
『物流のすべて』(輸送経済新聞社 年刊)*
業種別、売上高順に、各社の物流コスト、経常利益、売上高物流コスト比率などのデータが掲載されています。各社の資本金、設立年月、決算期、売上高、純利益、代表者名、従業員数、所在地、電話番号、得意先などが掲載されています。『貨物・旅客地域流動調査』(国土交通省 年刊 【Z41-252】)
『貨物地域流動調査・旅客地域流動調査』(運輸総合研究所 年刊 【Z3-B328】)
自動車、鉄道などの輸送機関別に地域間の貨物・旅客流動状況を調査しています。貨物については、品目別輸送機関別貨物輸送量や府県相互間の輸送トン数が掲載されています。国土交通省ホームページ内貨物・旅客地域流動調査に調査結果が掲載されています。『全国貨物純流動調査 (物流センサス) 報告書』(国土交通省 5年に1回刊)
貨物そのものに注目して、貨物の出発地から到着地までを一区切りの流動として捉えた調査です。道路貨物運送業に関して、産業別、品類別、代表輸送機関別、都道府県別の年間出荷量や、これらの結果から分析したトラックの利用状況や宅配便などの小口輸送の動向が調査されています。国土交通省ホームページ内全国貨物純流動調査(物流センサス)に、2000年以降の報告書が掲載されています。『数字でみる物流』(日本物流団体連合会 年刊 【Z41-5668】)*
最新の物流動向を図表で解説しています。輸送機関別輸送動向や消費者物流の動向が掲載されており、トラック事業者数、車両数、輸送トン数、トラック事業者の規模、営業収入や宅配便取扱個数が記載されています。『日本の物流事業』(輸送経済新聞社 年刊 【Z4-1237】)*
物流事業の現状や展望を概説しています。資料編の物流企業ガイドでは物流企業が地域ごとに掲載されており、所在地、従業員数、車両台数が記載されています。また、主要トラック企業の営業所一覧や物流事業者団体一覧も掲載されています。『物流総覧』(カーゴ・ジャパンカーゴニュース編集局 年刊 【Z72-C702】)*
主要物流企業、主要荷主企業に関するデータが掲載されています。トラック運送業の事業者総数、宅配便・メール便の取扱個数の推移、トラック運転者の年齢構成が掲載されています。『物流年鑑 = Logistics yearbook』(物流ニッポン新聞社 年刊 【Z72-S881】)*
記者調査による全国物流企業のデータ、売上高ランキングが掲載されています。『運輸関係団体名簿』(運輸振興協会 年刊)*
国土交通省自動車局や各地域運輸局の関係団体の名簿です。各団体の所在地、連絡先が掲載されています。『主要荷主の運賃・倉庫料金の実態』(カーゴニュース 年刊)*
主要荷主を対象にトラック運賃と倉庫料金を調査しています。トラック運賃および倉庫料金、荷主企業が算出した車種別原価一覧などが掲載されています。『物流コスト調査報告書』(日本ロジスティクスシステム協会JILS総合研究所 年刊)*
日本の物流コストの動向に関する基礎データを蓄積した資料です。企業に対するアンケートなどが行われています。物流コストの動向調査、国際比較、物流コストの削減策、業種別・業界別物流コスト構成比が掲載されています。『物流・情報機器システム産業名鑑』(流通研究社 年刊 【Z4-B83】)*
物流・情報機器システムの企業情報などが掲載されています。『新しい「物流」の教科書 : 基礎知識から最新動向まで1冊でまるごとわかる!』(PHP研究所 2014 【DH367-L15】)
トラック事業や特別積合せ運送事業、宅配便といった道路貨物運送業を含む物流全般についての解説が掲載された入門書です。『現代物流の基礎』(同文舘出版 不定期刊)*
陸運・トラック業の章を設け、トラック運送事業の歴史や課題、宅配便などについて解説しています。
このほか、道路貨物運送業(宅配便・トラック運送など)について調べるための資料には、以下のようなものがあります。
調査レポートを検索するには調査レポートを探すをご覧ください。
- 『最新物流業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム 不定期刊)
- 『最新運輸業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム 不定期刊)
- 『最新物流実務の基本と仕組みがよ~くわかる本』(秀和システム 不定期刊)
- 『ロジスティクス業界大研究 新版』(産学社 2020 【DH417-M22】)*
- 『MHハンドブック : 物流センターシステムの計画・構築・運用』(流通研究社 2019 【DH367-M2】)*
2. 専門雑誌・新聞
『資料名』(書誌情報)の後ろに**が付いている資料は、雑誌記事索引の採録誌です。国立国会図書館サーチで目次を検索できる場合があります。
『Logi biz』(ライノス・パブリケーションズ 月刊 【Z71-H392】)**
ロジスティクス・マネジメントの専門誌です。特集記事や統計が掲載されています。毎年2月号では「物流企業番付」を特集し、各種物流関連企業の総合ランキングが掲載されています。 『Logi biz』公式ページ『物流ニッポン』(物流ニッポン新聞社 週2回刊 【Z87-325】)
物流業界の専門紙です。道路貨物運送業についても取り上げられています。物流ニッポンホームページに一部の記事が掲載されています。『物流weekly』(物流産業新聞社 週刊 【Z85-1402】)
物流・運送・ロジスティクス業界の総合専門紙です。地域ごとの情報を広く取り上げています。物流業界のポータルサイトとなっている物流weeklyホームページに最新号やバックナンバーのインデックスが掲載されています。『輸送経済』(輸送経済新聞社 週刊 【Z85-362】)
物流業界の最新動向を取り上げています。物流事業者だけでなく、荷主企業などに関するニュースも掲載しています。輸送経済新聞社ホームページに記事の一部が掲載されています。『輸送新聞』(輸送新聞社 週刊 【Z85-216】)
輸送業界全般を扱っています。道路貨物運送業のほか、航空輸送や倉庫に関するニュースも掲載されています。『日本流通新聞』(新日本流通新聞社 週刊 【Z85-117】)
トラックを含めた各種貨物輸送や物流関係の企業動向、関連団体の最新動向が掲載されています。
3. 国立国会図書館サーチで検索するには
ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館サーチで検索することができます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
これらの分類記号に、「宅配」、「トラック」、「運送」、「交通」などのキーワードを掛け合わせて検索できます。詳細検索で「NDLC」の欄に分類記号を入力して検索してください。
図書
- 道路運送 DK31
- 道路運送(日本) DK32
- 道路運送政策 DK41
雑誌
- 運輸・通信 ZD33
- 運輸・通信(統計)(日本) ZD78
件名
「宅配便」、「貨物自動車運送事業」、「貨物自動車運転手」、「運送労働者」、「トラック」、「トラックターミナル」などが普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し「DK31」などで検索をすると、道路貨物運送業に関するそのほかの普通件名も探すことができます。
4. インターネット情報源
交通関係統計資料(国土交通省)
自動車輸送統計調査や貨物・旅客地域流動調査などの統計が掲載されています。自動車輸送統計調査は、業態別・車種別・品目別輸送トン数などが掲載されています。貨物・旅客地域流動調査は、貨物に関して、品目別に府県相互間の輸送トン数が掲載されています。数字でみる自動車(国土交通省)
貨物自動車の輸送量、トラック事業に関する統計データが掲載されています。宅配便取扱実績について(国土交通省)
国土交通省が毎年、報道発表資料として公表する統計です。「統計情報」のページには掲載されず、国土交通省ホームページを「宅配便取扱実績について」で検索して探すことができます。全日本トラック協会
「トラック輸送業界の概要」のページに、トラック運送業の市場規模や動向がまとめられた「日本のトラック輸送産業 現状と課題」が公開されています。「全日本トラック協会の概要」のページに、関連事業者、団体へのリンク集もあります。調査及び立法考査局刊行物(国立国会図書館)
「国土・建設・運輸」の分野に道路貨物運送業(宅配便・トラック運送など)に関連する当館作成刊行物が掲載されている場合があります。
このほか、道路貨物運送業について調べるためのインターネット情報源には、以下のようなものがあります。